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BMW E46 アルミエンジンヘッドカバー(トラブル解決編)

BMW E46 アルミエンジンヘッドカバー(トラブル解決編)

前回の記事に続きます。前々回の記事でアルミエンジンヘッドカバーの形状の問題に対するグロメットの加工後、0.4kg/cm2までの過給圧では漏れない事が確認出来ましたので、低いギアでのフルブースト状態で漏れないか確認走行をしてきました。

関連記事(グロメット加工):アルミエンジンヘッドカバー(トラブル編3)

関連記事(0.4kg/cm2迄):アルミエンジンヘッドカバー(トラブル編4)

上記は163.4kPa、相対圧で0.63kg/cm2

道路状況に合わせた低いギアからの加速時のフルブーストを2回。上記は163.4kPa、相対圧で0.634kg/cm2のときのログ。

163.2kPa、相対圧で0.632kg/cm2

上記は163.2kPa、相対圧で0.632kg/cm2のときのログ。現在の仕様での大体の最大過給圧になります。

問題の4,5番イグニッションコイルの中間にあるボルトの状態を確認

自宅に戻って問題の4,5番イグニッションコイルの中間にあるボルトの状態を確認。上記の写真では4番コイルを外してプラグホール内部にオイル漏れがないか確認しました。

一切のオイル滲みもありませんでした

ばっちり一切のオイル滲みもありませんでした。こちらの記事で発見したアルミエンジンヘッドカバーの形状の問題に合わせて加工したグロメットの加工によって問題解決できたようです。本来、グロメットの加工よりもアルミエンジンヘッドカバーの形状を調整して対策した方が良いと思いますので、将来的にアルミエンジンヘッドカバーを外すタイミングでグロメット形状に合わせた加工を行いたいと思います。そうしないと毎回グロメット加工しなくちゃなりませんからね。

アルミエンジンヘッドカバー装備してから発生していたオイルもれ漏れは完治出来ましたので、しばらくはこの状態のまま走ってみて、また一定期間経過したら状態を確認してみたいと思います。

今回アルミエンジンヘッドカバーを装備して分かった事を以下にまとめます。

  • 中華製M52TUB/M54B用アルミエンジンヘッドカバーを使用する場合、アルミエンジンヘッドカバーのバリ等の加工が必要
  • ガスケット、グロメットは付属品は使わない方がよさそう。別途用意。ただしVICTOR REINZ製の使用はさける事。ELRING製が純正品以外使用しない方がよい
  • 15個のグロメットはアルミエンジンヘッドカバーのガスケットを抑え付ける構造になっているネジの締め付けトルクは10Nmで手締めで絞めた後1回のみトルクをかける事
  • グロメットを固定するボルトにはラバーグリースを使用する方が良い。締め付け時グロメットとボルトを滑らせて回転させる目的もある
  • 15個のグロメットを固定するボルトの締め付けは中央4本を手締めでネジが底にあたるまで締め付け後、外周11個を均等にクロスさせて均等に手締めする。ネジが底にあたるまで締め付け後トルクレンチで10Nmで締め付ける。
  • グロメットは穴の形状、回りの形状に合わせて形状が変化する。実際の走行してエンジンの振動や熱、アルミエンジンヘッドカバーとガスケットの馴染みによって形状が変化する。この形状変化によってグロメットに亀裂が入ったり、ずれたりすることでオイル漏れが発生する原因となる。
  • アルミエンジンヘッドカバーの中4つのネジはグロメットサイズに合っていない場所があるのでグロメットかアルミエンジンヘッドカバー側を加工する必要がある。(M54B専用のアルミエンジンヘッドカバーは違うかもしれません。)

以上、「BMW E46 アルミエンジンヘッドカバー(トラブル解決編)」でした。

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