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388馬力達成!N54B30インマニを装備(BMW E46)

388馬力達成!N54B30インマニを装備(BMW E46)

昨年こちらの記事で紹介したM52TUB/M54BエンジンにN54B30直噴エンジンのインテークマニホールド(以下、インマニ)を装備するアダプターをポーランドのRACEMODE社から入手しましたが、コロナ禍という事もあり装備が伸び伸びとなっていまいましたが1月中旬より作業に入り本日完成しました。

N54B30のインテークマニホールドを装備

RACEMODE社のN54B30のインマニの流用は、M50B25エンジンのインマニの流用が元になっており、入手しにくいM50B25のインマニと同等以上の性能を出す事が出来て、出力的には30~50馬力アップが見込めるとの事。今回RACEMODEのインマニの装備の目的はM52TUB/M54Bのインマニ用のインジェクターはノズルが特殊で、他のインジェクターの流用するのに無理があるためインジェクター本体を傾けて配置できるようにする事が目的でパワーアップを目的としてはおりませんでしたが、シャーシダイナモの結果は以下のようになりました。

2022年2月25日のシャーシダイナモの結果

青い線は2020年の7月に計測したときのグラフで、赤い線は今回計測したグラフになります。同じ新しいシャーシダイナモは履歴がプロット出来るので比較が簡単ですね。

前回のパワーの計測値は288.9HP。このシャーシダイナモの補正係数は1.15~1.2倍なので331~346馬力ぐらいでした。そして今回は計測値は324HP。補正すると372~388馬力ぐらいでRACEMODEのインマニアダプタを使用してN54B30のインマニを装備するだけで35馬力のパワーアップが行えました。

そもそもパワーアップよりもインジェクターの噴射角度を正常にしたいのが第一目的で、その恩恵は効果絶大。これまでインジェクターがインマニ本体に向かって燃料を噴射していたのですが、RACEMODEのアダプタを使用して吸気バルブに向かって燃料噴射されるようになったため、エンジン始動時にガソリン臭かった臭いは皆無となりました。暖機時かなり臭いっていた排気ガス(HC成分)はまったくと言っていいほど匂わなくなりました。

N54B30のインマニを装備は簡単じゃなかった

一応RACEMODEインマニアダプターはキット化されていますが取付はユーザーマターな部分が多く、私の車のようにスーパーチャージャー装備の車両には簡単ではありませんでした。(っといっても自分は何もしていませんけど。)一番の問題点はスペース。スペースが限られている中でスロットルバルブの位置が大きく変わるため周辺の吸気配管を作り直す必要があります。

N54B30用のスロットルバルブとブローオフバルブが配置

上記の写真の通りかなりきわどい部分にN54B30用のスロットルバルブとブローオフバルブが配置されています。スロットルバルブもインマニに合わせてBMW純正品を使用しました。ノーマルの60mmスロットバルブと比較すると18mm大きくなったのかな?(ちょっと大きすぎ)

燃圧レギュレーター

また今回燃料の供給方式を大きく変えたため、上記の写真の東名パワード製の燃圧レギュレーターを使用。(これってSさんに居たY氏が東名パワードに居た頃に設計してたような事を言っていたな...。)

燃料デリバリーレールとインジェクター

燃料デリバリーパイプはM54エンジンのものを使用して、インジェクターは過去にも一度装備したことがあるBOSCHのグリーンジャイアント440ccインジェクターを装備しました。RACEMODEのインマニアダプターはこのインジェクターサイズに作られていました。ポートインジェクター形状でOリングtoOリングで70mmかな?

上記の写真のインジェクター(緑色)が刺さっている部分がRACEMODEのインマニアダプターです。(3Dプリンタで作られています。)

 

インマニ装備後のエンジンルームのスペースの状態

インマニ本体はノーマルのインマニよりも小さくなったのですが、インマニの配置角度による配管の取り回しが楽ではなかったようです。

今回のMotecの再設定込みでAVO/Motec Japanさんにお願い致しました。この場を借りてお礼申し上げます。

以上、「388馬力達成!N54B30インマニを装備(BMW E46)」でした。

 

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