汎用オイルキャッチタンクを改造!(バージョン3)
- 2015/06/24 21:08
- カテゴリー:DIY作業, オイルキャッチタンク/ブローバイ関連
汎用オイルキャッチタンクを改造!(バージョン3)
気がついてみたら今月ブログの更新はじめてだったりするんだ。w
えー、オフレコの話としてちょっと車のメカニカル的なトラブルがあって、そもそも直す必要のない部分の修理をしていたりしてましたので、まあ今月も色々車いじりは行っていました。
そうそう、このタイトルでブログを書くのが多い気がするのは気のせいとして...。
本日オイルキャッチタンクの交換を行いました。
先月のゴールデンウィーク明けぐらいにクスコ製オイルキャッチタンクからHPI製オイルキャッチタンクに交換したんですけど、本日また交換です。
今回はヤフーショップで良く見かける汎用オイルキャッチタンクを改造しての取り付けです。
なんでまた?オイルキャッチタンクの交換を行ったかというと、話すと長くなる話をすると、市販のオイルキャッチタンクと言われるものは、名前の通り、オイルキャッチタンクなんです。
そもそもオイルキャッチタンクと言われて売られている商品の目的は、サーキット走行などでエンジンブローをおこした際、ブローバイ経路を経由して吹き出されたオイルをコース上に撒き散らさない事が目的で、クスコさんからは競技用オイルキャッチタンクとして2.0〜3.0Lの容量のものが販売されています。
これは本当の意味で名前の通りオイルキャッチタンクなわけで、どこにもブローバイガスをセパレートする機能などは書かれておりません。
自分もそうですが、多くの人は勘違いしてオイルキャッチタンク=ブローバイガスのオイルセパレーターって思っていると思いますが、実はオイルキャッチタンクとして売られている商品のほとんどは、名前の通りオイルキャッチタンクであってブローバイガスのオイルセパレーターではありません。
というのも大半のオイルキャッチタンクは中身が空洞で、ブローバイガスのガス自身が軽いので、特にオイルキャッチタンクの上部にホースを接続するタイプのオイルキャッチタンクは、ブローバイガスが殆ど素通りしてしまいます。
まあ、すべて全部が素通りするわけじゃないので、自分のようなNAエンジンに過給器を搭載したような場合でブローバイガスが多く発生するような状態でなければオイルキャッチタンクに殆どブローバイガスが溜まらないはずです。
ですが、市販汎用オイルキャッチタンクでも、オイルセパレーター機能というかオイルセパレーターを目的としていながらオイルキャッチタンクという名で販売している製品も幾つかあります。有名所では、
オクヤマ製 オイルキャッチタンク
クスコ製 オイルキャッチタンク セパレータータイプ
その他車種限定のようですが、OSRタニグチのオイルキャッチタンクはオイルセパレーター機能が売りのようです。
こちらに説明動画がありました。
結局、自分の車は過給器を後付けしたのでインマニに正圧がかかることでノーマルのブローバイガスオイルセパレーターをそのまま使えないため、オイルセパレーター目的でオイルキャッチタンクを取り付けていたわけですが、このオイルキャッチタンクは本来オイルセパレーターじゃなければダメなわけです。
ちなみにBMWのエンジンのブローバイガス還元増値はPCVを使用したクローズドタイプではなく、シールドタイプとなっています。
シールドタイプっと言ってもPCVに相当するバルブがオイルセパレーターについています。(最近の過給器付きエンジンはどうだか知らないけど。)
Rotrex社ベースの遠心スーパーチャージャーを使用したactive autowerke社のスーパーチャジャーキットの説明書などを見ると(ネットでbmw e46 aa supercahger pdfなんて検索すれば見つかります。)PCVらしき分岐パイプがキットに付属しており、細いパイプ経由で常にインマニにブローバイガスを吸わせてノーマルのPCV相当するバルブをそのまま経由してスーパーチャージャーの手前のサクションパイプに接続していますが、これだとノーマルのブローバイガスオイルセパレーターのPCVに相当する部分が加給圧がかかったときにバルブが閉じられてしまい、アイドリング中などはバルブが開いてしまうので、動作が逆になってしまいます。まあそれでも純正のブローバイガスオイルセパレーター(BMWではCCVと言いますね)を経由して吸い込みはされるみたいですけど。
