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2024年9月の車検でフロントロービーム「光量不足」の原因(BMW E46)

2024年9月の車検でフロントロービーム「光量不足」の原因(BMW E46)

今回の車検でフロントロービーム検査は「光量不足」でNGとなり、2年間の執行猶予のハイビームで車検通過となりました。(ハイビームはこちらの記事で交換したLEDを継続使用しています。)フロントロービームはプロジェクタータイプのHID(D2S形状)を2年前のこちらの記事でLED化を行い、2回前に車検では特に指摘などは受けなかったのですが、今回の車検ではNGとなりました。

現在の装備しているLEDバルブは過去一番明るい状態なのに「光量不足」という判定がどうにも納得いきません。

ちなみに車検履歴(過去4回)を遡ってみると

  • 2018年 HIDロービームの「光量不足」を指摘
  • 2020年 HIDバルブをそのままにレンズ内部洗浄(詳細はこちら)、指摘なし
  • 2022年 LED化後、指摘なし
  • 2024年 LED化ロービーム「光量不足」と判定。ハイビームにて通過

という状態でした。

今回から完全ロービムによる検査に切り替わり、2028年8月まで関東・中部・近畿・四国・九州・沖縄の地域では最大2年間ロービームNGだった場合は、ハイビーム検査という執行猶予期間が設けられた事によって、ロービムの検査基準が厳しくなったという事でしょうか?

どちらにしても現在の自分の車のロービームLEDで「光量不足」になるならばE46のHIDはすべてひっかかってしまうのではないか?と思う程の光量です。

当方の車は25年前に納車時、世間では珍しいHID装備車両(オプション)で、当時のHIDは「高嶺の花」でしたが、HID初期は信じられない程、暗かったです。BMW純正のバルブも4000kぐらいしかなく、後にフィリップスの6000kのバルブに交換して明るくなった事をよく覚えています。(当時バルブだけで6万円しました。)ライトモジュールに関しては、2004年に一度純正新品ユニットに交換、このブログ記事にも残っておりますが2016年にフロントライトカバーを交換済み。

フロントライト関連は新車購入時から25年経過しているわけじゃないですがライトユニットの設計は25年以上前のもの。初期のHIDプロジェクターレンズタイプの設計仕様だと現在の車検に適応するのはかなり厳しい状態なのではないか?とっ推測。


海外なので日本のような厳しい車検は無いとは思いますが、ネットで色々と検索してみるとE46のHIDプロジェクターレンズの交換をやっている動画がありました。

E46のライトユニットのプロジェクターレンズはガラスだと思ったけど交換しないとダメなんですかねー?多分この動画で交換しているレンズは、バイキセノン用と書かれているけどebayで売られているこれかな?

「プロジェクターレンズの焼けよる経年劣化で「光量不足」してしまうのか?」などと思い、X(旧Twitter)のフォロワーさんにお声がけしてE46プロジェクターHIDでの車検通過の有無を聞いたり、個別の情報をご連絡して頂いた内容をまとめると、

  • E46後期モデルHIDはほぼ車検通過している
  • E46前期モデル(E46M3を含む)HIDでは「光量不足」の指摘を受けている人がちらほら。

車検時期や車検場所が一定ではない(陸運局、指定工場、Dラーなど)ので車検基準が異なることもあるのでなかなか判断が難しいところです。(Xでご協力頂いた方々、ありがとうございました。

執行猶予期間はまだ2年あるので色々と調べていく必要がありそうですが、今回(2024年9月)に車検を陸運局で対応してくれたアダモちゃんに「光量不足」の指摘内容を具体的聞いてみたところ、

今回のロービームの不合格は明るさなのですが目で見た明るさと結構違う場合もあり、光軸ぼやけていて明るさ不良になり不合格もあります。
レンズが綺麗で明るさも割とある場合はリフレクター不良や社外のバーナーとリフレクターの位置関係が悪く不合格になる事もあります。

とのご返事でした。

単純に「光量不足」といっても車検での「光量不足」の意味は色々とあるんですね。結論から言うとLEDバルブがダメって事です。HIDバルブと同形状っと謳っていても実際には若干のズレは避けられず、その若干のズレによって車検はNGとなってしまうようです。

