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オルタネーター交換(BMW E46 )

オルタネーター交換(BMW E46 )

こちらの記事でスーパーチャージャーの脱着を行った際、スーパーチャージャーユニットの真下にあるオルタネーターの交換を行いました。オルタネーターの交換はスーパーチャージャーユニットを外さないと行えないので作業的にはスーパーチャージャーユニットを取り外した時が一番楽ですね。

関連記事:

Rotrex スーパーチャージャーの再セットアップ

自分の車のオルタネーターの交換履歴ですが、2009年に一度交換しております。確かStudie横浜店に東海林メカが居た頃かな?
前回のオルタネーター交換の時も交換理由は同じく「転ばぬ先の杖」で、故障する前に経年劣化を見込んでの交換です。

IMG_9391.jpg

現在装備していたオルタネーターはValeo製の120Aのものです。メイド in フランスでした。ラベルにはBMW純正パーツでBMWのロゴが入っています

E46のオルタネーターはグレードによって方式が異なるようで、6気筒用はすべて電圧電流レギュレーターによるオルタネーター出力制御になっています。オルタネーターのプーリー部分にワンウェイクラッチをつけてファンベルト駆動による回転変動をメカ的に制御する方式ではなく、エンジンの回転に合わせてオルタネーターが回転して発電した電気はレギュレーターで制御するという方式なので、機械的な故障は内部のブラシの摩耗、そして電気的な故障としてオルタネーター内部に組み込まれている電圧電流レギュレーターが壊れるのどちらで機能しなくなります。

オルタネーターの故障は日ごろからエンジンが動いているときのバッテリー電圧をモニターしていないとなかなか気が付けなく、オルタネーターが突然お亡くなりになるケースが多いようです。E46が現行の頃、3年間で2回もオルタネーターが突然死して交換した人もいましたので一概に「いつ壊れる」かは予測出来ませんが、私は新車から10年、そして前回の交換から13年目の交換となります。自分自身はついこの前交換したっと思っていたんですが、もう13年も経過していたんですね。(苦笑)

オルタネーターの調達ですが、セントピアさんに電話で車体番号を伝えて適合確認を行いました。

セントピアさんから購入したオルタネーター

購入したオルタネーターは現在装備しているオルタネーターと同じValeo製。

Valeo製のパーツ番号のラベル

Valeo製のパーツ番号のラベル以外に、BMWのパーツ番号は上記のバーコード部分に記載されていました。

Valeoのオルタネーター説明書

オルタネーターの取り付け説明書が付属していました。E46での交換にはあまり参考にならないかな?説明書に記載されている内容として関係がある事は、オルタネーターの脱着前にバッテリーのマイナス端子か、エンジンルームにあるバッテリー充電端子のプラスに接続されているオルタネーターのプラス端子を外す必要があります。

その他、ファンベルトを外す必要と、オルタネーターを固定しているアレンボルトを外す必要があります。ノーマル車両の人はアレンボルトの片方はアイドルプーリが付属しているのでアイドルプーリを外す必要があります。

オルタネーターの新旧比較1

いきなりオルタネーターの新・旧比較の写真ですが、固着してかなり外しにくい状態でしたがエンジンブロック側とオルタネーターの間にファンベルトレンチを入れて「てこの原理」で左側に少し持ち上げる感じにすれば、オルタネーターとエンジンブロックが固着していても比較的簡単に外す事が出来ます。
その他、クリップ付きハーネスとバッテリープラス出力配線(13mmのソケットを使用)を外すだけです。場所が場所なので中腰状態でかなり体力勝負な作業です。

オルタネーターの新旧比較2

同じメーカーのものですが、本体の形状が少し異なりますね。重量比較はしませんでしたが、見た感じ若干コンパクトになっているのかな?

オルタネーターの新旧比較3

大きな違いがあったのはプラス電極の部分。既存の絶縁カバーはそのまま使用出来ませんでした。ハーネスの形状はまったく問題ありませんでした。

セントピアさんから購入した新オルタネーター

一応、拡大写真。こちらが今回セントピアさんから購入した新オルタネーター。

これまで装備していたオルタネーター

で、こちがこれまで装備していたオルタネーター。発電電圧も14Vなので機能的な劣化は感じておりません。

アレンボルトにスレッドコンパウンドを塗った状態

オルタネーターを固定するアレンボルトです。この部分は焼き付け防止のためスレッドコンパウンド必須です。

続いてこのアレンボルトの正確な締め付けトルクが不明で色々と調べるのに苦労しました。ネットの掲示板では70Nm、42Nm、こちらのE46の締め付きトルク一覧サイトには、63.75Nmっと細かな締め付けトルクがかかれていたりします。

関連リンク:

e46 Information e46 Torque Specs

手持ちの昔のTIS(PDF)で調べてみたのですが、具体的に締め付けトルクの記載がありません。こんな時にこそ便りになるベントレーのE46マニュアルにも、この部分の締め付けトルクの記載がありませんでした。海外のフォーラムでも「ベントレーのマニュアルに記載がないので知っている人いるか?」のような書き込みがあったりしました。

私の場合スーパーチャージャーユニットのマウントをこのボルトで固定するのでActive AutoWeak社のE46/330用のマニュアルを調べてみた所、16Nm(12ft lbs)との記載がありました。

Active AutoWeak社のE46/330用のマニュアル

うーん、いくらなんでもオルタネーターはかなり重量があるし少し浮かしてこの2本のボルトで固定するのに16Nmは間違いだと思うのですが...。

結果的に42Nmで固定しました。ボルトをトルクレンチで締め付け後、ボルトの緩みを確認するためにボルト本体にマーキングをしておきました。

オルタネーターとスーパーチャージャーマウントの仮組

上記はスーパーチャージャーユニットを取り付ける前に一度仮組した状態です。スーパーチャージャーユニットのマウントをこの状態に固定してしまうとスーパーチャージャーユニットを固定するボルトの締め付けが行えません。

なのでスーパーチャージャーユニットをマウントに固定した後、オルタネーターとスーパーチャージャー2つを少し浮かしてボルトの位置を合わせるというかなりの至難の業が必要でしたが無事取り付け完了しました。

14V発電されている

スーパーチャージャーユニットをセットアップして、すべての組み上げが終わったのち、発電状態の確認です。上記の写真でわかるように14V来てます。ノーマル車両の場合、こちらの方法を使用すればデジタルで現在の電圧確認が行えます。

以上、「オルタネーター交換(BMW E46 )」でした。

 

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