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M52TUBエンジンヘッドのアイドリングポートを塞ぐ

M52TUBエンジンヘッドのアイドリングポートを塞ぐ

こちらの記事に続きます。

インマニを下してからまず初めにエンジンヘッド吸気ポート部分にあるアイドリングポートを塞ぐ加工を行いました。
M52TUB/M54Bエンジンの吸気ポートにはアイドリングコントロールバルブからの専用吸気ポートがあります。このポートは吸気バルブの手前まで繋がっていて、良い言い方をするならば「凝った作りをしている」、悪い言い方をすれば「こんな余計な物なんで作った」っと言った感じでしょうか?
このエンジン以降のBMWのエンジンは似たような構造になっているそうなので電スロが故障して開かない状態(構造上内部のスプリングでスロットルバルブが物理的に閉じられる)になってもアイドリングコントロールバルブだけで走行可能という目論見ぐらいしか思いつきません。まあ何か訳あってアイドリングポートをあえて用意したと思います。

自分の車は現在スロットルバルブでアイドリング制御しているのでアイドリングコントロールバルブはありませんので当然このポートを未使用です。

アダプタのアイドリングポート部分

上記の写真をみるとわかるようにRACEMODE社のアダプタはガスケットのみで塞いでいまますが、アイドリングポートを逆流したブローバイガスのオイル成分が付着しています。M52TUB/M54Bエンジンをターボ化してM50エンジンのインテークマニホールドを移植する場合、このアイドリングポートをタップを切ってイモネジで塞ぐ作業を行うそうなので、今回自分もやってみることにしました。

事前にYouTubeでE46ターボ化プロジェクトの動画を見まくったり、こちらのseem slegit garageさんのM50インテークマニフォールドキットのマニュアルを読んだりして使用しているネジのサイズを散々調べて、必要な工具を一式調達。ちなみにseem slegit garageさんキットを使用してM54BエンジンにM50のインテークマニホールドを乗せるだけで最大50馬力近く出力がアップするそうです。

アイドリングポートのサイズを計測

まずはエンジンヘッドのアイドリングポートのサイズ計測。BMWのMS42/43のDMEの説明書には5.5mmだと記載がありますが、これは吸気ポート直前の寸法で、エンジンヘッドのインマニ部分のポート径は8.7mmありました。

seem slegit garageさんキットに含まれているイモネジではセルフタップ可能とマニュアルに記載がありましたが、数名のYoutube上の先駆者たちがタップを切っていたので指定のインチサイズのタップを調達。

ハンドタップとタップホルダー

インチサイズで3/8UNF24という1インチあたり24のネジ切りピッチのハンドタップタップホルダーをアマゾンから調達。

この3/8UNF24のハンドタップは使用するイモネジのサイズに合わせて用意したのですが、肝心のイモネジは、

3/8-24 1/4インチイモネジ

3/8-24X1/4のイモネジを使用しました。このネジもアマゾンのこちらから調達。

最後の1/4がネジの長さを示していて1インチの1/4の長さという意味。実際にseem slegit garageさんキットに含まれているイモネジは3/8という長さで今回使用したイモネジよりも長いものです。Youtube上には1/2という長さをイモネジを使用している人もいましたが、ネジが外れなければ深さはあまり関係ありませんで1/4の長さのイモネジを使用しました。RACEMODE社のアダプタを使用する場合イモネジを埋め込んで上を覆い隠されるのでどんなネジ長さを使用しても外れる心配はありません。

ちなみにseem slegit garageさんキットに含まれているイモネジの長さ3/8は海外の掲示板でネジを紛失した人がseem slegit garageさんに問い合わせしたところ3/8-24UNF 3/8というサイズを教えてもらったとの事でした。

カッティングペーストとハンドタップ

まずはタップの準備。先日こちらで用意したカッティングペーストをハンドタップの塗り付けて切りくずは可能な限り回収できるようにします。

液体ガスケットKC107

イモネジは最後締め付ける形で取付ますがキタコさんの耐ガソリンの液体ガスケットKC107を使用しました。

アイドリングポートを埋めた状態

加工中はちょっと余裕なかったので写真撮影は出来ませんでしたが上記のようにアイドリングポートを無事埋める事が出来ました。

アイドリングポートを埋めた状態

エンジンを下して加工していませんで、当然上の写真の4,5,6気筒目の方が加工がしにくいのですが、まあ何とか加工出来ました。イモネジの頭がエンジンヘッドから飛び出ないぐらいまでの深さにタップを切りました。

加工の方法ですがハンドタップカッティングペーストを多めに塗り付けても切りくずは穴の中に落ちてしまうので、タップを切る前に布を押し込んで切りくずが落ちないようにして、タップを切った後に掃除機で切りくずを吸引し内部には切りくずが落ちていないことを確認したうえで押し込んだ布をピンセットで抜き取るという作業を6気筒分繰り返しました。この方法はYoutube上でこのような方法で加工している先駆者の真似です。
タップ自身はエンジンヘッドがアルミということもあり簡単に切れました。タップを切った後、実際にネジを埋め込んでタップの深さを確認後、深さに問題がなければパーツクリーナーで洗浄してからイモネジに液体ガスケットを付けてネジを締め付けしました。

今回使用したイモネジはインチネジなのでこちらのインチサイズの六角ビットを調達。

アイドリングポート加工は時間にして1時間かからずといった感じで比較的簡単に加工が出来ました。これでエンジンヘッドとアダプタの接続部分からの漏れがなくなるかと思います。

以上、「M52TUBエンジンヘッドのアイドリングポートを塞ぐ」でした。

 

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