M52TUB/M54B用racemode インテークマニフォールドアダプタを入手
M52TUB/M54B用racemode インテークマニフォールドアダプタを入手
細かい話をするととても長くなるので機会があったらまた詳細内容を紹介しますが、インジェクターノズルの噴射角度問題を解決する方法として、
1.M50エンジンのインマニの移植
2.インテークマニホールドを作る
の2つの選択肢以外に、3つ目の方法として
3.racemodeのアダプターを使用したN54直噴インマニの装備
が浮上しました。
racemode社(同名の会社が地球上には複数あります。)はポーランドの会社でfacebookとYoutubeのみで情報を公開しています。
関連リンク:racemodeユーチューブ racemode Facebook
facebook上での紹介ページの中で、M52TUB/M54Bエンジンのインテークマニフォールドを直噴エンジンのN54のインテークマニホールドとracemode製アダプタに交換するとシャーシダイナモで計測するとノーマル比50馬力の出力アップするそうです。下手に色々な意味でリスクが高いハイカムなどのメカチューンするよりも簡単に出力アップが出来るようです。
ちなみにインストール方法は、上記のYoutubeで公開されています。
racemode社とメールのやり取りを繰り返したところ、racemode製のM52TUB/M54B用N54直噴エンジンインテークマニホールドアダプター(以下アダプタ)には2種類の形状があり、ノーマルのインジェクター用と汎用インジェクター用とのこと。
インジェクターの噴射角度問題をわかった上でアダプターを作成しているので、このアダプターを使用してスロットルバルブ周りの配管を再作成すればインジェクターの噴射角度問題をクリア出来そうです。
racemode社のアダプターでインジェクター噴射角度問題は解決出来ることがわかりましたが、販売方法、日本に売ることができるか?、その他オプション等、色々と問い合わせたところ、日本へ個人直送可能とのことなのでpaypalで請求を立てもらい支払い完了後、8日で無事手元に届きました。
ちなみにインジェクターポートの角度以外にもアダプターキットの内容2種類(フルキットとアダプターのみ)あるとの事で、私はフルキットを選択。
ちなみにracemode側からの指定でFedExで郵送されました。大きさもそこそこのサイズのため送料は50ユーロかかりました。
上記はFedExの輸送追跡情報です。ポーランド→ドイツ→フランス→インド→中国→日本と遠路遥々やってきました。(笑)
アダプター本体はは3Dプリンターで作られています。
気になるインジェクターポートの角度ですが、インマニの取り付け部分を床につけた状態でインジェクターポートを覗き込んでみると、
見事、床が見えました。(笑)
M52TUB/M54Bのインテークマニホールドはインジェクターポートを覗き込むとインテークマニホールドの底面しか見えません。そのためノーマルのインジェクターノズルに噴射角度(25°)をつけて吸気ポート目掛けて燃料を噴射しています。ノーマルのインテークマニホールドに汎用インジェクターを取り付けると吸気バルブに向けて燃料が噴射されないため、インマニ内部に燃料が垂れてしまい、シリンダーに燃料が入るのが遅れる現象が発生し、エンジンの低回転域ではもろに影響してしまいます。理由定かではありませんが多分BMWはインジェクターをどうしても垂直に立てたかったため、特殊なインジェクターを用意したんだと思われます。
先のYoutubeの内容をみるとわかりますが、このracemodeのアダプターにN54直噴エンジンのインテークマニホールド少し加工して取り付けます。
予めヤフオクで入手したN54インテークマニホールドを並べてみました。
ヤフオクに中古のインテークマニホールドが出品されていて、一体誰が買うのか謎でしたが、私のような人が買うんですね。(笑)
合わせて置いてみましたが、アダプタとのフィット感はばっちりですね。
一応、念の為、racemode側にN54用のインテークマニホールドの部品番号を確認してからヤフオクで購入しました。
アダプターの問題箇所
racemode社のアダプターは見た目は結構しっかりと作られていますが、ポート内部は3Dプリンター独特のバリ(ひげ)が未処理のままでした。
「装備するなら自分で加工しろ!」ってことなんでしょうね。
ネットで調べてみるとバリを切り取る専用のカッターみたいな物が販売されていました、すべてのポートを時間をかけて紙やすり研磨しました。
上記が加工前です。バリが至るところについているのがわかります。
上記が加工後です。ほぼバリは取れたかな?
一応パーツクリーナーで洗い流して、実際に装備前にブロワーかける感じでしょうか?
ちなみにracemode社のシャーシダイナモレポートでは、M54BエンジンにこのアダプターとN54のインテークマニホールドを使用した結果、+49馬力だったそうです。M52TUB/M54Bのノーマルのインテークマニホールドは色々と細工されているのでパワーロスの原因になっているため、M50のストレートインテークマニホールドを移植する改造が海外では定番になっていますが、インテークマニホールドの交換で49馬力上がるのは驚きです。
私の車の場合、M52TUB28エンジンはピークパワーが193馬力。プラス49馬力されるとすると242馬力。過給圧0.8kg/cm2でピークパワー1.8倍になるので435馬力がピークパワーになるのかな?
まあここまで上げたら間違いなくエンジン壊れますね。。。
計算通りになるかわかりませんが現在193馬力のエンジンに過給圧0.8kg/cm2でシャーシダイナモ計測330馬力なので、計算結果に近い値が出ているので、このアダプターを使用すれば400馬力ぐらいも夢じゃなさそうですが、流石にノーマル比の2倍のパワーを出したらエンジンがもたないと思いますので、何らか抑える方向で装備するかと思います。
実際の装備は少し先になりそうですがracemode社のアダプターを使用することで、念願のインジェクター問題は解決することが出来そうです。
装備に関してはまた後日レポートしたいと思います。
以上、「M52TUB/M54B用racemode インテークマニフォールドアダプタを入手」でした。