BMW E46のカップリングファンを電動ファン化
BMW E46のカップリングファンを電動ファン化
本当はマニュアルトランスミッション(MT)化した際に交換すべきだったんですが16年目にしてカップリグファンを電動ファン化しました。
そもそもE46のオートマチックトランスミッション車にはバンパーの中にプッシュ式の電動ファンが付いています。これはエアコンのラジエターの前についていて、エンジン本体はカップリングファンで冷やすという構造になっています。ですがマニュアルトランスミッションの場合、エアコンのラジエターの前には電動ファンとカップリングファンが無く、そのかわりにエンジンのラジエターの後ろ(エンジンとラジエターの間)にカップリングファンの代わりにプル式の電動ファンが付いています。
オートマチックトランスミッション車でもカップリングファンをやめてプル式電動化が海外のE46乗りの中では結構流行ったりしています。日本の猛暑に耐えられるかという問題もありますが、オートマチックトランスミッション車をプル式電動ファンにする事で、カップリングファンレスによる「燃費の向上」「エンジンピックアップの向上」そしてラジエターの後ろに電動ファンを装備することによる静音化を行う事が出来ます。
自分の車はMT化する前にスーパーチャージャーの装備を行ったため、カップリングファン付近の部分にスペース的余裕がないため電動ファン化は諦めておりましたが、先日こちらの記事でウィンドウウォッシャータンクをカンガルータイプのウィンドウウォッシャータンクへ変更し、右フロント部分に空きスペースが出来たので、今回この部分にスーパーチャージャー用のオイルタンクを移設を行い、スペースを確保して本来プル式の電動ファンを取りつ得られるようにしてみました。
ちなみにプッシュ式(エアコンラジエター前)とプル式(エンジンラジエター後ろ)の電動ファンはコネクターが同じなので純正パーツでポン付け可能です。
こちらが入手したプル式電動ファン。BEHR製でパーツナンバー17117561757です。
純正パーツなので対応車種ならばカップリングファンとファンシュラウドを取り外せばポン付け可能です。
上記が電動ファンの部分についているカップリングファンのファンシュラウド。スーパーチャージャーのオイルタンクを装備するために干渉する部分を削り落として使用していました。
こちらがカップリングファン。正確にはファンカップリングとファンの2つのパーツで構成されています。ファンカップリングは中央の金属の部分でこの部分にエンジン熱が加わると内部のバイメタルが車軸を押し付けファンが強く回る仕組みになっています。車の部品の中ではなかなかアナログな方式で良く考えられていますね。最近の車は燃費重視のためほとんどファンカップリングは殆ど使用されず電動化されていますので、カップリグファンがある車は古い車といったイメージでしょうか?!
カップリングファンの取り外しには上記のBMW用のSSTを使用しました。ファンカップリングがエンジンに接続する部分は逆ネジになっていて、エンジン側のネジ山をひっかけて使用しますがかなりコツが必要です。BMW用では有名なSSTなので色々なメーカーから販売されていますが、今回アマゾンでこれを購入しました。
購入時 「まあ何度か使うだろうから1つ持っておこう」っと思ったんんですけど、よくよく考えてみると電動ファン化したら外し以外に使う事ないんですよね。^^;
なので安いやつを購入しましたが問題なく使用出来ました。
続いてスーパーチャージャーのオイルタンクの移設作業に入ります。上記の写真の左側、エアコンのラジエターホースの右側に設置してありますがこの部分にタンクがあるので電動ファンが入りません。
なので上記のエアコンラジエターホースの左側、カンガルータイプのウィンドウウォッシャータンクの前付近にタンクを移設します。
まずはスーパーチャージャーのオイルタンクからオイルフィルターに繋がるホースを外すためパンパーを外しました。この角度から写真を撮るとARC製のインタークーラーだとはっきりわかりますね。
上記がスーパーチャージャーのオイルフィルター。タンク内部のオイルをスポイドで可能な限り抜いてからホースクランプでホースをクランプしてタンク~フィルタ間のホースをフィルターから外しました。
上記は取り外したスーパーチャージャーのオイルタンクです。アルミ製で結構な重量があります。
オイルフィルターの位置を高い位置にしないとスーパーチャージャー側からオイルが逆流して漏れてきてしまうので、ホースを外した直後にオイルが逆流しない位置まで持ち上げ、養生テープでオイルが漏れないように固定。
オイルラインのホースの取り回しに問題が無いか確認しつつスーパーチャージャーのオイルタンクの位置。これまで使用してきたオイルタンクのステーを少し改造すれば再利用出来そうなのでこの場所に配置を決定。
オイルタンクとエンジンルーム内のタイヤハウスが干渉しそうなので手持ちに 東京防音の粘着付ハネナイトシート をタイヤハウスのアーチ側に貼りました。
ちょっと見えずらいのですが上記のようにスーパーチャージャーのオイルタンクとタイヤハウスのアーチ部分に貼りました。
エアコンホース側には緩衝材を巻き付けカンガルータイプのウィンドウウォッシャータンクを配置してスペース的に問題ないか何度も確認しました。
プル式電動ファンを取り付けます。スーパーチャージャーのオイルタンクに接続しているオイルのリターンホースを外した状態ならば電動ファンの脱着は容易に出来ます。これだとメンテナンス製が悪いので後日また何とかしたいと思います。
プル式の電動ファンを取り付け完了です。取り付けはファンシュラウドと全く同じでネジ1本と1つのクリップで固定。AUCセンサーもほぼ同じ位置に取り付けることが出来ます。
スーパーチャージャーのオイルタンクへ続くオイルリターンホースを通す場所がほとんどありません。上記のように電動ファン本体の脱着を行う際に干渉してしまいます。これまで装備していたプッシュ式の電動ファンを取り外せば少しスペース的に余裕が出来るので、また後日調整してみたいと思います。
装備後、アイドリング状態で電動ファンの動作しているか確認し、問題なく動作しました。
プル式の電動ファンの走行テスト後、様子をみてこれまで使用してきたプッシュ式の電動ファンを取り外したいと思います。
以上、「BMW E46のカップリングファンを電動ファン化」でした。