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ブローバイガスのワンウェイバルブの仕様変更(2)

ブローバイガスのワンウェイバルブの仕様変更(2)

約3か月ぶりにオイルキャッチの洗浄を行いました。

 取り外したオイルキャッチタンク

夏季期間はブローバイガスに水蒸気成分がありませんので、オイルミスト成分のみがオイルキャッチに溜まります。

オイルキャッチタンク溜まったオイルの状態

こちらの記事で行ったオイル交換時、リングイーズを添加してあるためかオイルキャッチタンクに溜まるオイルの色というかよく見るとカーボンの粒が多い感じでした。

関連記事:

WAKO’S エンジンフラッシングオイル(E355)を使ってみた

IMG_2155.jpg

また、何故かオイルキャッチタンクの蓋のネジの部分がオイルまみれになっています。

オイルキャッチタンク本体のネジの部分。オイルが付着している。

タンク下側のOリングで漏れはありませんが、これはオイルキャッチタンク内部が加圧されているってことになりますね。現在の仕様だとほぼ負圧状態になっているはずなんですけど、想定と異なる状態が発生しているようです。

色々と考えてみたのですが、オイルキャッチタンク内部の圧が上がるということは、ブローバイガスがオイルキャッチタンクのIN側から入って、OUT側に抜けない状態が走行中に発生しているという事になります。加給圧がかかっている状態からアクセルオフしたときでしょうか?ホース径やオイルキャッチタンクの容積、作成したポップアップバルブの反応等が影響しているんだと思います。

オイルキャッチタンクの変更

もう一つの同形状のオイルキャッチタンクを使用して、ブローバイガスラインの仕様を変更してみることにしました。

まず、先日こちらの記事で交換したRB26エンジン用の日産のPCVバルブを自作のポップアップバルブへ戻しました。

関連記事:
ブローバイガスのワンウェイバルブの仕様変更(1)

ワンウェイバルブを改造してクランクケース減圧バルブを作成してみた

インマニ側のポップアップバルブ

この部分はインマニへ直接通じるワンウェイバルブ形式のポップアップバルブになります。インマニが負圧の場合は吸われ、加給圧がかかるとバルブが閉じます。バルブの制御はインマニの負圧主体となります。加給圧がかかっていない場合、この経路からブローバイガスが吸われます。

クランクケース上部のリードバルブを取り外した

クランクケース上部の部分のレデューサ(リードバルブ形式のワンウェイバルブ)を取り外し、バルブ無し状態にしてオイルキャッチタンクのIN側へ接続。

オイルキャッチタンクのOUT側にPCVバルブを装備

オイルキャッチタンクのOUT側にこちらで購入したFV345 PCVバルブを装備しました。FV345 PCVバルブは海外でM52TUB/M54BエンジンのCCVを削除する際に使用されている有名なPCVバルブです。他車のPCVバルブを流用して使用して「うまくいった」と紹介されている PCVバルブです。

これで、

クランクケース→オイルキャッチタンク→PCVバルブ(FV345)→

・サクションパイプ側ポップアップバルブ(加給圧あり)

・インマニ側ポップアップバルブ(加給圧なし)

っと流れてブローバイ側をエンジンに吸わせます。FV345 PCVはインマニの負圧、またはスーパーチャージャーのサクションパイプの負圧のいずれかで動作主体となります。

上記のブローバイガスの流れで丁度大気圧の時は、どちらのポップアップバルブが開いて初めて流れます。もしかすると先のオイルキャッチタンクの蓋のネジ部分にオイルが付着していたのは、この状態の時にオイルキャッチタンク内部が一瞬加圧されてしまっているのかもしれません。っといっても一瞬だと思いますが、繰り返し少しづつオイルキャッチタンク内部が加圧されタンク蓋ネジ部分にオイルが付着したんでしょうかね?走り方も影響するのかな?もちろんオイルキャッチタンク内部も負圧になるはずなのでオイルが蓋のネジの部分まで付着する事はないと思うのですが...。

今回、復活させたFV345 PCVバルブについて最近海外のフォーラムで得た情報ですが、本体を振ってカタカタ音がするものはバルブ本体を垂直に取り付ける必要があるそうです。

古いタイプがこれ(カタカタ音がする)になるそうですが、自分の持っているFV345 PCVバルブもカタカタと音がしますが、

FARMのFV345のパッケージ

購入時のパッケージは新しいタイプっぽいです。
関連記事:

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FV345のパッケージ。メキシコ製らしい。

メキシコ製ということ以外特に製造年月日等は記載がありませんが、これまでテスト的に装備してきたFV345は水平に配置して特に問題が起きておりませんので、今回もオイルキャッチタンクのOUT側に水平に配置して様子を見てみる事にします。

どちらにしてもPCVバルブは取り付ける際向きには気を付けた方が良いですね。過去にトヨタ製のPCVバルブで取り付け向きでトラブルになった事がありますので。

関連記事:PCVバルブの動作について

ブローバイラインの仕様変更後、オイル暖機が終わるまでアイドリング(私は暖機はオイル温度を見て判断しています。)させてみましたがアイドリング回転数等、特に問題ありませんでした。(もしPCVバルブ流用してDME制御のエンジンでアイドリング回転数に変化がある場合、PCVが合っていない、または取り付け自体に問題があるはずです。エア漏れ、エア吸い等)
FV345は、海外の多くのE46ユーザが人柱になって探してくれたPCVバルブなのでPCVバルブへのブローバイガスの流量、およびエンジンアイドリング中の負圧での開度等は問題ないかと思います。あくまでもNAベースのエンジンでCCVを撤去したときの流用という前提ですけどね。

以上、「ブローバイガスのワンウェイバルブの仕様変更(2)」でした。

 

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