ブローバイチャンバーの容量拡大
ブローバイチャンバーの容量拡大
こちらで作成した上記の写真のブローバイガスチャンバーですが容量が140mlしかありませんので、限られたスペースに合わせて容量を増やしてみることにしました。
前回はアルミシャーシの既製品を利用してアルミパイプのロウ付けで作成し、一時的にブローバイガスを貯めてサクションパイプが負圧の場合優先的にサブエアフィルターから空気を取り入れるようにしています。既製品のアルミケースではサイズ的に限界があるので、今回はステンレス板からブローバイチャンバーを作成してみました。
まずはスペースの計測。上記の写真のように方眼ボール紙でモックアップを作成し、容量を計算してみたら560mlでした。前回の4倍の容量になります。できればもっと大きくしたいんですけどねー。一番良いのはサクションパイプの容積が増やせるといいのですが、限られたスペースだとパイプ回りを変更するのは難しいのでサクションパイプ内部が負圧時、ブローバイチャンバーにブローバイガスが溜まっていれば吸い込み、ただしサクションパイプの負圧が強い場合は優先的にサブエアフィルターから空気を吸い込むというようにしています。
製造過程は企業秘密(笑)ということでいきなりブローバイガスチャンバーの完成です。見栄えが良くありませんがステンレス板切って加工して作成しました。今回は内部にバッフル板を設けてあります。
早速いつもの高速道路を含めたコースを50km程走行してテストしてきました。
走行後、ガレージに戻ってブローバイラインを分解して状態を確認しました。
サクションパイプ内部にはオイルが少しだけ散った後がありますが、状態からみて、インタークーラー~スロットルバルブ間のインテークパイプ内部に溜まっていたオイルが、ブローオフバルブが開いたときに逆流して飛び散ったオイルのように見えます。
エアフロにはオイルが飛び散ったような跡はありませんでした。
オイルキャッチタンクの内部はオイルがステンレス金網に吸着しており、
ほぼ水がオイルキャッチタンクの底に少しだけ溜まつていました。
ブローバイガスチャンバーの容量をアップは効果があったようです。スーパーチャージャーが高回転の回っているときにクランクケースから吸引しすぎるのを防止するためのものなので、必然的にオイルキャッチタンク内部に溜まる量も減るので良い結果でとなりました。2か月前の今年の3月時点でのこちらの状態と比較すると同じ距離を加給圧をかけて走行しても劇的に状態が良くなりました。特にサクションパイプ内部に付着していたオイル量は相当激減したので以前より安心して走行出来ます。
以上、「ブローバイチャンバーの容量拡大」でした。