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アイドリング時の各部電流量を計測してみた(BMW E46)

アイドリング時の各部電流量を計測してみた(BMW E46)

我が車も24年経過しているので、各部アースラインに流れている電流量を計測してみました。

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使用したのはこれ。電流計測のためのクランプメーターです。

普通にデジタルテスターとしても使用できますので1つあると便利ですね。(ってデジタルテスター何故か4つも持ってますけど。)

電流計測したい単線(マイナス線など)をクランプで挟むだけで計測出来ます。クランプの部分で流れる磁力線を計測して電流量を計測するというものでかなり正確に計測出来ます。

まずはエンジン始動時の

IMG_9149.jpg

ここの間エンジンバルクヘッドとシャーシ間を計測。

エンジンヘッドとシャーシ間のアースライン

かなり流れてますね。10.3Aでした。電圧14Vとすると140Wも消費していることになります。まあそれなりに太い線使っているので大丈夫だとは思いますが、24年間近く(ホットアースを装備したのは2001年だから正確には22年かな?)140Wもの消費電力を通電しているわけなので何かしら対策したいですね。

 

エンジンヘッドとシャーシ間のアースラインの計測

エンジン始動後90秒間はセカンダリーエアーインジェクションのモーターが稼働するのでモーター停止後に同じ場所を計測してみると4.93Aでした。この部分はイグニッションコイルのアースが来ているので比較的高めってことですかね?

私の車はホットアースが付いているので、計測できる場所が結構沢山あります。車のアーシング技術は2000年〜ぐらいに話題になり、E46は当然ですがメーカーは電気的なアース対策はされておりません。なのでホットアースなる製品はかなり効果があります。(よく言う体感できる商品)国産車では自動車メーカーがアース線対策を行い始めたので(BMWは知りません。)昨今ではオーディオにこだわっている人が本格的なアース線対策を行っている傾向でしょうか?
ちなみにこちらの株式会社サン自動車工業さんにはまだE46用製品情報が掲載されているので現行でもキットで入手できるかと思います。取り付けはDIYだとかなり厳しいかと思います。(リアのバッテリーからの配線は車両の下を通します。)自作もありですがかなり太い線の圧着を行う事を考えるとポン付けキットの方が効率がかなりよいかと思います。

エンジンバルクヘッドからオイルハウジングまでのアースラインの計測

話がそれましたが続いてエンジンバルクヘッドからオイルハウジングまでのアースライン。こんなところ殆ど流れてないと思っていたのですが1.0A流れてました。ここの間にも電流が流れているんですね。不思議、不思議。

エンジン本体とオイルハウジング間のアースラインに1A近くの電流が流れている事実を見て、ホットアース馬鹿にしていた人はどのように思うんでしょうか?正直私もこんな金属と金属が密着している場所のアース線に電流流れるはずないと思っていましたが計測してみると電流が流れている事実を見ると目からウロコですね。

続いてDME本体へのアースライン。場所は以下のところにあるアース線(私の車両はコルゲートチューブを巻いてあります。)

DME本体のアースラインの場所

私の車両はDMEは殆ど仕事してませんので通常の車両と流れる量が異なると思いますが、

DME本体へのアースラインの計測

計測結果は1.73Aでした。インジェクター、Vanos、電子スロットルバルブ、チャコールキャニスターベントバルブはMotec側で制御しているので参考にならないと思います。Motecのアースラインは専用線でエンジンバルクヘッド直結しています。ちなみにエンジンバルクヘッドのアースは車の電源のリファレンスグランドとなり、ハード的(電気的)にMotecが正常に動かない大半の原因はこのアースライン配線に問題がある場合だそうです。(まあ、それぐらい重要という事)

ちなみにオルターネーターからエンジンルームのプラス端子へ接続する線は

オルターネーターからエンジンルームのプラス端子を計測

13.66A流れていました。しっかり発電してますね。(一応クランプしたのはオルタネーターからプラス端子までのはずですが、上記の計測結果はMotecプラスラインも含まれてしまっているかもです。)

続いてバッテリーからシャーシまでの標準アース線は

バッテリー保体とシャーシ間のアースラインの計測

3.10Aでした。この配線の外見はそんなに痛みはありませんが、そろそろ一度張り直しか、追加アース線補強した方が安心ですかね?

続いてトランクを経由してバッテリー本体からエンジンルームへ繋がるホットアースライン。リアにバッテリーを積んでいるBMWで一番効果がある?!とされる配線ですが、

 

エンジンルームへ繋がるホットアースラインの計測

何故かここは1.75Aしか流れていませんでした。一番初めに計測したエンジンバルクヘッドとシャーシ間よりもここに沢山流れた方が安心のような気もするんですけど。上記はトランク側なので、この配線が繋がるエンジン側の

ホットアースが繋がるエンジン側

この場所を計測してみると、

ホットアースの繋がる先の部分の計測

殆ど流れてませんでした。途中どこかアースポイント経由しているようですね。

エンジンバルクヘッド~シャーシ間を再度計測

エンジンも温まったので最後にもう一度、一番初めに計測したエンジンバルクヘッド~シャーシ間の計測。温まると少し消費電流が落ちるようですね。

気になる点としては上記のエンジンバルクヘッドのシャーシのアースラインとバッテリー標準のアース線ぐらいでしょうか?配線の経年劣化によって配線の内部抵抗が上がってしまう(グランドラインは特に)ことが無いように対策した方がよさそうですね。計測しなければどのように分散してアースラインに電流が流れているのかわかりませんので、旧車の場合時々確認した方がいいんじゃないでしょうか?

以上、「アイドリング時の電流量を計測してみた(BMW E46)」でした。

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