ガソリン臭いのでキャニスターベントバルブ交換しました!(BMW E46 )
- 2015/03/20 19:24
- カテゴリー:メンテナンス記録, Studie(ショップ)
- タグ:#bmw, #e46, #ベントバルブ, #チャコールキャニスター
ガソリン臭いのでキャニスターベントバルブ交換しました!(BMW E46 )
ここの所、走行後に下車するとなんかガソリン臭いんですよ、ガソリン給油口付近から...。(多分、ガソリン)漏れているんじゃないかな〜って感じの生ガスの臭い。
考えられる問題点は
- 燃料漏れ(燃料ホース、インジェクターレール、燃料フィルタ等)
- ブローバイガス還元トラブル
- チャコールキャニスタートラブル
ぐらいですかね?!
関連記事:
トランク、車内がガソリン臭い?!埃っぽい原因究明(BMW E46)
1.燃料漏れを疑う
年末、燃料ライン(燃料タンクからエンジンのインジェクションレールまでつなぐ間のホース)にMotecの燃料燃圧センサーを入れたことが原因かな〜?なんて思いつつも全燃料ホースは交換したしどこかつなぎ目からの漏れとかかな?ということで燃料ラインは交換作業を行ったStudieさんで確認してもらいましたけど特に漏れ見つからず。古い車なので、燃料系の点検は最重要項目ですね。
2.ブローバイガス還元装置関連トラブル
自分の車では、これが一番怪しいです。
スーパーチャージャー装備のためノーマルのブローバイガス還元装置(CCVバルブ)経由できないため、オイルキャッチタンクを経由してスーパーチャージャーに吸引させる方法を取っていますが、複数のホースをつなぐ箇所が多いので、時々点検しないと漏れの発見ができず、臭いの原因になります。
ただし、ブローバイガスの臭いは独特なので、明らかにガソリン臭とは異なるはずなんですが、絶対ガソリン臭がしないとは言い切れませんので、これは一つ一つ点検・劣化部品の交換を行っていく必要があります。
ノーマルの車両の場合、ブローバイガス還元のトラブルは、CCVバルブの故障(詰まり)によるアイドリング不良の原因となるケースが多いようです。
BMWに限らず欧州車のCCVは、半永久的に使えるものではなく、壊れたら交換系の部品の場合が多いようです。(すなわち消耗品扱い)
ホースが破損(ABS樹脂製です。)が無い限り、臭いはしないと思います。
ちなみに、こちらのStudie仙台の熊谷さんのブログのCCVの中身みるとビビります。
参考URL:
暖機アイドリングとチョイ乗りはオススメしません( x _ x )
※M52/M54に限らず、BMWの他のエンジンでCCVはあります。
3.チャコールキャニスタートラブル
現代の車にはチャコールキャニスタータンクなるものが必ず付いています。自分の車を購入した1999年にも装備されています。
法律で規制されたのが何時から知りませんが燃料タンクに入れたあるガソリンが様々な理由でガソリンタンク内部で気化すると、燃料タンクの圧力が上がってしまいます。そのため燃料タンクの内部に気化したガソリンが流れ込むパイプを取り付けてその先に、チャコールキャニスタータンクというものを取り付けられています。このチャコールキャニスタータンクには活性炭が内部に入っていて、この活性炭に気化したガソリンを一時的に吸収させておきます。(「チャコールキャニスターの中身」で画像検索するとチャコールキャニスターの中身がどんなものかわかると思います。)
吸収された気化ガソリンは走行中にエンジンの負圧で吸わせて処理するため、チャコールキャニスターから車本体のインテイク・マニホールドに接続していて負圧で吸わせる量を調整するためにインテイク・マニホールドとチャコールキャニスターの間にベント・バルブ(電磁式でオン/オフできるバブル)が取り付けられて制御されています。
この構造は、多分現行の最新モデルのBMWでも同じ構造になっていて、走行中(アイドリング時以外)は、このチャコールキャニスターに吸収された気化ガソリンをインマニの負圧で吸い込んで燃やしてしまうという流れになります。
この一連の流れでガソリンタンクから気化したガソリンは大気解放されないような仕組みになっています。
