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シャーシダイナモに乗せてきました(BMW E46)

シャーシダイナモに乗せてきました(BMW E46)

昨年よりラムダセンサー(O2センサー)の動作が怪しいことがしばしばありましたがこちらの燃料添加剤を使用してからほぼ正常に動作するようになりました。(多分)

関連記事:触媒、O2センサー洗浄目的のガソリン添加剤wynn's Catalytic Converter & Oxygen Sensor Cleanerを試す

wynn's Catalytic Converter & Oxygen Sensor Cleanerを使用してから1-2-3気筒側(LA1)と4-5-6気筒側(LA2)の2つのラムダセンサーの差もほとんどなくなり(当方の車は走行中に常にラムダセンサーの値をモニターできます。)正常に動作しているように見えてはいたのですが、この燃料添加剤を使用後今度は(特に)高速走行後のアイドリング時やたらと濃くなる現象が発生。(もしかするとこの添加剤を使用する前から発生していたのかもしれません。)
燃料が濃くなる原因はブローバイガスの増加に伴うもので、もともとBMWのM52TUB・M54Bエンジンはブローバイガスが多いエンジンではありますが、燃料補正に影響する程のブローバイガスが出るのはエンジンが寿命を迎えつつあるようです。(ちなみにオイル上がり、下がりなどの症状は一切みられません。)

ここに来てブローバイガスが急に多くなった原因はインマニ交換してから燃料が正常に燃焼されるようになったため、これまでブローバイガスが多く出ていても気が付かなかっただけで、インマニ交換後正常に燃料がシリンダーに押し込まれるようになってくると事情が大きく変わってきたようです。

Motecのラムダセンサーエラー(タイムアウトエラー。指定時間を超えても補正が最大値のままの場合はエラー判定となる。)を回避するためにラムダセンサーのマイナス補正の設定を-14%までにして何とかラムダエラー判定にならないようにしていたのですが、年末・年始の走行でついに-14%でも指定時間以上補正がマイナス最大に張り付いた状態となりエラー判定となってしまいました。エラー判定時間も60秒まで(最大100秒まで指定可能)伸ばしてエラーとなってしまうためラムダーセンサー自体は正常に動作しているように見えているもののラムダセンサー状態が悪くなっているようなのでラムダセンサーの交換作業、シャーシダイナモに乗せて燃料全体のリセッティング作業を行ってもらました。

今回のラムダセンサーの交換は約3年半ぶりの交換となります。コロナ禍ということもありここ数年走行距離もそんなに伸びていないのでかなり早いラムダセンサーの交換となりました。エンジンオイルの粘度を変えたりした事が影響しているのだと思います。

取り外したラムダセンサー

上記は今回取り外したラムダセンサーです。前回はラムダセンサーのヒーターが切れたことによる交換でした。

関連記事:Motec ラムダセンサーの交換

写真の通りラムダセンサーの色が白い状態でした。こちらのラムダセンサーの状態の説明ページを見るとオイル付着によるセンサートラブルが濃厚ですね。

関連リンク:O2センサー(オキシジェンセンサー)

2019年に取り外したラムダセンサーの状態

上記は前回交換(2019年5月)して取り外したラムダセンサーの状態です。今回取り外したラムダセンサーよりも真っ白ですね。本来はラムダセンサーは煤で真っ黒になっているはずなんですけど。2019年の時点で既にラムダセンサーが真っ白になっているので、ラムダセンサーにオイルがかなり付着していたということはインマニ交換前からブローバイガスが多く出ていたということになります。

新しいラムダセンサー交換後、Motec側のラムダセンサーキャリブレーションナンバーを再設定しシャーシダイナモにて燃料全域を調整してもらいました。

シャーシダイナモに車を設置1

シャーシダイナモに車を設置2

シャーシダイナモに車を設置3

シャーシダイナモに車を設置4

このタイプのシャーシダイナモになってから3回目の計測となります。パワー計測前にシャーシダイナモ上で燃料全域の調整を行って頂きました。ちょっと念入りというか贅沢にも長時間乗せたままブローバイガスが原因による燃料が濃くなる状態を回避しつつ全域を調整してもらいました。

