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オイルフィラーキャップのメンテナンス(BMW E30、E36、E46、E34、E39、E38、E53)

オイルフィラーキャップのメンテナンス(BMW E36・E46)

E系M42、M43、M50〜M54エンジン(E30、E36、E46、E34、E39、E38、E53)は同じオイルフィラーキャップを使用しているはずなので、もしオイルフィラーキャップからオイル漏れ・滲み、または2次エアーの吸込みがあったら参考になるかと思います。
多分他のBMWでも構造は同じだと思うので参考になるかも?

E36、E46で使用されているBMW純正パーツ番号で言うと11121743294になります。詳しく知りませんが同じエンジンでも違うタイプのフィラーキャップが使われている車種もあるみたいですね。
ちなみに純正のオイルフィラーキャップは結構高額ですが、サードパーティ製はかなり破格で入手出来るので新品交換した方が早いかもしれませんが、メンテナンスする事で少しは強化することが出来るのでエンジン不調の際には参考にしてみてください。

当方も過去に一度オイルフィラーキャップのゴムパッキンのみを交換し、更にオイル滲みが発生したのでこちらの記事で3年前にオイルフィラーキャップの交換を行いました。
ちなみにノーマルNAエンジンでクランクケースの内圧が上がり、オイルフィラーキャップからブローバイガス&オイルが漏れるという事は他に問題がある可能性の方が高いです。(E46の場合はCCV)クランク圧が正常に抜けてない可能性があります。オイルフィラーキャップのゴムパッキンの劣化は目に見えない2次エアの吸込みの方が問題となります。NAエンジンの場合はクランクケース内部はほぼ常に負圧に保たれているはずなのでオイルフィラーキャップのゴムパッキンの劣化は2次エアーの吸込みの原因となります。(安易な確認方法としては、エンジンをかけた状態で線香の煙が吸われるか調べてみてもよいかと思います。しっかりとスモークテストした方がよいかとは思いますけど。)

 

先日、アリエキスプレスでオイルフィラーキャップのシリコンゴム製のゴムパッキンが売られていたので1つ購入。

アリエキスプレスで購入したシリコンゴム製ゴムパッキン

アリエキスプレスで検索すればすぐに見つかると思うので探してみて下さい。当方は送料込みで642円で購入しました。ゴムパッキンで考えるとかなり高額ですが素材はシリコンゴムなので純正よりかは熱痩せなどが無く、耐久性が高いと思います。

オイルフィラーキャップのゴムパッキンの比較

こちらの記事で交換した古いオイルフィラーキャップから取り外したゴムパッキンと比較してみました。

ゴムパッキンを重ねて比較

重ねてみると新規購入した方が少し大きめに見えます。取り外したゴムパッキンは硬化が進んでいるので多少縮んだみたい。

オイルフィラーキャップからのオイル漏れ・滲み、2次エアー吸込みはBMWエンジンでは結構定番なのでオイルフィラーキャップは交換前提の消耗品扱いなんだと思います。E46後期車両もすでに20年経過しているので一度も交換したことがない場合は交換した方がよいでしょう。

ゴムパッキンの亀裂

取り外したオイルフィラーキャップのゴムパッキンをよく見てみると亀裂が入ってしました。

轍が出来て痩せた状態のゴムパッキン

エンジンヘッドカバー側に当たる部分はゴムパッキンが痩せて轍が出来ています。この部分から漏れ、2時エアー吸い込みの原因となります。

経年劣化が進んだオイルフィラーキャップは2つの問題があり、パッキンの硬化によるオイル漏れ・滲み、または2時エアー吸い込み、そしてもう1つはオイルフィラーキャップを取り付ける爪部分の押さえが弱くなる問題でしょうか?
オイルフィラーキャップの脱着を繰り返す事でオイルフィラーキャップを抑える金属製の爪の部分が弱くなってきます。

そこでオイルフィラーキャップの構造を確認して問題となる爪の部分を分解してみました。

治具を使用してオイルフィラーキャップの金属製の爪を取り外す

分解方法ですが上記写真の治具が必要で、1mm厚のアルミ板を挿入して内部の爪を押さえる状態にして、オイルフィラーキャップを抑える金属製の爪を叩いて押し出しだすと取り外す事ができます。差し込んだアルミ板の上にラジオペンチを置き、金属製の爪に当てながらラジオペンチを叩き、押出したら簡単に取り外す事が出来ました。

 

取り外したオイルフィラーキャップの爪

取り外したオイルフィラーキャップの爪

オイルフィラーキャップから取り外した金属製の爪部分です。上記の写真からもわかるように内部の爪を左右からひっかける事でオイルフィラーキャップ本体に固定されています。結構汚れていたのでパーツクリーナーで洗浄しました。写真からもわかるようにエンジンヘッドカバー側にひっかける部分(押さえている部分)が剥げてます。

オイルフィラーキャップの分解

パーツ構成はこんな感じ。左下は1mm厚のアルミ板で今回使用した治具です。

取り外した爪はペンチ等で少し曲げて、オイルフィラーキャップの爪の押さえが強くなるようにしました。

メンテナンス完了したオイルフィラーキャップ

交換したシリコンゴム製のゴムパッキンは少し厚手なのでエンジンへ取付時に軽くオイルを塗った方がよいでしょう。少し大きめに見えましたがいい感じでフィットしました。

オイルフィラーキャップはこの構造で問題ないのでBMWも長きに渡り採用してきたとは思いますが、正直BMWのオイルフィラーキャップってちょっと構造がラフな感じがしますね。

以上、「オイルフィラーキャップのメンテナンス(BMW E30、E36、E46、E34、E39、E38、E53)」でした。

 

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