プラグ交換を甘くみるな!(BMW E46)
プラグ交換を甘くみるな!
色々な諸事情が重なり、気温の寒暖の差が激しいのが一番の理由なのかもしれませんが、ここの所エンジンの始動性があまりよくありません。
このアイドリングストップ機能が当たり前の時代には考えられない事ですね。(笑)
正直に言うと、12ホールインジェクターを装備してからエンジンの始動時の設定を詰めてないだけなんですけどね。
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正直、現状はインジェクター交換前とひかくすると冷間時のクランキングが長いです。(苦笑)
エンジン水温に合わせたクランキング中の燃料噴射量だけではなく、初期のアイドリングコントロールバルブの開度等も含め、少しづつ設定を詰めていかないとダメですね。
先日、エアコンをオフの状態でエンジン始動したら、全然エンジンがかからないのでアイドリングコントロールバルブを初期状態でもっと開く必要ありかな?
冷間時の設定なので一日に数回しか行えませんが、少しづつ詰めていくしかありません。
設定を詰めるにあたり、エンジンの始動に影響がありそうなスパークプラグの交換をしばらくしてなかったので交換することにしました。
前回の交換はこちらの記事なので、2年半、約2万キロでの交換になります。
前回使用したプラグは、NGK(日本特殊陶業)のイリジウムIXプラグ【5002】BKR7EIX-11でしたが、NGKのホームページで調べてみると現在のイリジウムプラグにはイリジウムIXプラグとイリジウムMAXプラグの2つのラインナップがあって、「イリジウムMAXプラグは、イリジウムIXプラグの性能をそのままにロングライフを実現しました。白金プラグと同等以上に性能を長く維持させます。」との事。
これまでイリジウムプラグと言われたのがイリジウムIXプラグで、ロングライフバージョンがイリジウムMAXプラグのようです。
価格も1本あたり200円程度しか変わらないので今回はイリジウムMAXプラグのBKR7EIX-11PSをこちらから購入。
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Amazonで注文後、翌日届きました。
プラグの販売は1本づつか、4本セットが多いようですね。
これって4気筒が主流の頃のままなのかな?
6本セットは無いみたいなので、1本販売で6本注文しました。
プラグ交換作業
プラグの交換作業はDIYでの交換を行う人が多く、比較的難易度が低くくて「誰でも交換できる」作業の部類にはいるのかもしれませんが、今回はAVO/Motec Japanさんで作業を行いました。
自分はプラグ交換作業を甘く考えていません。
ちゃんとした作業環境があればDIYで交換でも問題ないかもしれませんが、ダイレクトイグニッションコイルにエクステンションが付いているタイプのエンジン、すなわちプラグホールが深いエンジンの場合、プラグ交換前のプラグホールの清掃は必須で、それが出来ないならばDIY交換はやめておいた方が賢明です。
実は前回こちらの記事で交換後、昨年、こちらでトラブルとなったインジェクター交換の際にプラグを外さなければならない機会があったのですが、その際、4番のネジだけ固く、プラグホール清掃せずに交換したためネジ山とエンジンヘッドの間に埃をかんでしまっていました。
エンジンの専門家ならばプラグ交換前にプラグホールの埃をブロアで飛ばす作業は必須事項なのですが、プロショップと言っても特定のメーカーの車に詳しいというだけで、エンジンの専門家ではないので今回お忙しい中無理をお願いして、AVO/Motec Japanさんに作業をお願いしました。
プラグ交換にまつわる余談ですが、昔の知人にE30M3のプラグ交換をオフミ先で行い、プラグの締め付けが1本だけ異常に硬かったので、その場にあったまった人たちのノリで無理な力を入れてプラグを回し、プラグを根本から折ってしまいその場で不動車となり、そのまま業者を呼んで廃車にしたという悲しい人がいました。(苦笑)
多分このE30M3も前回のプラグ交換を適当にやったのが原因でプラグを固着してしまったんだと思います。
先にも書きましたが、プラグ交換作業は比較的難易度の低い作業と思われがちですが、ミスするとエンジンに大ダメージを与える作業なので安易できる作業と考えない方がよいです。
前置きが長くなりましたが久しぶりに秘密基地に入庫。
秘密基地内は、所謂「ゲテモノ」車しかありません。(笑)
作業自体は、そんなに時間がかかる作業ではありませんが、
イグニッションコイルを外した状態で、各プラグホールをエアブロアで念入りに清掃。
日頃、プラグ付近はエンジンカバーを付けているので状態を目視確認が出来ませんのでプラグ交換の際はプラグホールまわりでのオイル漏れなどが無いかの確認は必須ですね。
プラグ交換作業に関して少し脅かす感じで書いていますが、もしDIYで交換する人の場合でコンプレッサー等のエアブロアが無い環境の場合は、掃除機で各プラグホールをバキュームすればOKかと思いますが、すべて自己の責任で。
取り外したプラグと新品プラグの比較。
車業界ではプラグの脱着時にグリスを「付ける派」と「付けない派」がいるそうで、エンジン屋さんはグリスを付けることを進める傾向があるそうです。
エンジンの形状によりますが、プラグのネジの一部が燃焼室に出るタイプではグリスアップは避けた方が良いらしいです。(理由はネジの部分にグリスが付き、その部分が燃焼室で焼けて、次回プラグ脱着時に燃えたグリスのカスでねじをカジる事があるためです。)
自分の車の場合は写真の通りネジの部分は顔を出さないのでネジ先端(プラグの先端側)には付かない程度のグリスアップをして装備してもらいました。
プラグの状態ですが、ブローバイホースのリターンを復活させた事が原因だと思われるオイルが付着してて焼けた跡がある傾向が目立ちました。
イリジウムプラグになって10年・10万キロもつなんて言われていますが、それはあくまでもプラグ自身の寿命であって、装備するエンジンの仕様によってプラグの状態は大きく変わるので状態を見て交換する必要があるかと思います。
プラグ交換後のインプレッション
プラグ交換後の帰り道、2年半ぶりのプラグ交換の影響か、イリジウムMAXプラグの恩恵なのかわかりませんが、非常にエンジンのまわりがなめらかになりました。
この車を購入して本日2019年9月8日で20年。
これまで何度もプラグ交換してきましたが、プラグ交換後フィールが変わった事を感じた事がなかったのですが、今回は初めてプラグ交換で違いを感じたのでイリジウムMAXプラグは少し違うのかな?っ思います。
BMW E46乗りで、しばらくプラグ交換をしていない、交換したかわからないと思われる方は機械をみてイリジウムMAXプラグへの交換をお勧めします。
ご自身の車種で使用しているプラグがわからない場合、こちらのNGKのホームページで車種別検索が出来ます。
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自分はエンジンの仕様上7番を使用してますが、同型エンジンの場合は6番推奨のようです。
以上、「プラグ交換を甘くみるな!」でした。