2ピース ブレーキローターの異音対策(BMW Studie東京)
- 2017/01/16 17:12
- カテゴリー:メンテナンス記録, Studie(ショップ)
- タグ:#bmw, #e46
昨年末から問題のブレーキ異音対策を行いました。
ローター交換後、サスペンションのピロの音なのか、パッドの音なのか、それとも別からなのか?
長く原因が特定できませんでしたが、
ブレーキを踏んでいるときは音が消える症状からローターかパッドのどちらかに原因があると絞り込みました。
(今日の対策を行うまでに、結構長い時間がかかってます。ローター&パッド交換後にサスペンションのオーバーホールに出し、借り物のサスペンションを取り付けていたりして、原因特定に時間を要しました。)
現状は、
- 走行中常にコトコト音がする。
- 音はフロント2ピースローター右側だけからコトコト音がする。
- ブレーキを深く踏み込むと、左前だけジャダーを起こす。
音がする右側だけブレーキが良く効いて、左側は暴れる感じ。 - 目視確認では、左側のローターとベルを止めるボビンが手で触っても固着して動かない状態。
右は何個か動く。
多分、右はフローティングローターがしっかり働いてブレーキとしての機能が正常に動作して、左側はフローティングローターがボビンが固着しているため、ジャダーが発生しているという感じでしょうか。
昨年末、ブレーキローター&パッドメーカーのDEXCELさんに相談したところ、ボビン対策用の板バネを手配してくれたので、本日取り付けをStudie東京で行いました。
フローティングローターは、本来ベルとローターが固定されません。
固定するボビンが動くのが正常で、そのためローターから音がまったくしないというのはあり得ない訳ですが、バネでボビンを抑え込んで音が出ないようにするという対策です。
今日は昨日程ではありませんが、寒波の影響でかなり冷え込みましたが、天気は晴天。
リフトアップしてフロントローターのばらし作業からです。
取り外したローター。
これからベルを外します。
写真はベルの内側で、通常見えない側になります。
10か所のねじで固定されています。
上記はボビンが固着している左側。
ベルに錆(?)が乗ってボビンが全く動かない箇所がありました。
今回全ボビンを取り外して軽く研磨して、板バネ対策です。
ブレンボのキットを真似して、10か所中、5箇所のみ板バネを取り付けることにしました。
こちらが板バネ。
写真の中に1つだけあるのがボビンです。
ボビンは軽く研磨してさび落としして、ベルに差し込んだとき、簡単に抜き差しできるようなぐらいにしました。
ベルの表面も軽く研磨して頂きました。
DEXCELさんの話では、ベルはレーシングカーでも滅多に交換することはないとのこと。
ですが、自分の車は14年も使いづづけていますから、それなりに金属疲労もあるかと思うんですけど...。
ベルとローターをくみ上げた状態。
板バネをねじとワッシャーで挟む形にしてボビンへ締め付けることで、バネはボビンが稼働する範囲以上には暴れることがないように取り付けしてあります。
ちなみに、ブレンボのキットなどは、初めからこのような対策がされています。
左側くみ上げ。ボビンの研磨でジャダーが発生しなくなることを期待。(今度は左側から音がしたりして。苦笑)
右側のローター。取り外す段階で、ローターを回すだけでコトコト音がしました。(ハブからの音じゃなくてよかった。)
この状態で手でローターを回転させて、音が出なくなったので、一安心。
組み上げ後、テスト走行を行い、異音皆無となりました。
まだ深く踏み込んでいませんが、帰り道で左フロントから発生していたジャダーがなくなり、フロント左右のサスペンションが同じように沈むようになり、一安心。
一応、ブレーキの異音対策は完了しました。