ワコーズ クーラントブースター追加(BMW E46)
ワコーズ クーラントブースター追加(BMW E46)
昨夜、ブローバイセパレーターの仕様を変更し、さらにDMEの水温制御の電子サーモスタットのマップを変更の上、テスト走行してきました。
ブローバイセパレーターの仕様変更は何故かアイドリングが安定するという不思議な結果となり、調子良くなりましたのでメモとして別の別記事にまとめたいと思います。
DMEの水温制御のマップ変更ですが、先日シャーシダイナモに乗せての計測時、当然のことながら走行風がないため、ラジエーター部分に扇風機による強制冷却を行って計測・調整を行っていたのですが、現在使用しているエンジンオイルの特性がなかなか熱が入りにくいため電子サーモスタット制御を開始する油温までなかなか上がらず水温ばかり上昇し104℃まで上がってしまいました。
現在使用しているエンジンオイルの特性、シャーシダイナモという特殊なケースによって水温だけが上がってしまうという状態になったのですが、DMEの電子サーモスタット制御を開始する油温を変更し、更に電子サーモスタットの制御温度マップの変更を行いテスト走行してきました。
普通に走行している場合、電子サーモスタット制御などは入らずバイメタルによる水温上昇によってバルブが開き、エンジンとラジエーター間に水を回すだけで済んでしまうのですが、シャーシダイナモに乗せたときはバイメタルによるバルブが開く速度が遅いため水が回るが遅かったため104℃まで水温が上がっと思います。E46というかBMWの場合、冷却水は加圧されているので水の沸点である100℃を超えても問題ありませんし、水温計の針も中央から上に行くことはありません。E46の水温計に関してはこちらの記事をご覧いただければ詳細がわかるかと思います。一応こちらの記事に書きましたが水温計の針の動きを書き換える方法もあります。
高速道路を20km程走行して、水温もこれまでよりも下がり、ブローバイセパレターの仕様変更の結果もまずまず。上記はパーキングエリアで作成した写真です。テスト走行時は区間単位でMotecのログを取って状態を確認するようにしています。
その後、また20km程走行してエンジンルームを確認すると、少量ですが見慣れない水滴跡を発見。
色からして冷却水です。なぜここに?
インマニにも少しだけ飛び散っています。
漏れた場所を特定するのに何枚か写真を撮影したのですが、上記の電子サーモスタットとエンジンの隙間から冷却水が噴出したようです。電子サーモスタット付近を確認したのですが、電子サーモスタットの下側にも一切漏れた跡がなく、この写真の場所上側のみに漏れて飛び散った跡がありました。
上記は冷却水漏れ後のエンジン全景写真です。先の写真には冷却水が飛び散った跡がありませんので、この20km区間で漏れが発生したようです。
翌日、エンジンが増えてからまずは冷却水の量を確認してみました。MAXまで入っていた冷却水がMINになっていました。
冷却水リザーバータンクのキャップの裏側も白くなっていたので、お湯で洗って、
コンプレッサーで水滴を吹き飛ばして元に戻しました。
冷却水がどのぐらい減っているのか不明でしたが、取り合えずワコーズのクーラントブースターを入れてみたところ、リザーバータンクの浮きがMAXになりました。(本日注文して、夕方届きました!amazonに感謝!)
取り合えず水温がしっかり上がりきるまでアイドリングして、再度水温が冷えるのを待ってリザーバータンクの浮きの状態を確認しました。
今回、冷却水が少量ですが噴出した原因ですが、普段バイメタルによってゆっくりと開閉しているバルブが、DMEマップを変更後強制的に電子制御でバルブが開かれたため冷却水のエア噛み等が原因で噴出したのではないかと思います。エア噛みならばクーラントブースターを入れてしばらく冷却水を回すと殆どキャビテーションが無くなるとの事なので再発は防げるかと思います。
どちらにしても冷却水が加圧された状態でDMEによる電子サーモスタットバルブのマップ変更によって冷却水が噴出したのま間違いないのでちょつと様子を見ながらといった感じですかね。
以上、「ワコーズ クーラントブースター追加(BMW E46)」でした。