確認したことはありませんが、多分ガソリンタンクに容量によってチャコールキャニスタータンクのサイズが異なるかと思います。(ガソリンの量によってガソリンの気化量が異なるので)
ちなみにキャニスター関連でのトラブルはいくつかあります。
・ベントバルブの故障
ベントバルブの故障は、インマニの負圧に対して閉じたまま、あるいは開いたままの状態で症状がかわってきます。
ベントバルブが開いたままだとアイドリングときに燃料が濃く(リッチ)になりすぐてエンストを起こし、閉じたままだとチャコールキャニスタータンクに気化ガソリンが溜まりすぎてキャニスタータンクがヒタヒタになって大気解放を起こすなどです。
BMW E46で真夏にエンストを起こしたって話の多くの原因はこのベントバルブの故障だったケースがあるようです。
このベントバルブはGT-1などのBMWの診断機で動作確認(ソレノイドバルブ:電磁石弁)を行いカチカチ音で確認できますが、音がでてもバルブが固着していたり、開きっぱなしだったり、判断が結構難しいみたいです。
・チャコールキャニスタータンクの故障
チャコールキャニスタータンク本体からは3本の口があり1つはガソリンタンクからの気化ガソリンの入力、2つ目はインマニの負圧に向けた出口、そして3つ目は大気解放用の口です。
ここで大気解放してしまった意味がなくなってしまうんですが、キャニスタータンクがひたひたになって容量オーバーになったときはキャニスター本体から大気解放されます。よく真夏にガソリン臭いという話はここから大気解放された気化ガソリンによることが多いです。
よく欧州車で、ガソリンの継ぎ足しはしない方が良い、ぎりぎり満タンまではガソリンを入れない方が良い、ということを耳にする方が多いと思います。他にも理由はありますが、ぎりぎり満タンを避ける理由としては、チャコールキャニスターにガソリンが流れ込む込むのを防ぐのが理由です。
構造的には満タンにしてもキャニスターには流れ込まないように作られている筈ですが、走行中のGや道路のバンプよってガソリンがキャニスタータンクへ流れ込むことが考えられるため、このような都市伝説みたいな話になっていますが、ちゃんとした理由があるのでした。特にBMW E46はキャニスタータンクへ流れ込みが多いという話は某ディーラーのセールスマンから聞いた人が昔あったE46系の掲示板に書き込んでから広まったんだと思います。
(他車も含めて、サーキットなどでは横Gがかかりすぎてガソリンがチャコールキャニスターに流れ込む話はよくあります)
話がそれましたが、このチャコールキャニスターも場合によってヒタヒタになって、重量が増えたりした後、完全に乾けば(気化ガソリン以外も水分もありです)別ですが、いつかは吸わない状態になります。(すなわち寿命ありです。)活性炭ですから、半永久的に使えるものではありません。といっても交換目安みたいなのはどのように判断するのかわかりませんが、経年劣化で交換判断かチャコールキャニスタータンクの重量(新品よりも重いまま)で判断したりするしかないようです。
自分の車は、かれこれ8年ぐらい前に一度チャコールキャニスタータンクは交換しているんですが、E46やE39のトラブル原因(エンスト時)の上位に属するキャニスターベントバルブの交換を一度も交換したことが無かったので、今回新品に交換してみました。
関連リンク:
GT-1(BMWの診断機)で一応動作しているか、確認(カチカチと動作音がする)は行ったんですけど、16年間一度も交換していないので一度ぐらいは交換しておいたほうがいいという判断です。
上記の写真は正面パワステオイルタンクとオイルフィルタの間からの写真です。隠れた場所にありますが、手が入らない場所ではありません。自分の車は、インマニに加給圧がかかるので負圧時のみに吸い込むようにHKSのワンウェイバルブを装備されています。
交換後してから自宅に戻って下車したとき、う〜やっぱりガソリン臭い。
チャコールキャニスターも交換しなければだめかな...。
続く...。
以上、「ガソリン臭いので、キャニスターベントバルブ交換しました(BMW E46 )」でした。
追記
チャコールキャニスターの交換を行いました。
参考記事:
ガソリン臭いのでチャコールキャニスターを交換しました!(BMW E46)