旧車の泣き所プラパーツ破損!BMWE46の時計設定が出来ない!
旧車の泣き所プラパーツ破損!BMWE46の時計設定が出来ない!
先日、スーパーチャージャーの交換作業中にバッテリーのマイナス端子を外して作業を行ったらしく、メーターパネルの時計が狂っていたので右側のレバーを回して時計設定を行おうとしたら、「ぱっき!」っと嫌な音と共に時計設定がまったくできなくなりました。(苦笑)
これまでにこちらの記事で、時計を合わせるのにメーターパネル内部のボタンスイッチを押す爪が破損し、応急処置で治したのですがすぐにダメになり、一方向のみ時計時刻調整(時間を戻す)しかできなかったのですが、ついに時計を戻す側の爪も割れてしまったようです。
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普段はカーナビの時計を見ているのでメーターパネルは外気温度表示にしていますが、時計設定が出来ないのも困るのでメーターを取り外して内部を確認してみることにしました。
メーターの取り外しはトクルスドライバーがあれば簡単に外せます。
メーターの取り外し前に、必ずバッテリーのマイナス端子を外しておきます。
バッテリーを外す際、屋外の駐車場で一時的に鍵を閉めなければならない場合、クーペ車両の場合はドアガラスが少し下がった状態にする必要があるのでドアを開けた状態で、トランクにあるバッテリーマイナス端子を外します。
ドアとトランクは鍵穴から開閉できますので、メーターを取り外して作業する場合はこの手順で行います。
メーターパネルもトルクスドライバーで開けます。
見事に両方爪が折れています。(苦笑)
メーターパネル内部に破損した爪が2つありました。
この爪は、パネル内部のボタンを押す際に押し曲げられてボタンを押す仕組みになっているので接着剤による簡易補修やプラリペアなどで補修しても、大きさ的に力がかかりすぎて修理は無理そうです。
やはり、プラパーツの破損は、旧車の亡き何処ですね。
どうしても経年劣化による破損は避けられません。
治す方法を考えた結果、中古のペーターパネルを購入して破損した部分を入れ替えるのが一番簡単かとも思いましたが、中古品も経年劣化していることを考えると同じ目に合う可能性は否定できません。
そこで、ネット検索をしてみたところ、地球上に同じようなケースで時計設定が出来なくなった方が居て、メーターパネルを改造することでこの2つのボタンを使わずに時刻合わせができるようにしている記事を発見!
メーターパネルの右ボタンは、左に回すと時刻を戻し、右に回すと時刻を進め、ボタンを押すと12:00表示と24:00表示を切り替えるようになっています。
すなわち右側のボタン軸には3つのボタンが仕組まれており、ネットで発見した改造方法には、「12:00/24:00表示の切り替えは出来なくなるけど、ボタンを押すことで時計を進むにすることが出来る」っとの事。
この方法を行ってみようと、メーターパネルを確認してみると、
右側のボタン軸を押す爪まで破損してました。ToT
やはり中古のメーターを購入して、部品の入替を行おうと思いましたが、よくよくボタン軸を見ると右も左も同じパーツで、左側は爪がまだ残っていたので、型取り君とプラリペアで作成し、樹脂で補強してみることにしました。
まずはボタン軸を取り外します。ボタン軸はゴム製のカバー(ボタンを押す所)に刺さっているので、適度な力を入れて抜くと簡単に外せます。
まずは型取りくんで、原型が残っている左側のボタン軸の爪の部分の方を取ります。
型取りくんは、冷蔵庫の中で冷やすと早く方が取れます。
破損した右側のボタン軸の破損部分周辺を鉄ヤスリで軽く研磨して足付けし、作成して型をはめてプラリペアを流しこみ、強度を付けるため破損部分(写真右側の爪の裏側)をレジン樹脂(セリアで売られているUVレジンのハードタイプ)で厚みを付け補強しました。
破損した爪の部分は基板上にあるタクトスイッチを押すので、それなりに力はかかる部分になりますのでプラリペアを流しこむ前に破損個所をヤスリがけして足付けし、固まったプラリペアに樹脂での補強は必須かと思います。
完成したボタン軸を仮組して、作成した爪でボタンがしっかり押す事ができるか(タクトスイッチなのでカチカチ音がします。)確認したところ、強度も問題なさそうなので、続いて「ボタン軸を押して時計を進める」改造をメーター基板に行います。
改造箇所は上記の場所です。
※基板パターンが異なる場合は諦めてください。
改造箇所は一か所のジャンパー線の取付と、一か所の基盤パターンカットです。
詳細は上記の写真を参考にしてください。
パターンカットは、カットした側にあるラウンド(基板穴)と、ジャンパー線を取り付けた写真下側をデジタルテスターで通電して抵抗値がゼロでなければOKです。
(カットされても若干流れます。ゼロでなくなれば大丈夫です。)
ジャンパー線の半田付けは、基盤にコーティング剤が付着しているので、半田付けするラウンド部分を先の細いマイナスドライバで少し擦って銅箔が見える感じに表面をならしておいてから半田付けする必要がります。
以上で、改造は終わりです。
メーターパネルを組み立て元に戻します。
車にメーターパネルを戻して、右ボタンを押してみた所、時刻が進むようになりました!
インターフェイスの悪い、使いずらい時刻合わせになってしまいましたが(苦笑)、一応時刻合わせは出来るのでまあ良しとしましょう。
※ここで紹介した内容はすべてご自身の責任の範囲で行ってください。
当方は一切責任を負いませんので予めご了承ください。
以上、「旧車の泣き所プラパーツ破損!BMWE46の時計設定が出来ない!」でした。