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アルミインマニアダプタのその後

アルミインマニアダプタのその後

都内は雪が降ったり、しばらく車に乗る時間が取れなかった日々た続きましたが、自作したアルミインテークマニフォールドアダプタを装備して2回目の走行をしてきました。

アルミインテークマニフォールドアダプタを装備して127km走行

トリップメータで確認する限り127km走行。以前と特に大きく変わった点はありませんが、一番の恩恵はガソリン、オイル臭くなくなった点です。

アルミインテークマニフォールドアダプタ

2回目の走行では高速道路で低いギアを使って全開走行を何度か行ってみました。これまで全開走行をすると走行中結構なガソリン臭がしていたのですが皆無となりました。ナイロン+カーボン製のインテークマニフォールドアダプタは加給圧がかかった時、積層部分からの漏れが発生していたんだと思われます。(結構危険だったかも)3Dプリンターによって複雑な形状な物を作れる利点の反面、今回のような簡単には確認できない部分での弱点がありますね。

上記はナイロン&カーボンによる3Dプリンター出力のアダプタ時にスモークテストを行ったときの衝撃映像です。(笑)
アダプター本体表面から煙が漏れているのが確認出来るかと思います。(この動画をRacemode社側に送ったら1発で製品不良と認めた動画だったりします。)

今回作成した金属3Dプリンターによるアルミ製も製造工程は一応積層構造ですがナイロンカーボン製のように積層部分からの漏れることはないでしょう。データの作り方にもよるかと思いますが、私がモデリングしたデータは完全ソリッド(中身の詰まった)形状で作成しています。Racemode社のナイロン&カーボン素材のアダプタはソリッドではなく中身が空洞(多分軽量化のため)になっています。軽量化するのは良いかもしれませんが漏れてしまっては元も子もありません。

中央発明研究所 封孔剤

ちなみに先のような3Dプリンターの積層からの漏れた状態を回避してしばらく使用していました。どのように回避したかというと上記のこちらの中央発明研究所さんの封孔剤を使用しました。


 

残念ならが上記の封孔剤3Dコート5920は、耐ガソリン性能がありませんでした。今回のようなガソリンがもろにかかるアダプター内部では使用する事が出来ません。(ABS、PLAフィラメント向けですかね。ほぼ未使用の3Dコート5920が手元にありますので欲しいかたがおられたらX経由でご連絡下さい。)

3Dプリンター用 コーティング封孔剤 3Dコート5920 chuhatsu 中央発明研究所 中発 コーティング コーティング剤


中央発明研究所さんに相談したところ大変丁寧な対応をして頂き、3Dプリンターの積層向けではありませんが耐ガソリン・オイルなアルミダイキャスト用の封孔剤アルタッチ1935をお勧め頂き、ナイロン&カーボンアダプター全体に漏れの発生したアダプターにアルタッチ1935を塗りスモークテストを行っても一切の漏れがない状態となりました。ちなみにアルタッチ1935はネット販売しておりませんので上記の楽天市場のリンクより中央発明研究所さんにお問い合わせ下さい。

ナイロン&カーボン製アダプターの積層表面からの漏れ対策は行えましたが、先のこちらの記事に記載したアダプター本体の反り返りはどうにも対応する事が出来ません。


上記の過去記事で紹介したスモークテストよりも更に酷い状態のスモークテストの結果です。これを見たら完全にナイロン&カーボン製のアダプタを使う気にはなれません。エンジンヘッド側(下方面)、N54インテークマニフォールド側のどちらかれもモックモクです。(苦笑)こんな状態でもアイドリングをし加給圧0.6kg/cm2がかかっていたのはちょっと信じがたいですね。(流石Motec!)

テスト走行後

なにはともあれアルミインテークマニフォールドアダプタを装備してから色々と細かな点で調子がいいです。アリドリング音が少し静かになりました。排気音ではなくエンジンからの音です。ナイロン+カーボンとアルミの素材の違いによるものなのかもしれません。またエンジンの熱が入った状態でのアイドリング回転が以前によりも安定するようになりました。色々と対策はしたもののナイロン+カーボン製のインテークマニフォールドアダプタでは2次エアの吸い込みが発生していたんだと思います。特に熱が入った状態は大きくかわりました。

その他、何度か全開走行をしてMotecのログを確認したところ確実に加給圧が0.07kg/cm2増えてました。これはアルミ化による恩恵なのか、アダプタ形状を若干M52TUBエンジン用に調整した恩恵かと思います。体感レベルではちょっと車が速くなったかな?あくまでも体感なので実際に計測してみないと何とも言えません。人間の五感なんて当てになりませんからね。

加給圧はたったの0.07kg/cm2増えただけですが、ナイロン+カーボン製のアダプタを装備した直後のシャーシダイナモ計測値から逆算すると17馬力程アップしている事になるので、何とか400馬力オーバーになってくれたらうれしいなーw

パーキングエリアでの一枚

取り急ぎ現状アルミインテークマニフォールドアダプタを装備していい事ずくめです。強いて言えばアルミ化したことで若干なりとも重量が増えた事ぐらいでしょうか。
ナイロン+カーボン製のアダプタを購入したのが2021年3月。コロナ禍もあり装備出来たのは2022年。その後色々な原因を探り問題を解決するために3年近くかかりましたが、色々な意味でやっと正常なりました。遡るとスーパーチャージャー装備時からの問題なので、問題解決するのに18年近くかかった事になるのかな?

以上、「アルミインマニアダプタのその後」でした。

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