LED化計画:ヘッドライトのLED化を再検討 その16
- 2020/09/30 17:46
- カテゴリー:E46 HID関連, E46 LED化関連
- タグ:#bmw, #e46
LED化計画:ヘッドライトのLED化を再検討 その16
最後にLED化計画のブログを書いてから2年以上時間が経過してしまいましたが、ヘッドライトのLED化(ロービーム)を再度検討してみました。
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こちらの記事でハイビーム側はリフレクターライトなので明るめのファンレスH7LEDバルブに交換し、パッシングなどもレスポンスがよく、とても明るく問題なくそのまま継続使用しています。
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LED化計画:ハイビームLEDバルブ(BMW E46)その10
ハイビーム側の光量は車検時は点灯チェックのみで光量をチェックされていませんし、リフレクター形式のライトなのでそこそこ明るいH7のLEDバルブを使用すれば特に問題ないかと思います。(まあ、実際2年前に陸運局での無事車検を通過しています。)
で、問題のロービーム側の現在HIDバルブのLED化ですが、LED化の一番の目的は省電力化。またHIDだとどうしても邪魔になるバラストを撤去したいという2つの目的があるのですが、これがどうにもクリア出来る方法が見つかりません。
2年程前にD2SタイプのHIDをLEDに置き換えるために色々なLEDバルブのレビューを参照した際、必ず書かれているのは「暗い」または「HIDより暗くなった」というLED化しても本末転倒になってしまうため、なかなか着手が進みませんでした。
しかし、ここ最近になって調べて見た所、HIDをLEDに置き換えるためのバルブも少しだけ種類が豊富になってきました。また2年前に調べてときと大きく変わったと思った点は下記の2つ。
- ファンレスLEDバルブがなくなった。
- HIDバラストをそのまま利用してLEDを点灯するバルブが出てきた。
「1」に関しては、現在、国内のネットショップを検索するとファンレスのLEDバルブはほぼ見つからないじゃないでしょうか?海外のサイトで、まれにいくつかファンレスタイプのD2S形状のLEDバルブを見つけましたが、現在はLEDにはファンが必須となっているようです。やはり熱対策しないと寿命が極端に短くなるんでしょうね。そもそもファンで冷やしてまでバルブを点灯させるのもどうかと思いますけど、そこまでしてもLEDの光には魅力があるものなのでしょうかね。(笑)
「2」のHIDバラストを経由して取り付けられる新しいタイプのLEDバルブが数種類ありました。このタイプは多分マーケット的にポン付けできる製品でないと売れにくいという点から考えられたものかと思います。
しかしHIDのバラストを経由して交流昇圧してLEDを点灯するためにまた更に電圧変換するってのは、あまりにも電気効率が悪すぎると思います。そもそもHIDのバラストから発生するノイズなどはそのままになるので、これこそ意味が無いような気もするんですけど、それでも誰でも比較的簡単にHIDバルブを流行りのLEDバルブに交換できるという点が魅力なんでしょうね。
BMW E46 ライトユニットをばらしてみる
車検に向けてロービーム側のHIDプロジェクターレンズの裏側を掃除してみたのですが、もう少し掃除したかったのでライトユニットを取り外して、ついでにHIDをLED化する方法を再度検討してみる事にしました。(近々車検に出す際に光軸調整を行うのでその前にバラしてみたかったわけです...。)
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取り外したライトユニットです。かなり年季が入ってますね。
右側に転がっている箱はイカリングのCCLFのインバーターです。
上記はライトユニット(HIDライトユニットになります。バイキセノンではありません。)の底面で金属の箱がHIDのバラストになります。
上記はHIDバルブ(D2S)を取り外した状態です。左側の青赤の線はバラストに繋がっていて、2本の黒いコードがHIDバルブのソケットに繋がっています。
BMWのHIDライトユニットの構造を確認してみると、ライトユニット外部にあるHIDバラストからライトユニット内部にあるイグナイターを経由してHIDバルブに繋がっています。
LED化をするにあたりHIDのバラストを取り外し、さらにライトユニット内部のイグナイターも取り外す必要があります。(残しても問題ありませんが、邪魔なので外したい...)
