チャコールキャニスターベントバルブの動作テスト(BMW E46)
チャコールキャニスターベントバルブの動作テスト(BMW E46)
E46のチャコールキャニスターのベントバルブは比較的故障が多いパーツとして有名なので交換した事がある車両は比較的多いかと思います。ベントバルブはオフ時は全閉状態になっていて、ガソリンタンク内部で気化したガソリンを吸着したチャコールキャニスターからインテークマニホールドの負圧で少しづつ吸わせているので、エンジンオフの状態でベントバルブはオフ(全閉)になっていないと気化ガソリンがインマニに常に流れだしてしまうため危険です。ベントバルブは故障すると断線状態となるので警告灯が点灯し要交換時ははっきりわかります。しかし断線状態にならず、ベントバルブが何かの理由で開けない状態になるとチャコールキャニスター本体から気化ガソリンが少しづつ洩れてくるので、チャコールキャニスター付近がガソリン臭くなります。(構造的にベントバルブのバルブ経路が詰まる事は滅多にありません。)
このブログでもこちらの記事でベントバルブの交換を行ったり、こちらの記事でチャコールキャニスターを交換したりしてきましたが、INPAでキャニスターベントバルブの動作テストができる事を知ってから、時々ベントバルブの動作テストを行っています。
車用のパソコンを更新した際にINPAのバージョンを5.xに変更してから随分と日が経ちますが、今更ながら5.xのINPAはF系のBMWもサポートしている事を知りました。(汗)
まあ、自分の車以外に接続する事は無いので関係ありませんけどね。(笑)
INPAから自分の車のエンジン形式を選択してACTIVATEの一覧からfuel tank vent valveを選択するとDMEがタンクベントバルブを開いたままの状態となります。
上記の写真はベントバルブを開く前のMotecのMDDのラムダの状態を示しています。LA1とLA2は0.99~0.98。ラムダのショートタイム補正はマイナス状態なので、燃料が濃いので薄く補正している状態。
で、上記がベントバルブを開いたときのラムダの値。LA1とLA2の値が0.84とかなり燃料が濃い状態となり、LA1 STとLA2 STの補正が設定値最大の-10%となっていて、ベントバルブを開くとチャコールキャニスターに溜まった気化ガソリンがインマニに流れて燃料が濃くなっている事がわかります。
ベントバルブの閉じた状態と開いた状態での排気ガスに含まれる空気量を確認するの事でベントバルブが機能しているか確実に調べる事が出来ました。
自分の車の場合、リアルタイムでラムダの値を監視出来るので簡単にベントバルブの動作確認が行えますが、INPAだけでもベントバルブを開いてラムダの値をモニターすること出来るのでガソリン臭いと感じたときはINPAを使用してベントバルブの動作確認を行うと簡単に確認することが出来ます。
INPAを接続したので久しぶりにDMEのエラー内容を確認してみたところ、
23個のエラーが残っていました。DMEはエンジンを制御しなくなってから18年、20万キロ。このエラーは18年間ずーと発生しているエラーです。(笑)
以上、「チャコールキャニスターベントバルブの動作テスト(BMW E46)」でした。