バッテリーメンテナンス(BMW E46)
バッテリーメンテナンス(BMW E46)
前回のブログ記事でECU(DME)やMotec関連のグランドライン(アース)の配線確認を行ったついでに、バッテリー関連のメンテナンスを行いました。
現在バッテリーのマイナス端子には、純正のシャーシアース線、ホットアース(エンジンへと繋がる)、そしてこちらで作成したバッテリーのサルフェーション除去機を接続していますが、純正シャーシアース線のターミナルボルト1つでホットアース、サルフェーション除去機を接続しています。配線的にちょっとすっきりしないのでバッテリーのマイナス端子用の拡張ターミナルを作成してみることにしました。
まずはバッテリーのマイナス端子の周辺を寸法計測し、手持ちのアルミ板2mm厚を上記のようにカット。35mmx45mm、幅15mmです。
続いて穴あけ加工、バリ取りして上記のようにアルミ板で丸端子を接続可能なターミナル本体を作成しました。加工した穴は6mmです。
続いて純正バッテリーアース線を取り外してきました。
上記はバッテリーマイナス端子側です。BMWのこの手の端子はカシメ&半田付けされていようです。
シャーシアース側も半田付けされていました。ここまで太い線だとフラックス使って半田付けしたままで、ヤニの後が残ってますね。
取り外したアース線のインピーダンス計測してみると0Ωでした。この部分はクランキング時(セルモーターを回すとき)かなりの大電流が流れているはずです。先日見ていたYoutubu動画でセルモーターの回転時に仮に瞬間的に100Aの電流が流れた場合、たった0.01Ωの抵抗を持つ配線でも、1V(100Ax0.01Ω=1v)の電圧降下があり、+側、ー側共に0.01Ωあると2Vの電圧降下となりセルモーターにかかる電圧が下がってしまうという説明がされておりました。なので一応バッテリーからシャーシへつながる純正アース線のインピーダンスを確認しておこうと思った次第です。まあもう24年経過していますから0.01Ωぐらいの抵抗値があっても仕方ないような気がしますが、些細な抵抗値でも大きく影響する事があるのでしっかりとしたグランドライン(アース線)が必要です。
その他気になった点としては、端子のネジの当たる部分やボディにあたる部分の酸化が進んで少し黒くなっていました。
バッテリー端子側も金属表面が所々酸化しています。せっかくなので前回のエンジンヘッド部分同様にリューターとワイヤーブラシを使用して綺麗に磨きました。
バッテリーは交換して約1年ぐらいですが、バッテリーチェッカーで状態を確認。
関連記事:6年ぶりにバッテリー交換。初めてのVARTAバッテリー(BMW E46)
問題ないですね。バッテリーの指定CCAを設定してのバッテリーチェックも行ってみました。
問題なさそうです。前回のバッテリーはサルフェーション除去機のおかげでこれまで約3年(長くて4年)サイクルで交換していたバッテリーが倍の6年間使用出来たので今回はどのぐらいバッテリーが持つのか経過観察中です。(あと5年先に報告が出来るのか?)
関連記事:走行しながらバッテリー復活!バッテリーサルフェーション除去
バッテリーを取り外したついでにパルス充電器でパルス充電しました。
関連記事:Amazonブラックフライデー&サイバーマンデーでパルス充電器を購入
先に作成したバッテリーマイナス端子用の拡張ターミナルですが、ステンレスボルトを使用して裏側はJBウェルドでナットを固定しました。
アルミ板で作成したターミナルと丸端子が確実に接触するようにします。ステンレスは電気は通しにくい素材なのでアルミ板との接触面積がなるべく多くなるようにします。
そして先ほど取り外した純正のアース線を補強するために上記の網線を作成しました。(手持ちのパーツが余っていたので作ってみました。)
バッテリーマイナス端子とシャーシ本体を繋ぐアース線をシャーシ側に固定するフランジ付きナットもリューターを使用して磨いておきました。
バッテリーを元す前にバッテリーの+/ー端子をワイヤブラシで磨き、更にグリスを塗ってふき取り、バッテリーを車両に戻してからターミナルをしっかり固定し、今回作成したアルミ板ターミナルも固定して新規にボディーアース線の追加を行いました。
これでアース不良等はまず発生しないかと思います。すでに24年経過しているので電気系トラブルがあってもおかしくないので、今回のような地味なチェック作業は重要かと思います。
以上、「バッテリーメンテナンス(BMW E46)」でした。