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クランクケース減圧弁の洗浄と装備テスト

クランクケース減圧弁の洗浄と装備テスト

付けたり、外したり、色々とテストしてきたクランクケース減圧弁ですが、ワンウェイバルブの筈が息を吹きかけてみるとどちらも通過してしまう状態になっており、全然機能していない状態だったので分解洗浄を行ってみました。

過去のブログだと2年前に分解洗浄しているんですが、この時はしっかりワンウェイになっていたんですけどね。

関連記事:

クランクケース減圧弁ORANGE WOLFの分解洗浄

久しぶりに手持ちの減圧弁の販売元ガルフストリームさんのホームページを見てみたら、現在は4リードタイプしか販売していないんですね。

自分のは内部のバルブが2つの2リードです。

クランクケース減圧バルブの分解洗浄中

いきなりですが、分解した状態。

内部を確認したところ、リードバルブとゴムパッキンの部分にブローバイのカスが溜まって隙間が出来てしまっており、ワンウェイバルブとして機能していなかったようです。

マエカワエンジニアリングでは、リードバルブを送料実費で送るとゴムパッキンを貼り直してくれるらしいのですが、専用の治具とパーツで自分で張替えが出来るようです。

購入したのは2010年ぐらいなので、ゴムパッキンも張り替えた方が良いのかもしれませんが、分解して確認したところゴムパッキン自体の劣化はあまり見られなかったので、パーツクリーナーで軽く洗い流してから、

リンレイのウルトラオレンジクリーナー

ここの所お気に入りのリンレイのウルトラオレンジクリーナーで洗浄しました。

減圧バルブ洗浄後の状態

ウルトラオレンジクリーナーを吹きかけてしばらく放置して、水で洗い流し、細部までかなり綺麗になりました。

パーツクリーナーで落ちなかった部分も綺麗になったかな?

丸一日放置して乾かしてから組み立て。

減圧弁の組み立て位置調整

リードバルブなので弁の位置を調整してネジを締め付けます。ゴムパッキンにしっかりフィットして汚れがしっかり落ちたので漏れはなさそうです。

クランクケース減圧弁の組み立て完了

出口側のニップルは使用しているブローバイホースの径に合わせて12mm径に交換してあります。

クランクケース減圧バルブ装備

再び装備して、今回はちょっと減圧バルブ装備のBefore/Afterを比較してみました。

 

まずはクランクケース減圧バルブ無しの状態でオイルフィラーキャップの開閉を行いました。現在ブローバイは負圧で吸い上げていません。

 

 続いて、洗浄したクランクケース減圧バルブを装備した状態(その他変更なし)でオイルフィラーキャップの開閉を行って負圧の状態を確認してみました。

結果、クランクケース減圧バルブを装備だけを装備してもクランクケース内部の圧力が落ちるわけじゃないんですね。

本来クランクケースが完全に負圧になっていればフィラーキャップを外すときにエンジン側に吸い付くはずなんですけど。やはりインマニからの負圧がクランクケースまで届いて負圧にならないとダメなのかな?

自分が勝手に思っていた事なんですがクランクケース減圧バルブを装備すればクランクケースの内圧が排気のみされるので負圧になると思っていましたが、圧力が負圧になるわけじゃなくって一定になるって感じでしょうか?

動画を見るとわかるようにブローバイガスに含まれる水蒸気がオイルフィラーキャップを開けると出てきているので、特に圧力(正圧も負圧も)がかかっていないのがわかるかと思います。

動画はアイドリング中なのでエンジンが高負荷の状態はまた違うかもしれませんし、他のエンジンでは状態が異なるかもしれませんが、クランクケースを負圧に保つにはインマニ圧で吸い上げが必要ということですね。

以上、「クランクケース減圧弁の洗浄と装備テスト」でした。

 

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