各種チェックバルブ、PCVバルブのサイズ計測
- 2023/03/18 08:59
- カテゴリー:オイルキャッチタンク/ブローバイ関連
各種チェックバルブ、PCVバルブのサイズ計測
各種チェックバルブ、PCVバルブのサイズ計測を行いました。っといっても手持ちの物だけなのであまり参考にならないかもしれませんが、クランクケース減圧バルブとして流用等(バイクの人が多いのかな?)を考えている方の参考になればと思います。
あくまでも一個人が購入したものをサイズ計測しただけなので、自己の責任の範囲でご参照下さい。また、当ページを参考にして減圧バルブの流用を行った方はSNSやブログ等でこのページを紹介して頂けると幸いです。
チェックバルブとPCVバルブの違い
クランクケース減圧バルブに関して色々なページで紹介しているかと思います。専用品としてアルミ切り出し製品を販売しているメーカーも数社ありますので原理・方式に関してはそれらのページに詳しく紹介されておりますのでそれらを参考にしてみてください。
自分も上記のマエカワエンジニアリング製をOEM販売しているオレンジウルフシリーズのリードバルブ方式(2リード)を持っております。各種専用品として販売しているクランクケース減圧バルブは殆どがアルミ切り出し製品なので高額なものが多いです。車種別に専用品を用意しているメーカーもありますので流用を考えず簡単に取り付けたいと考えている方向けですね。自分の車種がない場合、メーカーに相談すると対応してくれるところもあるようです。
話がそれましたが、基本的に減圧バルブはワンウェイバルブとなります。ワンウェイバルブも内部の構造は数種類(3タイプかな?)ありますが、車のエンジンでクローズド方式によるブローバイガス還元装置に使用されているPCVバルブはワンウェイバルブと構造がことなるので基本的に使用出来ません。また逆にPCVバルブをワンウェイバルブに置き換えた場合、同じ動作にはなりませんので注意が必要です。
PCVバルブに関しての詳細は過去記事のこちらを参考にしてもらうとチェックバルブとの動作の違いがわかるかと思います。
関連記事:PCVバルブの動作について
手持ちの各バルブのサイズ計測
まずはパーツ番号「90048-2008」ダイハツの軽自動車向けチェックバルブとなります。ダイハツ車用ですが現在ではトヨタ自動車パーツ番号が振られています。
関連リンク:TOYOTA純正部品 チェック バルブ NO.1 ピクシス バン 品番90048-20008
オレンジと黒という結構目立つ色合いなので「クランクケース減圧バルブ」、「PCVバルブ」等の紹介ページでこのチェックバルブがよく写真で使用さているので見た事がある人も多いんじゃないでしょうか?ですがパーツ番号は公開されていない事がほとんどですね。
全長は51mmとなります。多分個体差もあると思いますので、再度申し上げますが流用目的で購入してサイズが異なっても自己の責任の範囲で参照下さい。
ホース接続部分は4mmでした。写真はオレンジ側を計測していますが黒い側も同径4mmでした。内径4mmのシリコンホースで使用出来るかと思います。
このチェックバルブの一番太い径の部分は約19mm(18.5mmぐらい)でした。
チェックバルブ「90048-2008」はサイズ、大きさからあまり高い圧がかかる部分には利用できそうにありません。パーツ番号「90048-2008」で検索して頂くとどのような場所で使用しているのかがわかると思いますので流用を考えている方は色々なページを参考にしてみてください。
続いてパーツ番号「47478-03B00」日産自動車向けチェックバルブとなります。確か名機RB26エンジンのどこかで使用されているチェックバルブです。(PCVバルブではありません。)
関連リンク:日産純正部品 チェックバルブ 47478-03B00
このチェックバルブは本体を保護する固めのゴムが付属していました。
ゴムを付けた状態のチェックバルブの最大径は24mmでした。ゴムを外した状態の外径は約18mmでした。
ホース接続部分は9.5mmでした。上記の計測写真は黒い側ですがグレー側も同サイズです。内径10mmのホースで接続可能で、そこそこの流量が流せるエアバルブなので流用する場合は結構使いやすいチェックバルブかと思います。
アマゾンで良く見かけるチェックバルブ
