念願の12穴インジェクター装備
- 2019/01/11 09:06
- カテゴリー:モディファイ, AVO/MoTeC JAPAN(ショップ)
- タグ:#bmw, #e46
念願の12穴インジェクター装備
気が付いてみれば2019年初ブログでした。
ご挨拶が遅れましたが、新年あけましておめでとうございます。
本年も当ブログをどうぞ、よろしく。
年末年始、風邪をひいてダウンしていたので、今年は年越しをしたという感じが全くしませんが、元気に過ごしております。
前置きが長くなりましたが、昨年から準備を進めていた12穴インジェクターの装備を行いました。
12ホールインジェクターは日本デンソー製のためBOSCHやSIMENCと形状が大きく異なるのでポン付けできませんので、インジェクター形状に合わせたカラーを作成。
形状に合わせたアルミカラーを作成するにあたり、インジェクターの位置を調整を細かく行うために中古のインテークマニホールドを購入し、手元にあったスペアの燃料レールをAVO/Motec Japanさんに預けて作成していただきました。
使用したインジェクターは日本デンソー製のロングノズルで、BMW E46のM52TUB/M54Bエンジン標準のインジェクターと比較するとちょっと長さが短いのですが、標準インジェクターと比較すると噴射角度が浅いので少し上に持ち上げて取り付けることで吸気ポートに向かって燃料が噴射されるように調整しました。
インジェクターノズルの先端は写真のように少し吸気ポート内部に飛び出てします。
標準のインジェクターよりも7mmぐらいノズル部分が長いので、ノズルの位置的にはほぼ標準インジェクターと同じぐらいでしょうか?
上記の写真を見る限りインジェクターの先端の噴射角度など必要ないように見えますが、
インテークマニホールド真横から見るとインジェクターが燃料を真下に噴射するとインテークマニホールドの壁に向かって燃料が噴射されてしまうので、吸気ポートに向かって燃料が噴射されないので、どうしてもインジェクターのノズル部分に噴射角度が必要となります。
以前作成したインジェクターノズルの図で示した噴射角度25°は、インテークマニホールドに対するインジェクターの噴射角度になります。
上記の写真は、今回使用した12ホールインジェクターのノズル部分を自分でマイクロスコープにて撮影したものです。
12個の穴が左右斜め下に向かっているのがわかると思います。
ちなみに上記が通常の12ホールインジェクターのノズルです。
左右上限方向に広がるようなノズル形状になっています。
写真を比較するとインジェクターのノズル部分に噴射角度が付いているのが一目瞭然ですね。
インジェクターカラーによって、標準のインジェクターよりもボディサイズが長くなったので燃料レール側をかさ上げしました。
7~8mmぐらいでしょうか?
インジェクターサイズが短くなるとインジェクター側でかさ上げ調整が必要になりますが、インジェクターサイズが長くなる分にはレール側をかさ上げして調整が可能です。
インテークマニホールドへの12ホールインジェクターの取付の調整後、今度はエンジンヘッド側、インジェクターのコネクター部分が干渉してしまうので、タペットカバーの耳の部分を削ってコネクターが干渉しないようにしました。
これが取り付ける12ホールインジェクター本体の状態。
このインジェクターを探すのにどのぐらい苦労したことか...。
最低噴射容量を満たし、12ホールで噴射角度付きのロングノズルインジェクターは他に見つけられていません。
作成していただいたインジェクターカラー。
インテークマニホールドにカチッとはまりいい感じです。
結局、インジェクター1本あたり4つのOリングを使用しています。
上記の写真はインジェクターカラーを取り付けた状態です。
写真に写っているインジェクターはHKSの480cc RB-25大容量の物ですが、ショートノズル、ショートサイズ、4ホールです。
インジェクターのサイズが短いので、インジェクターの下部にカラーを入れてインジェクター側で長さを調整しています。
このインジェクターが長年のアイドリング不安定の原因でした。
インジェクターの位置を確認。
コネクターの向きが逆ならば、更に良かったんですけどね。
形状に合わせてワンオフしてもらったので、パーフェクトに装備できました。
燃料レールを固定。
これまでインジェクターの上部側をクリップで固定していましたが、インジェクターレールを上から押し付けて固定するように変更しました。
この後、燃料漏れがない事を繰り返し確認しエンジンを始動。
Motecリセッティングを行いました。
エンジンカバーが燃料レールに取り付けるようになっているので若干かさ上げされましたが綺麗に取付出来ました。
12ホールインジェクターに変えてどうなったか?
12ホールインジェクター装備してその場でラフ設定を行った時点で燃焼が極端によくなったせいなのか、これまでよりも排気ガスからの水蒸気が一向に収まりませんでした。(笑)
気温が低くいこともありますが、インジェクター交換によってエンジン始動直後からこれまでと大きく状況が変わってます。
実走テストを行い、最大燃料噴射テストや街乗り全域の燃料調整を行った結果、確実にトルクの出方が変わっていました。
これまでよりも良い意味でエンジンはマイルドに回るようになったかな。
滑らかって言った方が通じるかな?
その他、トルクの出方が変わったようでシフトアップ・ダウン時のアクセルの開閉のタイミングが変わりました。
しばらく乗れば慣れると思いますが、これまでと比較すると運転は楽になったかな?(笑)
これまでのピーキーな操作が必要だった部分が楽になりそうです。^^;
今回のインジェクター装備によって、長年問題だったアイドリング回転域は非常に安定するようになりました。
この時期(冬)コールドスタートするとかなり燃料の臭いがきつかったのですが、臭いも皆無となりました。
スーパーチャージャーを装備して13年目にして、アイドリング回転域の問題がやっと解決かな?
インジェクター容量がギリギリ
今回使用した12ホールインジェクターはこれまで使用していたHKSのインジェクターと比較すると燃料噴射量が3/4ぐらいになるため、加給圧がかかって状態ではインジェクター噴射率がほぼMaxで余裕がありませんが、全域で安定するようになったのは非常に良いです。
この先、Motecの設定を詰めて、シャーシダイナモに乗せて、さらなる安定動作を目指す予定です。
以上、「念願の12穴インジェクター装備」でした。