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BMW M52TUB用のスロットルバルブ(11611716174)のリペア方法

M54エンジン以降では完全な電子制御スロットルバルブが使用されていますが１つ前のM52TUBエンジンではまだ完全ではない電子制御スロットルバルブ時代だったためフェイル・セーフを兼ねてアクセルワイヤー式の電子スロットルバルブが使用されています。

上記の写真は実際にM52TUBエンジンで使用されているスロットルバルブです。（パーツ番号は11611716174）BMWのシステムではMDKと呼ばれスロットルバルブをモーターとアクセルワイヤーで制御で制御出来るようになっており、内部にはスロットル開度センサーとアクセルペダルセンサーが２つつづ計４つ内蔵されています。まあ見るからに現在では当たり前に使われているDBW（ドライブ・バイ・ワイヤー）方式のスロットルバルブよりも複雑な作りになっています。ちなみに価格も４倍ぐらいします。

BMWでこのスロットルバルブを採用している車種は、

3' E46
320Ci M52 320i 320i M52 323Ci 323i 323i 2.4 328Ci 328i

5' E39
520i M52 523i 523i 2.4 528i

7' E38
728i 728iL

Z3 E36
Z3 2.0 Z3 2.5 Z3 2.8

こんな感じでしょうか？

M52TU型エンジンのみで使用されていますね。

このスロットルバルブですが年代的に不具合が地球上でよく多発し始めているようです。実際、私もネットを通じて２名程トラブルになった方がいたことを知りました。

このMDKシステムで採用されているスロットルですが、一応分解・洗浄するマニュアル的なものを見つけたのでこちらのアップしておきます。あくまでも分解・洗浄で確実に治る保証はありませんが、内部のセンサーのインピーダンスなども記載されているので、ダメ元でトライしてみるのも悪くないかと思います。（それで10万近く浮くかもしれませんね。）

スロットルバルブの交換・洗浄後、スロットルバルブ本体を元の状態に戻した後、MS42 DMEのアダプテーションメモリーの消去を行う必要があります。これを行わないともしスロットルバルブ関連での不調があった場合、不調のままになってしまいます。

MS42の場合スロットルバルブのアダプテーションメモリーの消去のみを行う事ができませんのでDMEの管理しているすべてのアダプテーションメモリーの消去となります。（アダプテーションメモリーの消去はBMW専用のツールが無いと基本的には行う事ができません。汎用のツールでは不可。）アダプテーションメモリー消去後、アクセルペダルを４回開閉させる儀式を行うと（初期化方法に関しては検索してみて下さい。）スロットルバルブアダプテーションメモリーが新しい状態のスロットルバルブ用に学習されます。

以上、「BMW M52TUB用のスロットルバルブのリペア方法」でした。