以下のアルミ製のチェックバルブは良くアマゾン等で販売されているタイプのチェックバルブです。
関連リンク:8mmワンウェイバルブ エア燃料油逆止弁 アルミ合金 チェックバルブ
このバルブは減圧バルブとしては使用できません。バルブの使用用途が液体のため減圧バルブのエア圧用に作られていませんので流用した場合エア圧でバルブが思うように開かず減圧どころかクランクケースが加圧されてしまうリスクもあります。(場合によって開いたままも想定出来ますので減圧出来ませんね。)運よくうまく利用できる場合もあるかと思いますが用途が液体向けなので、復唱しますが減圧バルブとして使用するのはやめたおいた方が賢明です。
このバルブホース径は数タイプ選択できます。上記は2つのサイズ違い(12mmと16mmだったかな?他にも8mm、10mm、18mmなどもあったと思います。)です。私は数回、ebayやアリエキスプレス等で購入してますが、内部のバルブ構造が異なるものがあるので見た目が同じでも中身の構造が違うものがありので、運よく上手く減圧バルブとして流用できたり出来なかったりするリスクは高いかと思います。
では「何故このバルブを紹介したか?」というと、ホース径違いを購入して内部のバルブ機能を取り外してしまえば、ホース径変換として使用する事が出来て意外と便利だったりします。
同じと販売元からこのバルブの径違いの購入すれば間違いないかと思います。自分は16mm →10mmのホース径変換としてこのバルブを使用しています。
上記の写真のバルブもよくアマゾンで見かけるかと思います。
このバルブは先のアルミバルブと異なり分解することが出来ません。また先のアルミバルブと同じく液体用なので減圧バルブとしての流用には無理があります。自分の手持ちのバルブは息を吹き込んでみたところちょっと引っ掛かりがあったので(先のアルミバルブよりもひっかかりがある感じです。)、もし減圧バルブとして使用した場合、変な動きをしてしまうのではないかと思います。
どちらかというと使用用途はブレーキラインのエア抜き用目的ではないでしょうか?
このアルミ製ワンウェイバルブの最大外径は約15mmです。お勧めはしませんが内径15mmのホースに本体ごと入れてホースの上からバンド固定すれば太いホースでもワンウェイバルブとして使用する事が出来たりします。
手持ちのPCVバルブ
当ブログで内部検索して頂くと昔トヨタ自販で購入した際に紹介したPCVバルブ「12204-88570」です。
PCVバルブは上記のような形状(片側の接続部が太い)が多く、エンジンタペットカバーに差し込んで使用するような形になっています。チェックバルブは両方の接続口が同径のものが多いいですね。こちらは減圧バルブとして流用出来ません。強烈な負圧がかかった場合バルブが閉じてしまうのであくまでもPCVバルブとして動作しチェックバルブと同じ動きはしません。
一応参考までに各部計測したサイズの写真をアップしておきます。
その他、PCVバルブだと、BMW E46、6気筒エンジンのCCVを削除して他車のPCVバルブに置き換えることで有名はFV345(PCVバルブです)についてはこちらを参考にして下さい。(日本国内では入手に時間がかかります)
関連記事:まじか!過剰包装!eBayで注文した車のパーツが届きました!CCVバルブレス化PCVバルブ
後日、チェックバルブやPCVバルブをまたテスト用に入手した際にはこのページに追記してご紹介していきたいと思います。
以上、手持ちのチェックバルブ、PCVバルブのサイズ計測でした。
2023年3月21日追加
今回入手したのはマツダFD3Sの初期型のみで使用されているPCVバルブ「N3A1-13-890」です。
一応、購入した「N3A1-13-890」のサイズを計測しました。
全長は約65mm、形状が一般的なPCVバルブと異なりワンウェイバルブのように見えますが、完全なPCVバルブなので減圧バルブとしては使用出来ません。強烈な負圧で吸ったときにほぼ完全に流れなくなります。
ホース接続部分のグレー側は約8mmでした。
ホース接続部分の黒側は約9mmぐらいです。
本体の一番径の大きな部分は約22mm、
グレー側の段になっている太い部分は約13mmでした。この部分は少しテーパー形状になっているので内径13mmのホースに接続するには少し無理があるかな?シリコンホースなら何とかなるかと思います。