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汎用オイルキャッチタンクを改造!(バージョン5)

汎用オイルキャッチタンクを改造!(バージョン5)

またバージョンアップです。(笑)

単なるオイルキャッチタンク(オイルセパレーター)ですが、納得する状態を作るのはなかなか難しいです。

現在、前回のVersion4を装備していますが、先日ブローバイガスの漏れを発見した後も、少し走るとエアコンがブローバイガス臭くなってくるのでVersion4は結果的にトラブルだらけです。Version3の時は臭いはしなかったのですが、オイルミスト成分の吸収がイマイチ。

で、色々と考えた結果、1つの結論に辿り着きました。

1.オイルキャッチタンクに取り込まれるブローバイガスの特性ですが、エンジン内部の未燃焼ガスは、空気よりも軽いガス成分です。

この特性を考えると、オイルキャッチタンクの形状にもよりますが、オイルキャッチタンク内部にパイプで引き込むのはNGと考えられます。前回のVersion4でイン側(エンジンからつながる側)でブローバイガス漏れがあったのがその理由かと思います。Version4では、Version3よりもイン側のパイプを長くしたのが弊害となっているとおもわます。

アウト側が常に負圧で吸い込まれていればよいのですが、スーパーチャージャーの回転数が低いときはほぼ大気圧となり、オイルキャッチタンク内部にガスが充満してしまい、このようなブローバイガス漏れが発生するのだと思われます。

2.ブローバイガスにはオイルミスト成分は、冷えると水とオイル成分のヘドロのようになります。オイルキャッチタンクに取り込まれたブローバイガスは、オイルキャッチタンクで冷えなければほぼそのままオイルキャッチタンクをスルーしてしまいます。

ブローバイガスを冷やすには、容積を増やす以外の方法として、エアーインテイクシステムで採用されているステンレスメッシュを経由することで、ガスの温度を下げることができます。(ステンレスメッシュにドライヤーの風を当ててみると、ドライヤーの風の温度低下がわかるかと思います。)

以上のことを踏まえて、先日、Version3のオイルキャッチタンクをガスケットリムーバーで綺麗にしたので、それを再利用してVersion5を作りました。

オイルキャッチタンクVersion5

今回は、オイルキャッチタンクのニップル部分に取り付けるアルミパイプは無くして、上部のセパレーターも無し。
オイルキャッチタンクを左右で上部のみセパレートするようにして、細かな目のステンレスメッシュをオイルキャッチタンクの下部に取り付け、出口にVersion3で使用したアルミパンチングメタルを張り付けて入口から入った空気が若干出にくいようにしてみました。

アルミ板、ステンレスメッシュの取り付けですが、実績のある液体ガスケットを使用することにしました。液体ガスケットは、ちぎれたり、カスが飛び散ったりすることはありませんので、十分オイルキャッチタンク内部に使用できます。

関連リンク:

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まずは、内部をセパレートするアルミ板の調達です。東急ハンズで0.5mm厚の簡単に切断ができるアルミ板を入手してきました。

アルミ板

この暑さならば、カッターで繰り返し切りつけても切断できます。

オイルキャッチタンク内部の形状に合わせて、ボール紙で型を作成し、それに合わせてアルミ板を切断しました。

オイルキャッチタンク上部、セパレーター部分

写真は、マスキングテープで仮止め中のアルミ板です。

オイルキャッチタンク上部、セパレーター部分

1mm程度の隙間は液体ガスケットで完璧に埋めることができます。とにかくオイルキャッチタンクの上部にあるイン・アウトのニップルからスルーさせないように隙間を埋めることが重要です。

オイルキャッチタンク内部セパレーター

こんな感じで内部を採寸しながら組み立てました。上記の写真はすでにアウト側のアルミパンチングメタルの取り付けも済んでいます。

アルミ板は10cm、ステンレスメッシュ部分は6cmあります。前回までのバージョンで使用したアルミパイプは使用していないので、ブローバイガスがオイルキャッチタンク内部に取り込まれやすくなっているはずです。

オイルキャッチタンク底部

オイルキャッチタンク内部の底面側です。クリップで押さえつけて液体ガスケットが固まるのを待ちます。

完成したオイルキャッチタンク

最後、底面部分も液体ガスケットを塗り、イン側、アウト側がステンレスメッシュでセパレートされるようにしました。

完成したオイルキャッチタンク

今回のVersion5は、色々と試行錯誤して形にしたものですが、これでブローバイガス漏れがなくなり、オイルミスト成分がオイルキャッチタンク内部でしっかりキャッチされると良いのですが...。

上部にセパレーターとして設けたアルミ板によって空気よりも軽いブローバイガス成分が溜まり、溜まり切ったブローバイガスは、下側にあるステンレスメッシュを経由して冷やされながらアウト側に抜けるという感じになってくれると思います。

またしばらく様子を見てみたいと思います。

 

追記:2017/8/26

上記のオイルキャッチタンクの洗浄を行いました。

参考記事:

オイルキャッチの洗浄(ブローバイ漏れ対策)

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