BMW E46 クーペ リアシートシートベルト部分のカバーの修理
BMW E46 クーペ リアシートシートベルト部分のカバーの修理
E46クーペのリアシートのシートベルト部分にあるカバー(図22)がプロティン塗装されていて、ベタつきはないのですが塗装が部分的に塗装が剥がれてみすぼらしい状態だったので、こちらの方法で無水エタノールを使用してプロティン塗装を剥がし、24番のピンが片方は紛失、残っていたほうも破損していたので3Dプリンターで作成し修理しました。![]()
部品はそんなに大きくないので大きめのジップロックに入れて無水エタノールをスプレーボトルに入れてからカバーに吹きかけてしばらく放置。
写真だとわかりにくいかもしれませんが、プロティン塗装がボロボロにはがれてきました。
カバーの裏面のプロティン塗装の状態。ここまで浮き上がると簡単に剥がれます。
ジップロックから取り出してオレンジクリーナーなどを使用してプロティン塗装は剥がし、何度かジップロックに入れて無水エタノールを吹きかけて細部までプロティン塗装を剥がしました。
カバー本体は2ピースになっていて、ガラス窓のベントアームを通す部分のパーツの爪が破損していました。
3Dプリンターで爪部分を出力して瞬間接着剤と重曹で固定し、破損した爪を修理しました。
カバーを固定するクリップですが、試作を何度も繰りしました。上記は破損したクリップ。R部分を無視すればモデリングするのはそんなに難しくないのですが、この手の小さな部品を3Dプリンターで作成するにはかなりノウハウが必要です。
最終的には上記のようにスライスの方向を考慮して2ピースで出力して瞬間接着剤+重曹で固定。
このクリップは中央のピンを押し込んで広がる仕組みになっているため、スライス方向を考慮して強度をもたせる必要があります。
この手のパーツはFDM式の3Dプリンターの出力に合わせたモデリングが必要となります。
カバーを元に戻して出力したクリップで実際に固定してみました。数年ぶり?にクリップでしっかり固定されましたw 作成したクリップは試作を繰り返しただけあって完璧です。ちなみにプロティン塗装を剥がしたカバーはシリコンルブスプレーで表面処理をおこないました。
以上、「BMW E46 クーペ リアシートシートベルト部分のカバーの修理」でした。