なので、E46で純正HID装備車両の方は車検に向けて以下を準備しておくとよいかと思います。以下の準備をしたからといって、必ず車検に通るわけではありませんで、ご自身の責任の範囲で判断してください。HIDを何らか改造した場合、光量が明るくなったからと言って車検に通るとは限りません。

  • HIDをLED化している場合はHID(E46の場合D2S)バルブを使用する
  • HIDバルブが古い場合や経年劣化をしている場合は保険として交換
  • プロジェクターレンズの洗浄、特にバルブ側裏面側
  • ライトカバーの傷/黄ばみ対策(カバーを交換する、磨く、漂白する等)
  • 純正ライトユニットを使用している場合35WのD2Sバルブを使用する(55Wなどへ光量を上げた場合、光軸付近がボヤけて光量不足としてNGになる可能性あり。ライトユニットに合った光量のバルブを装備が必要。必ずワット数があっているバラストとバルブを使用する事。)

その他、光軸調整等は必須かな。プロジェクターレンズの洗浄方法はズボラな私でも出来たこちらの記事を参考にしてみてください。

関連記事:車検前に是非!HIDプロジェクターレンズの清掃

プロジェクターレンズを取り外すして洗浄する事も可能ですが、元通りに戻らない(古い車なのでプラ樹脂の破損等)ケースを考えるとちょっとリスクが高いかと思われます。

D2Sバルブを取り外して内側からレンズを洗浄した際に使用した治具は以下のように作成しました。

「携帯用メガネ拭き」、「竹串」、「アルミの自在ワイヤー」

使用したのは上記の5つ。上記の写真の無印良品の「携帯用メガネ拭き」、「竹串」、ダイソーで売られている「アルミの自在ワイヤー」の3つと、「マスキングテープ」(ダイソーで売られています。)、そして無水エタノールです。
柔らかい布等でも代用できるかとは思いますが、無印良品の「携帯用メガネ拭き」は毛羽が立ちにくく使い捨てのメガネ拭きなのでお勧めです。このメガネ拭きは一時期、女性が洗顔で使う事で有名になってました。

治具の作成方法

アルミワイヤーを上記の様に竹串に巻き付けて固定します。先端は写真のようにします。アルミワイヤーはかなり柔らかいのでレンズ表面を軽く抑え付けるならば傷がつくことはありません。(無理な力をかけてはダメです。)

上記の治具に「携帯用メガネ拭き」を巻き付けてマスキングテープ等で「携帯用メガネ拭き」を固定します。竹串は自分の使いやすい長さにニッパーでカットします。

IMG_8932.jpg

巻き付けた「携帯用メガネ拭き」に無水エタノールを染み込ませバルブ側から治具を入れて、治具を回転させながら入れると、上記のようにレンズ裏側を吹き上げる事が出来ます。

特に汚れていなかった

今回はまったく汚れていませんでした。レンズ表面は目立つ汚れがなかっただけだと思いますので、車検前とは言わずに定期的に洗浄する方がよいです。

ライトカバーの曇りや小傷を磨いて解決する方法は検索すると山ほど出てくるのでDIYで頑張りたい方は検索してみてください。

漂白に関してはライトカバーを実際にやってみたわけじゃないのですが、過去に風呂のプラ樹脂パーツを「ワイドハイターEXパワー」につけて天日干しして、かなり酷い黄ばみが白くなった事があります。透明パーツの黄ばみが取れるかわかりませんが、もし黄ばみが目立つ場合は検討してみてください。

2024年8月からロービーム検査となったばかりなので、これからまた情報等が増えましたら当ブログでご報告していきたいと思います。

私の車への対策方法ですが、現在検討中しているのは

  • ハロゲンライトユニットに変更。(車検時のみハロゲンバルブを使用する)
  • 小型バラストHIDキットを装備して車検時はLEDではなくHIDバルブを装備する

次回の車検まで2年ありますので、状況をみつつ対策していきたいと思います。

以上、「2024年9月の車検でフロントロービーム「光量不足」の原因」でした。

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