AC-Schnizerのフロントフリッパーの修理(バンパー修理編)
AC-Schnizerのフロントフリッパーの修理(バンパー修理編)
こちらの前回の記事に続きます。
取り急ぎ、ジャッキアップをしてバンパーを外しました。ガレージ内であってもこの猛暑には裂けたい作業ですね。
バンパーの脱着方法はこちらを参考にしてください。
バンパーを取り外してアルミ複合板をカットしたフロントフリッパーを固定する穴の位置を調整するだけのつもりだったのですが、バンパー内部、バンパーを固定する箇所に破損箇所が多くあったので補修することにしました。
まずはバンパーからシュニッザーのフロントスポイラーを脱着。
取り外したフロントスポイラー内部は泥だらけだったのでまずは洗浄。
フロントスポイラーを固定していたボルトにも錆が浮いていたので、すべて交換することにしました。全部で下側からのネジ9本で固定しているのですが、場所によってはフランジ付きナットはかなり錆が進んでいました。シュニッザーのフロントスポイラーを装備して20年近く経過しているので、まあこんなものですかね?本来、錆が出るようなボルトは使わないと思いますけど。鉄ネジも何等かのメッキされていたのでしょうけど、どうしてもこのように錆が進んでしまうようです。
それとどうでも良いことですが、ボルトに使われているワッシャーがバラバラ。スプリングワッシャーだったり平ワッシャーだったり。なんか適当に取り付けられた感が強いです。
バンパー本体側も洗浄しましたが、シュニッザーのフロントスポイラーとの境目が水垢が跡が付いていたので、
手持ちの上記のコンパウンドを使用して綺麗にしました。
結構簡単に水垢跡は綺麗に出来ました。
続いて破損箇所の修理です。当方のE46M3バンパーの下裏側部分の上記の場所が裂けていたので、
バンパー裏側にはアルミテープを貼り、裏面には上記のようにマスキングテープを貼って、
ダイソーの瞬間接着剤と重曹を使用して固定しました。
瞬間接着剤を少し流しこんだ上から重曹をかけます。1度目が大体固まったらこの作業を2回行いました。重曹をかけると熱を発生するので少しづつ作業をした方が良いです。
外気温度は30℃を超えているのですぐに固まりますが、一応1時間ぐらい放置してから重曹を払い落としました。この部分かなり力がかかりますが、しっかりと固定することが出来ました。あまりに硬いので将来的に他の部分が裂けてしまうかもw
アルミテープを貼った側、バンパー下裏側は上記のような感じです。本来は不要な部分は削った方が良いのかもしれませんが、裂けた部分には相当力がかかるのでこの状態のまま使用します。
続いてバンパー左下ネジ穴部分が上記のように裂けてしまっていたので、
こちらは裏側からクリアーファイルをハサミでカットして当板をしてマスキングテープで固定してからプラリペアで修復しました。
プラリペアで修復後、こちらも2時間ぐらい放置してからリューターで形状を整形して、
手持ちのタッチアップペンの354チタンシルバーで塗装しました。
左側のバンパー下ネジ穴はまだプラリペア等で簡易修復が可能ですが、右側部分は、
完全に敗れて原型がありません。左側修復した後に型取り君を使って右にプラリペアでコピーを作ろうと考えたのですが、裂け具合からまたすぐに壊れてしまうかと思い、
こちらはプラリシートを使用してFRPで挟んで修復することにしました。
この部分の修復方法ですが、破損部分に合わせて2枚のクリアファイルをカットして、まずは裏側にカットしたプラリシートとクリアファイルを当ててから溶剤を付けて全体を覆うように押し付けて、今度は表側も同じように押し付けて破損箇所を挟み込んでクリップで固定して放置しました。
この状態でしばらく放置してからクリアファイルを剥がすと上記のように固まったFRPが出来るので、
リューターで整形してネジ穴を開けて、左側と同じようにタッチアップペンで塗装して完成。もう少し見栄えよく整形した方がよかったかもしれませんが、この部分も力がかかるのと将来的に同じように裂けてしまうことを考えて強度重視ということで上記のままに使用することにしました。普段見える部分じゃないのでこんなもので大丈夫かな?
続いての破損箇所はなかなか難関。左エアダクトを固定する耳の部分ですが、
完全に裂けてしまい裂けた部分も残っていません。この部分本来は耳が付いていてフォグランプのネジ受け部分になっています。
右側のダクトのネジ受け耳部分は原型が残っていたので、上記の写真のように型取り君で型取りして、プラリペアを使用して右側を左側へコピーしました。
再製した耳部分だけを手で持ってみたら1発でプラリペアで再製した部分が剥がれてしまいましたので、上記の写真のようにプラリペアで再製した耳部分の根本を瞬間接着剤+重曹で補強しました。瞬間接着剤+重曹の補強は強力で再製した耳部分だけを持って振ってもまったく剥がれません。
重曹部分の色が気になったので耐候性マーカーで塗りましたw 普通に油性ペンでも大丈夫かと思います。
上記がプラリペアで再製した耳部分にネジ受けクランプを取り付けて、フォグランプをネジで固定した状態です。瞬間接着剤+重曹は本当に強力です。完全に固定されています。
ついでにエアダクト部分の車両側に通電性アルミテープを貼っておきました。
当方の車両はバンパー内部のメッシュグリル部分はインタークーラーと干渉するため、スペースを確保するために上記のように加工されています。ネジ留め部分はステーで固定しているのですが、固定しているネジが
ステーに干渉するため上記のように加工されていたのですが、加工部分に錆が浮いていました。フランジ付きナット自体は表面がメッキされていますがカット部分は流石に駄目ですね。この部分は先のタッチアップペンを塗って錆防止しました。
一応、メッシュグリル部分にも気休め程度に通電性アルミテープを貼っておきました。フロントバンパーの樹脂パーツは走行風によって帯電しやすいため、少しでも帯電を防ぐことで静電気によって風の流れを妨げないようにする目的です。
次の記事に続く。