ライトユニット内部は構造的に簡単にバラす事が出来なかったので未確認ではありますが、イグナイターも外すことはできそうです。しかし、ロービームプロジェクター側のオートレベレイザー機能がついており、モーターで光軸調整を行うようになっているのでどうにも簡単にはバラす事ができそうにありません。(分解出来ても、元に戻すのは至難の業かと思います。)
思った以上にHIDで構成されたライトユニットからHID部分を取り外すのはハードルが高いそうですね。(苦笑)
そもそもBMW E46のHIDライトユニットをLED化するのが間違いなのかと思いつつもロービームがハロゲンタイプの(H7バルブ)のものを手に入れてライトユニットごと交換してLED化という方法が一番簡単かとも思ったのですが、よくよく考えてみるとロービームをリフレタータイプにした場合、LEDバルブ自体でライトのカットラインを出さなければならないため、光軸調整、ライトバルブの選択はかなりシビアになってきます。(あとLEDの明るさも)
さらに何か方法はないか?っと色々と調べてみたところBMW純正のハロゲンタイプのライトユニットにはプロジェクター化するレトロフィットキットが販売されていました。
ネット上で調べた限りでは、ロービーム側をD2Sバルブが使えるようにして、さらにプロジェクタータイプなのでライトのカットラインを右ハンドル仕様で出す事ができる製品が存在しました。
リンクがいつまで残るかわかりませんが、こちらです。
関連リンク:
Retro-Quik: BMW E46 / ZKW Headlight Repair Kit
こちらの製品はRHDとLHDの選択が出来るので、多分RHDタイプを購入すればプロジェクター内部の遮光板を日本の道路仕様の左車線に合わせたカットラインになっていると思われます。
ただし、このレトロフィットキットでは、D2Sバルブを使う前提のため、12V仕様のD2SLEDバルブを装備する必要があります。
これを実現するには、
- BMW E46(車種に合わせた)ハロゲンライトユニットを入手
- Retro-Quik: BMW E46 / ZKW Headlight Repair KitのRHD用を入手
- 12V点灯のD2SLEDバルブを入手
- ライトユニット、HID関連ユニットの取り外し
- LCMの再コーディング
- 光軸調整
っとかなりのハードルがあります。(苦笑)
ここまでしてLED化して、HIDよりも暗かったりしたら相当がっかりだろな。(笑)
ちなみにハロゲンリフレクターをプロジェクター化する動画を見つけました。
その他、レトロフィットキットに関して色々と調べてみたところ、H1形状のバルブが使用できるプロジェクターレトロフィットキットが日本のアマゾンで販売されていました。
関連リンク:
Tenflyer 1ペア2.5インチバイキセノンHID H1ヘッドライトプロジェクターレンズレトロフィットビームBMW E46
ただし、商品の内容にカットラインの事が記載が見つかりません。
プロジェクターライトの中は、
このような形で内部に遮光板が入っていて、ライトのカットラインが出る仕組みになっているので、日本国内の道路仕様になっている必要があります。(バイキセノン仕様のライトユニットの場合、上記の写真の遮光板が動く仕組みになっていて、ハイビーム(パッシングを除く)点灯の場合は遮光板を傾けて点灯するようになっています。)
このH1バルブが使用できるレトロフィットキットが日本仕様で使うことができればH1形状のLEDバルブを使うことができるのでD2S形状のLEDバルブよりも選択肢は増えるので、こちらの方が後々安心ですね。
総括するとHID D2Sバルブ仕様をLED化するには、
- 電気効率を無視してLED化だけをするならばHID対応のポン付けLEDバルブを購入すれば簡単に出来る。
- HID関連のバラスト、イグナイターを完全撤去するには難易度がかなり高い。(HIDライトユニットからプロジェクターを分解して再度組み立てるにはかなりハードルが高いため)
- 本当にしっかりとLED化したいのならば、H7ハロゲン用ライトユニットを用意してHID用プロジェクターレトロフィットキット組んでLED化するのが確実。
っという感じでしょうか?
HIDのバラストが壊れたなどの理由でどうしてもLED化する必要がある場合を除き、HID関連完全撤去してまでのLED化は現状ハードルがちょっと高いような気がします。
何か本当に画期的なLEDバルブが出てくれると良いのですが、LEDの明るさは年々明るいものが出てきているようですが、これぞ!という物は今の所無いかと思います。
以上「LED化計画:ヘッドライトのLED化を再検討 その16」でした。
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