審判の日?BMW E46 プラグ交換&エンジンコンプレッション計測
- 2022/09/30 10:42
- カテゴリー:メンテナンス記録, Studie(ショップ)
- タグ:#bmw, #e46
審判の日?BMW E46 プラグ交換&エンジンコンプレッション計測
7月ぐらいからタイミングが合わず先送りしていたエンジンオイルのコンプレッション計測(圧縮計測)をStudie横浜さんで行いました。
新品エンジンの圧縮計測値があれば「新車購入から23年、約26万キロ走行したエンジンの圧縮がどのぐらい落ちているか?」を調べる事が出来ますが元々の圧縮計測値がわかりませんので、今回の圧縮計測の目的は「各シリンダーの圧縮の差が大きくないか?」を確認するための計測となります。23年も使用してきたエンジンなので全体的に圧縮は落ちてきているとは思いますが...。
(後日、エンジンの仕様書から適正コンプレッション値がわかりました。詳細はこちら)
まずはプラグの取り外しから。
前回のプラグ交換はDIYで交換しし、このプラグの使用期間は約1年ぐらいで走行距離は5000km走行していないぐらいでしょうか?イリジウムプラグなので寿命はまだまだありますがプラグの再利用というか再装備は絶対に行わないようにしているので新品に交換です。また装備ときBMWは推奨しておりませんがプラグのネジ山にはカッパーグリスを装備するようにしています。(Studieさんで作業をお願いする場合、グリス使用は指定出来ますので作業依頼の際にお伝え下さい。)
写真のプラグは左から1番シリンダーとなります。1番と2番のプラグだけ少し焼けた色の状態が異なります。(後々わかりますがこのプラグの色が圧縮計測に影響ありました...)プラグの先端付近を確認したところオイル付着の形跡はなさそうです。
続いて1番シリンダーから順番に圧縮計測を行います。
上記の圧を抜いた状態からクランキング5回目の圧力を各シリンダー3回づつ計測してきます。圧縮計測はセルを回してエンジンを回すクランキング回数は耳で判断しているのでばらつきが出るので複数回計測して判別します。
まずは1番シリンダーから。
1,040〜1,060kPaぐらいでした。この時点ではこの圧縮圧力が低いのか、高いのかまったくわかりません。
続いて2番シリンダーを計測。
1,050〜1,070Kpaでした。1,2番シリンダーにあまり差がないので少し安心したのも束の間、3番シリンダーを計測してみると、
3番シリンダーは圧縮が全然高い結果に...。(苦笑)
1,210〜1,280Kpaぐらいでしょうか?1,2番と比較して200kpaぐらい高い状態でした。
続いて4番シリンダーを計測。
4番シリンダーは3番シリンダーをほぼ変わらず1210〜1280Kpaでした。
続いて5番シリンダーを計測。
5番シリンダーは少しだけ更に圧縮圧力が高く1,230〜1300Kpaでした。
続いて6番シリンダーを計測。
6番シリンダーは1,240〜1,310Kpaでした。
6気筒計測した結果、1,2番シリンダーだけ圧縮が低かったのでもう一度計測する事にしました。以下が1番シリンダーの4〜6回計測です。
再計測しても1,090〜1,150Kpaぐらいでした。初回よりも少しは圧力が高くなったかな?
続いて2番シリンダーの再計測。
1,060〜1,140Kpaでした。
結果、こんな感じでした。シリンダーによって200Kpa近くの差があり、1,2番シリンダーだけ圧縮が低い結果となりました。
先の取り外したプラグの焼け具合がシリンダー圧縮圧に影響しているようですね。プラグの焼け具合を見れば、エンジンの状態がどんなかを判断出来るといはあながち嘘ではないのかな?
シリンダー圧縮の結果ですが1,2番の圧縮圧力が落ちてはいますが、極端に大きな差でななかった結果となりました。200Kpaの圧力差のバラツキを許容範囲内とするか、しないか???
現在のエンジンの状態は自分的には特に悪くはありません。インマニ交換後、車は速くてパワーも出ています。しかしエンジンの燃焼状態などを計測数値で見ると問題点があるように見えているので、今回の圧縮計測は「審判の日」と思っていたのですが微妙な結果となりました。
今回の計測は、Studie横浜店の森メカ、河野メカ、2名で対応して頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。
以上、「審判の日?BMW E46 プラグ交換&エンジンコンプレッション計測」でした。
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