 

 上記は最終的な計測時の動画となります。走行中はほぼ気が付きませんが、スーパーチャージャーが超音波みたいな音してますね。(笑)ダイソンの掃除機みたいだ(笑)。またアクセルオフときのブローオフバルブが一気に解放するとバックタービン状態になるので空気の衝突音がかなり激しく聞こえます。この動画で判断するにエアークリーナーから吸うのではなく逆流してそうですね。(苦笑)

今回のシャーシダイナモ計測の結果
上記は今回のシャーシダイナモの計測結果です。このシャーシダイナモの車軸の補正係数は1.2なので、上記の313.1Hx1.2=375馬力となりました。

2023年1月10日 シャーシダイナモ結果

上記は前回の計測(青グラフ)との比較となります。前回は388HPだったので少し落ちてますね。まあこんなものでしょう。

シャーシダイナモ計測後、丁度2023年のオートサロン前だったので今回の展示車両を見せて頂きました。

AVO/Motec JapanさんのR32 GTR1

IAVO/Motec JapanさんのR32 GTR2

AVO/Motec JapanさんのR32 GTR3

AVO/Motec JapanさんのR32 GTR4

Motec製品の配線がわかるように車両はほぼドンガラ状態です。Motec PDMを使用して電気関連のリレー等はすべて取り払ってあります。旧車の泣き所の電気関連は最新のシステムになっています。上記のエンジンはRB26をファインチューニングしたものでエンジンを預けてから2年半近くかかったとの事。(このGTR、一体いくらするんでしょうかね?w)

自分の車のエンジンもどこかでファインチューニングとは言わずオーバーホールしてもらいたいのですが、なかなか良いところ(店)がみつかっておりません。自分の車はレース車両ではありませんのでピストンリングの交換だけでも取り急ぎはよいとは思うのですが、結局のところエンジンを開けてみるまで内部の状態がはっきりしないためなかなか手が出せておりません。
もしもしこのブログを読んだ方で当方の車両BMWのエンジンM52TUB28アルミブロックエンジンのオーバーホールに対応可能な方、業者様がおられましたらTwitterよりご一報頂けると幸いです。

話がそれましたが燃料のリセッティング後、いつものテストコースをいつものと同じように走行してラムダセンサーの状態を確認してきました。

高速道路のテスト走行
高速道路のテスト走行後パーキングエリアの写真

テスト走行中のラムダセンサーの値

高速のパーキングエリアでのアイドリング中(エンジン回転数860RPM)ラムダの値1.0(理想空燃比)にLA1、LA2ともに補正されておりラムダの補正量はLA1が-6.5%、LA2が-6.7%となっていて-14%補正になるような事がなくなりました。やはりラムダセンサーが劣化していたようですね。

また燃料全域調整のおかげで、以前よりもエンジンがなめらかに回るようになりました。高回転域はちょっと踏むのに躊躇するぐらい加速していってしまう感があります。(笑)

インマニ交換後、ブローバイガスが増えてはいたものの、ガス検、および車検も問題なく通過しておりますし、今回ラムダセンサーを交換したことでラムダ補正タイムアウトエラーも発生しなくなったのでしばらくはまだ大丈夫かな?
関連記事:排気ガス検査してきました(BMW E46)

実際、ブローバイガスが多い状態でエンジンがヘタっていても375馬力も(カタログスペックは193馬力)出ています。ブローバイガスによってパワー(出力)が下がったとか、オイル上がり・下がりの現象がひどい等といった症状もないのでもう少しこのエンジンのまま乗り続けたいとも思いますが、近い将来なんらかエンジンへの対策を行わなければならないようです。

繰り返しますが、BMWのM52TUB28アルミブロックエンジンのオーバーホールが可能な方がおられましたらこちらまでご一報頂ければ幸いです。

以上、「シャーシダイナモに乗せてきました(BMW E46)」でした。

 

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