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アイドリング時の各部電流量を計測してみた(BMW E46)

アイドリング時の各部電流量を計測してみた(BMW E46)

我が車も24年経過しているので、各部アースラインに流れている電流量を計測してみました。

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使用したのはこれ。電流計測のためのクランプメーターです。

普通にデジタルテスターとしても使用できますので1つあると便利ですね。(ってデジタルテスター何故か4つも持ってますけど。)

電流計測したい単線(マイナス線など)をクランプで挟むだけで計測出来ます。クランプの部分で流れる磁力線を計測して電流量を計測するというものでかなり正確に計測出来ます。

まず初めに当方の車はアーシング対策をしております。E46用として現在も(多分)販売されているサン自動車工業さんのホットアースを装備しております。

MW用のホットアースの一覧

上記はBMW用のホットアースの一覧となります。当然の事ながらアーシングという概念が無い時代の古い車種用ばかりです。世の中でアーシングが流行った(2001年前後)以降に設計され販売された車種は自動車メーカーがアーシングの効果を認め、車製造時からアーシングを考慮した配線を行いはじめたので、最近に車種にアーシングを行なっても体感出来るような効果は殆どありません。現在ではオーディオなどの音質にこだわる場合などはアースラインの引き直しをしたりするのかな?

ちなみにアーシングポイントさえ抑えれば(バッテリーから引くアース線を接続する場所)自作も可能ですが、車種別専用品があるならば自作するよりも購入して取り付けた方が相当楽です。各接続ポイントまでの配線の長さ、端子のサイズ、アーシングに適した太さの配線、これらを自前で調べて・用意して自作する手間暇を考えると車種別キットを購入して取り付けた方が楽に済みます。

古いホームページ(旧aikawa-garage)のデータを参照すると2001年11月30日にStudie横浜(綱島時代)さんで装備していました。E46の場合バッテリーがトランクなのでアース配線はシャーシー下を通す必要があるので結構面倒な作業です。

ホットアース装備直後

上記はホットアース装備直後の写真です。まだ配線が綺麗ですね。ドノーマルエンジンで車購入から2年目ぐらいなのでまだ新車の雰囲気ありな状態w 現時点(2023年)で22年も装備していることになりますね。

では、早速計測していきます。エンジン始動時の

IMG_9149.jpg

ここの間エンジンバルクヘッドとシャーシ間を計測。

エンジンヘッドとシャーシ間のアースライン

かなり流れてますね。10.3Aでした。バッテリー電圧14Vで計算すると140Wも流れていることになります。

 

エンジンヘッドとシャーシ間のアースラインの計測

エンジン始動後80秒間はセカンダリーエアーインジェクションのモーターが稼働するのでモーター停止後に同じ場所を計測してみると4.93Aでした。この部分はイグニッションコイルのアースが来ているので比較的大電流が流れていますね。

エンジンバルクヘッドからオイルハウジングまでのアースラインの計測

続いてエンジンバルクヘッドからオイルハウジングまでのアースライン。こんなところ殆ど流れてないと思っていたのですが1.0A流れてました。ここの間にも電流が流れているんですね。不思議、不思議。

エンジン本体とオイルハウジング間のアースラインに1A近くの電流が流れている事実を見たら、当時アーシングを馬鹿にしていた人はどのように思うんでしょうか?正直私もこんな金属と金属が密着している場所のアース線に電流が流れるはずないと思っていましたが計測してみると電流が流れている事実を見ると目からウロコですね。

続いてDME本体へのアースライン。場所は以下のところにあるアース線。ちなみにこの部分のアースポイントはBMW E46の要のアースポイントだったりします。(DMEボックス内部の1点アースポイントになっています。)

DME本体のアースラインの場所

私の車両はDMEは殆ど仕事してませんので通常の車両と流れる量が異なると思いますが、

DME本体へのアースラインの計測

計測結果は1.73Aでした。インジェクター、Vanos、電子スロットルバルブ、チャコールキャニスターベントバルブはMotec側で制御しているので参考にならないと思います。Motecのアースラインは専用線でエンジンバルクヘッド直結しています。ちなみにエンジンバルクヘッドのアースは車の電源のリファレンスグランドとなり、ハード的(電気的)にMotecが正常に動かない大半の原因はこのアースライン配線に問題がある場合だそうです。(まあ、それぐらい重要という事)

ちなみにオルターネーターからエンジンルームのプラス端子へ接続する線は

オルターネーターからエンジンルームのプラス端子を計測

13.66A流れていました。しっかり発電してますね。(一応クランプしたのはオルタネーターからプラス端子までのはずですが、上記の計測結果はMotecプラスラインも含まれてしまっているかもです。)

続いてバッテリーからシャーシまでの標準アース線は

バッテリー保体とシャーシ間のアースラインの計測

3.10Aでした。この配線の外見はそんなに劣化はありませんが、そろそろ一度張り直しか、追加アース線補強した方が安心ですかね?

続いてトランクを経由してバッテリー本体からエンジンルームへ繋がるホットアースライン。リアにバッテリーを積んでいるBMWで「一番効果がある」とされるアース配線ですが、

 

エンジンルームへ繋がるホットアースラインの計測

何故かここは1.75Aしか流れていませんでした。一番初めに計測したエンジンバルクヘッドとシャーシ間よりもここに沢山流れた方が安心のような気もするんですけど。
上記はトランク側なので、この配線が繋がるエンジン側の

ホットアースが繋がるエンジン側

この場所を計測してみると、

ホットアースの繋がる先の部分の計測

殆ど流れてませんでした。途中どこかアースポイント経由しているようです。

エンジンバルクヘッド~シャーシ間を再度計測

エンジンも温まったので最後にもう一度、一番初めに計測したエンジンバルクヘッド~シャーシ間の計測。温まると少し消費電流が落ちるようですね。

気になる点としては上記のエンジンバルクヘッドのシャーシのアースラインとバッテリー標準のアース線ぐらいでしょうか?配線の経年劣化によって配線の内部抵抗が上がってしまう(特にグランドライン)ことが無いように対策した方がよさそうですね。計測しなければどのように分散してアースラインに電流が流れているのかわかりませんので、旧車の場合時々確認した方がいいんじゃないでしょうか?

以上、「アイドリング時の電流量を計測してみた(BMW E46)」でした。

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