ライトコントロールモジュール LMC 交換その2(BMW E46 )
ライトコントロールモジュール LMC 交換その2(BMW E46 )
こちらの記事の続きです。
交換したLCMユニットV3.11の状況は、以下の通りです。
- フロントライトの点灯は問題なし。(スモール、ロービーム、ハイビーム、フォグ)
- ウィンカー点灯は問題なし(前後、サイドマーカー)
- リアライトは、ハイマウントブレーキライト以外は全滅。ライトをオンにするだけで、フォグランプのみが点灯したまま。
- バックライトは問題なし。
- 良く見るとウィンカーフェンダー部分のサイドマーカーがキー抜いてドアを閉めて2分間近く、薄っすら点灯したまま。LED化によるゴースト点灯の問題が発生。(交換前のLCMでは問題なしでした。)
リアライトが点灯しない問題は、自分の車がDEPO製のLEDテールライトを取り付けているのが原因なのかもしれません。(ちなみに自分の取り付けてているDEPO製のLEDテールライトは、前期用で、ウィンカーバルブのところのみメタルクラッド抵抗が取り付けられ、ハイフラッシャー防止対策がされています。)
推測(予想)できる事として、前期型でLCMモジュールが故障したBMW車両がLCMを交換した場合(BMWの部品は都度更新されているので最終版しか購入できない)、テールライトがハロゲンで、LCMユニットが最新のLED対応の物になります。
その場合、LCMと一緒にLEDライトに交換しなければならないことになりますが、さすがにそれは無いと思いますが、もしかたら新しいLCMユニットに交換と同時に、LEDテールライトとレトロフィットキットを購入しなければいけないのかもしれません。
もしそうならば、自分の車はBMW純正のクーペ用LEDテールライトとレトロフィットケーブル(Retrofit Cable 61 12 7 153 650)を購入すれば簡単に現在のLCMを使用することができます。
しかしながら、現状フォグランプが付きっぱなしということは、なんらかLCMをコーディングする必要があるのは間違いないわけです。
そこでこちらで紹介した、E系のBMWの診断機GT1/DIS V44(コーディングができるDIS。詳細はこちら。)とSSS Progmanによるコーディング作業をLCMに行ってみることにしました。
まずはGT1です。
こいつを動かすまでに相当苦労しました。
※GT1/DISのインストールに関する情報は、ネット上を検索してください。
インストールするのにWindow10ではうまくいかない点があり、Windwos XP向けなので、いくつか確認作業が必要だったため、以前使用していたMotec設定用のXPパソコンを引っ張りだしてきました。
しかしこいつ久しぶりに起動してみると糞遅い。
Windowsの起動に3分ぐらいかかり、ちょっとこのままだと使い物になりません。
このパソコンには、Motecの設定関連のソフトやGPS計測ソフトぐらいしか入れてなかったのですが、ディスクリードエラーでも多発しているのか使い物にならないぐらい遅いです。
しかたがないので、秋葉原にXPパソコンの中古を調達しに出かけ、中古ショップをしらみつぶしに回りましたが、2017年の4月現在で、ジャンクショップを含め稼働するXPパソコンは6台ぐらいしか見つかりませんでした。
(1~3万円で手に入る中古ノートパソコンはWindows7が主流でした。)
ネット上とかで探せば多分見つかるんでしょうけど、中古のパソコンはやはり現物みないとさすがに怖いので、中古入手をあきらめ先のHPのノートパソコンのディスク交換を行うことにしました。
HPのノートパソコンは2.5inchIDEタイプの80Gのハードディスだったので、すでに入手不可能な2.5inchIDEドライブをアダプターとmSATA SSDを使用して交換しました。
関連リンク:
玄人志向 セレクトシリーズ mSATA SSD IDE変換アダプター KRHK-MSATA/I9
2.5inchIDEドライブをmSATA SSD使用して置き換えることができる玄人志向のKRHK-mSATAです。
あきばおーで購入した120GのmSATA SSD。
こんな感じになります。
元のIDE2.5inchディスクを新しいディスクにセクターコピーしました。
コピー中、やはり元ディスクのリードエラーが多発し、大丈夫なのか?っと心配しましたが、一応、コピー終了後、無事起動。
いやいや、このHP、2006年に購入したので、もう11年前のノートパソコンなので、遅いのはしかたないんですが、SSD化したら、音速のXPになってしまいました。(やっぱりハードディスクが原因?!)
起動に3分近くかかっていたものが、30秒ぐらいで起動するし、UI表示を結構削った状態にしているので、軽い、軽い。(Windows10のパソコンより全然快適)
まあ、ネット接続とかはないですけど、しばらく使えそうです。(ノートパソコンなのに、シリアルポートとプリンターポートが付いているという、信じられないようなスペックなのです。)
セクターコピー後、AOMEI Partition Assistant Standard Edition を使用して、Cドライブのパーティションサイズを最大に。
XPでは、基本的にOSディスクのパーティションサイズの変更をサポートしていないため、この手のツールに頼る必要があります。色々なパーティションツールの中で、よくわらかない中国系のソフト(hal123等)がインストールされず、まとに使用できるフリーウェアは、AOMEI Partition Assistant Standard Editionのみです。
とまあ、GT1を使用するために、パソコンのハードディスク交換からとなりましたが、XP上でいくつか確認作業を行い、最終的にはWindow10のみでのインストールも可能となりました。
確認作業だけのために、本当に大変。苦笑
で、インストールセットアップに4日間程かかり、GT1とSSS Programで、LCMのコーディングを行ってみました。
まずはGT1。これはら、EDIABAS/INPAを経由してK+DCANケーブルで動作させます。
EDIABAS/INPAとK+DCANケーブルは、以前日本のアマゾンで購入(中国から送られてきてびっくりでしたけど。)したものがありましたが、付属のCDのEDIABAS/INPAは2つのバージョンが含まれていて、ディスクにインストラーではなく、コピーして使用するというひどいものでした。苦笑
関連リンク:
INPA Ediabas K+ DCAN USB OBD2 OBDIIカー診断ツールケーブルBMW用
で、やっとLCMのコーディング開始です。
GT1のV44には、コーディング機能があります。このコーディング機能にレトロフィット(Retorofit)コーディングがあり、LCMをLED対応にできるらしいと、情報を得たので、GT1の中を右往左往してみましたが、なぜか、KOMBIモジュールに問題があると表示されコーディングが進められません。KOMBIモジュールとはメーターユニットの事。BMW Scannerで見た限り特に問題なかったんですけど、GT1が扱えるKOMBIのソフトウェアバージョンが新しすぎてNGって感じでしょうか?
結局、XPパソコンのハードディスク交換まで行付て用意したGT1ですが、何も薬に多々役に立たないままお蔵入り。涙
続いて、SSS Progman V32です。
GT1もSSSもインストール労力は同じぐらい大変ですが、GT1の方がハードルが高いかな?
まあ、インストールに関しては、知識があれば何がどのように構築され機能しているのかがわかれば特に問題ありません。(楽ではないです。)
SSS Progmanでは、特に問題なくLCMの再コーディングが行えました。SSS Progmanは日本語対応なので、レトロフィットと表示されず、モジュールの変更みたいな表現があれるのでいまいちよくわからなかったんですが、LCMが工場出荷状態に戻されたのは間違いないようです。
これでテールライトがなんらか機能するかっと思いましたが、結局LCMが初期化されただけで、なんの変化も起こりませんでした。ToT
ここまでの数日間の苦労が、パーとなりました。涙
続く