以下は、海外のフォーラムで拾った写真で、E46 323にactive autowerke社のスーパーチャジャーキットを取り付けて、ブローバイガスをスーパーチャジャーが吸い込み、その結果エアフィルターから漏れ出した状態です。
話がそれましたが、ブローバイガスを完全にオイルセパレートできる能力のあるオイルキャッチタンクが必要なわけで、前回の取り付けた内容はこちらの過去ログにありますが、HPI製のオイルキャッチタンクを取り付けたとき、若干オイルセパレーションできるようにエンジン側からの配管部分にはアルミパイプを接続してオイルキャッチタンクを素通りしないようには対策したのですが、先にも説明した通りブローバイガスは軽いためオイルキャッチタンク内で冷えることなく、特にスーパーチャージャーが高回転で回転している場合はオイルキャッチタンクの出口側が負圧になるので、殆ど素通り状態になってしまいNGなわけです。
そこで今回、市販されているオイルセパレーター機能を持ったオイルキャッチタンクの内部構造や、他のホームページでオイルキャッチタンクを改造してオイルセパレーションを行っている方々のホームページを参考に、安価な汎用オイルキャッチタンクを改造して使用しみることにしました。
関連リンク:
オイルキャッチタンク 350ml 汎用 アルミ製 ホース付属 シルバー 角型
購入したオイルキャッチタンクは9mmと15mmのニップルが付いているスクエアータイプです。
写真は改造用パーツを組み込む前の写真です。
エンジンヘッドからオイルキャッチタンク接続される側の口には、10mmのアルミパイプをロウ付けして0.5mmのアルミ板に刺しこみ、その部分は液体ガスケットでオイルキャッチタンク内部に放出されたブローバイガスが漏れないようにしてあります。オイルキャッチタンクの出口への経路は内部でパンチングアルミ板〜上部のアルミ板の穴という経路でしか流れないようにしました。
使用した液体ガスケットは、スリーボンド 液状ガスケット シリコン系 TB1212です。
関連リンク:
スリーボンド 液状ガスケット シリコン系 白色 100g TB1212
中身は見えませんが、内部へ組み込みが完了した状態。
ニップル部分は耐熱ねじ止め剤を使用いし上部の蓋も液体ガスケットでシールしてイン側に息を吹き込んで漏れがないのを確認。(問題がなければもう永遠にこのオイルキャッチタンクを開けることはないでしょう。)
関連リンク:
取り付けはこれまで取り付けていた場所と同じ場所へ取り付けました。
もともとのクスコ製を取り付けていたステーを改造してオイルキャッチタンク付属のステーを改造して取り外しが容易にできるように細工してみました。
エンジンルームに場所がないのでオイルキャッチタンクの清掃は毎回取り外しが必要です。
今回購入したオイルキャッチタンクと前回のHPI製には内部に溜まったオイルを抜くドレンボルトが付いていますが、オイルキャッチタンク本体を外さないと中身を捨てることができません。(かなり面倒ですけど、クスコの密閉型よりはましかな?)
ちなみに前回のHPI製にはブローバイガス特有の黄〜オレンジ系の汚物は溜まることはありまでんでした。
レベルゲージが若干黄色くなる程度で、溜まる気配すらなかったです。(素通りしていたか、あまり回さなかったかのどちらですかね?)
多分、殆どオイルキャッチタンクの中を素通りしていたと思いますので、今回のオイルキャッチタンクで効果があることを期待。
夏場なのでそんなに溜まることはないと思いますけど...。
経過は後日ご報告いたします。