走行しながらバッテリー復活!バッテリーサルフェーション除去
- 2018/06/10 08:42
走行しながらバッテリー復活!バッテリーサルフェーション除去
自動車バッテリーに関して「サルフェーション除去」というのがここ数年流行っているようです。「サルフェーションって?」いう細かな説明についてはネット検索すると、バッテリーの専門家の方が詳しく説明していますので、それらを参照すると良くわかるかと思います。
単純に自動車用バッテリーなどの内部に電解液に電極を入れた蓄電池の電極をバッテリーにパルス波を与えて、電極に付着したサルフェーションを除去するという内容です。
ここでバッテリーに対して「パルス波」って?という点ですが、これは電磁波などを浴びせるわけではなく、バッテリーの電極+・-に特定の周波数の電圧をバッテリーにかけるという単純な仕組みです。パルス波の与え方は、バッテリー充電の際に充電電圧を特定の周波数で発振させて充電する方法と、車が走行中(バッテリーの放電&オルタネーターによる充電)にバッテリー電極にパルス発生器を取り付ける方法の2種類があります。
車のバッテリー以外でも、ニッケルカドミウムバッテリーなどにパルス充電という方法が35年ぐらい前に考案されて、通常の定電圧充電よりもパルス充電の方が、ニッケルカドミウムバッテリーの放電特性が良くなる、っといった事が流行った記憶があります。
サルフェーション除去器を調べてみると市販品を複数販売されているようですが、バッテリーサルフェーション除去について色々と調べてみると、発信機+コイルを用いた昇圧回路という単純な回路で構成できそうなので自分も1つ作ってみることにしました。
関連リンク:
エルマシステム バッテリー寿命延命装置 のびー太EX12 12V 鉛バッテリースターター用 のび~太EX12 NE-12
上記は、アマゾンで見つけた市販品で評価が比較的高いサルフェーション除去器です。
サルフェーション除去回路を作成
必要なパーツは、秋月電子、千石電商で調達。
回路図に関しては、「サルフェーション除去 DIY」などで検索すると色々な先駆者の方々が実験込で細かなレポートをされているのでそれらを参考に自分が気に入った内容を参考にしてみてください。
関連リンク:
「作成した回路が正常に動いているか?」という確認だけできれば良いので、回路作成に関する詳細は割愛しますが、自分は手持ちのパーツを消費したいので、手持ちのパーツが利用できるタイマーICを使用した回路を作成しました。
自動車に取り付けることが前提となりますので、テイシンケース&穴あき基盤のセットを購入して、ケースにまとまるように作成。
ケースに入れて、安定化電源で連続動作確認。(30分ぐらいです。)
回路は、常時動作させるとバッテリーを消費してしまうため、ツェナーダイオードを使用した電圧判定でオン・オフするようにしてあります。
一応、13Vでオン・オフされるように12Vと2Vのツェナーダイオードを直列に接続して、丁度13Vでオン・オフされることを確認しました。
上記のオシロスコープの波形ですが、直線部分が13.6V、30Vぐらいまで波形の跳ね上がりがあります。
バッテリーの容量にもよるかと思いますが、あまり大電流を流すわけでもなく、稼働時の消費電流は150mA程度でした。(オフのときの暗電流は10mA以下です。)
しばらく接続したまま走行してテストするため、圧着端子で取り外せるようにしました。
車関連で電装系をやる人なら何方でも持っていると思いますが、圧着端子は昔からエーモンのこれを使ってます。
関連リンク:
バッテリーに近い場所に取り急ぎ両面テープを使用して取り付け。
エンジンをかけるとパイロットランプのLEDが点灯し、エンジンを切るとパイロットランプが消灯するのを確認。
MotecのMDDでバッテリー電圧を確認。
13.6V(写真の左上BT)を表示しています。
走行中の負荷(ヘッドライトの点灯やエアコンの動作状況など)にもよって多少の電圧変動(0.1~0.5v)がありますが、大体いつもモニターしている感じですは、13.6~13.8Vを表示しているので、表示している電圧が正常な事を確認しました。
しばらく接続して走行してみます!
一応、サルフェーション除去器の取り付けまでを行ったので、しばらく走行してバッテリーがどのぐらい元気になるか様子を見てみたいと思います。
接続開始日:2018年6月9日
バッテリー使用開始:2016年10月
以上、「走行しながらバッテリー復活!バッテリーサルフェーション除去」でした。
2022年6月7日追記
サルフェーション除去器を装備してから丸4年。2016年10月に購入したバッテリーを使用続けております。
22年間乗り続けきた中で大体3~4年サイクルで何度もバッテリー交換を行ってきましたが、今回初めて6年経過して使い続けています。現時点で倍近く寿命が延びています。
こちらの記事で入手したバッテリーチェッカーでも「良好」状態となっています。
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