ガソリン臭いのでMotecによるキャニスターベントバルブの開度調整(BMW E46)
Motecによるキャニスターベントバルブの制御
夏になると、街でよく遭遇するのが、少し古めの車がうなるような音を立てて電動ファンが回っていたり、気温が高いことによって気化しやすくなったガソリン臭でしょうか?
あまりうれしくはありませんが、夏の風物詩っと言ったですかかね?(笑)
先日、道の駅、玉露の里へ立ち寄った時、車から降りる際に、ちょっと強烈なガソリン臭がしました。
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玉露の里へ向かう途中、渋滞にはあいませんでしたが、外気温が40℃超えしている状態の街中を20kmぐらい走行しているので、この臭いはチャコールキャニスターから気化したガソリン臭と判断。
車を止めた直後、丁度、無風だったので、特に臭いを感じたんだと思います。
原因は、気温が高いため、ガソリンタンク内部で気化したガソリンがチャコールキャニスターに溜まって、あまり抜けてない(負圧で吸われていない)状態が多かったためかと思います。
BMW E46のチャコールキャニスターの制御
この図は、BMW E46初期型に搭載されている(E39も含む)SIMENS社が開発したDME、MS42.0の全体制御図です。
燃料タンクからチャコールキャニスターを経由して、上記の赤丸の部分がキャニスターベントバルブになります。
チャコールキャニスターに気化したガソリンが溜まり、溜まったガソリン成分をキャニスターベントバルブを開閉することによって、インテークマニホールドに吸わせて燃焼させ、ガソリン成分を大気解放しないようにしています。
自分の車は約2年前に、チャコールキャニスター、およびキャニスターベントバルブを交換してあります。
参考記事:
ガソリン臭いのでキャニスターベントバルブ交換しました!(BMW E46 )
ガソリン臭いのでチャコールキャニスターを交換しました!(BMW E46)
キャニスターベントバルブの制御
すでに3年ぐらい前から、キャニスターベントバルブの制御はMotecで行っています。
Motecの制御メニューにはキャニスターベントバルブ関連はないので、以前AVO Motec/Japanさんに聞いてみたところ、レース車両の大半は見かけだけで、負圧で適当に吸わせていることもあるけど、バルブ開閉までやったりすることはあまりないそうです。(苦笑)
過去にMotecでキャニスターベントバルブの制御に関して調べてみたところ、EFI Universityのフォーラムに書き込みがあったぐらい(?)だったと記憶しています。
そこに記載されていたキャニスターベントバルブの制御方法が、AUX出力に割り付けて、AUX Tableを使い、2次元マップでの制御を、水温/アクセル開度で行っています。
本来、アクセル開度では、インマニ圧が加給されて正圧になったときに、チャコールキャニスター側に圧力がかかってしまいますが、インマニとベントバルブの間のワンウェイバルブを挿入してあるので加給圧がかかってもチャコールキャニスター側に圧力がかからないような仕組みにしてあります。
本来は、インマニ圧(MAP)で制御してもいいのかもしれませんね。
チャコールキャニスターベントバルブの制御をフルコンでやっている方が居られましたら、情報ください。ください。m(__)m
今回は、Motecでキャニスターベントバルブの開度を少し多めに開くように調整しました。
これまでアクセル開度(TP)100%はゼロにしていましたが、今回から解放状態に変更。
これでアイドリング付近(TP 5%以下)の微調整(車庫入れとか)のときはキャニスターベントバルブが閉じた状態で、その他の場合でアクセルを開いた状態のときは常にベントバルブを開く設定です。
もしかすると、速度/アクセル開度(TP)で、ある一定速度以上でアクセル開度が5%以上の場合は開くなどの簡単な設定でもよいのかもしれませんね。
以上、「Motecによるキャニスターベントバルブの制御」でした。