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BMW E46 ウォーターバルブ交換

BMW E46 ウォーターバルブ交換

ここ数日、気温が低くなった夜に走行していてもエアコンから暖かい風が出てきません。どちらかというと冷たい風で、生暖かい風でもない状態。これは「ウォーターバルブの動作が怪しい?」と思い、INPAでエアコンユニットIHKAのエラーを確認するもエラーはなし。ウォーターバルブのテストをしてみたのですが、どうも動いてないっぽい。

ウォーターバルブの動作は手で触って確認したいところなのですが、私の車はウォーターバルブはボンネット内で手で届く位置にあるにも関わらず、吸気配管やブローバイガス処理の配管で簡単にアプローチ出来ず。仕方が無いのでウォーターバルブの交換作業を行う事にしました。

過去の交換履歴を調べてみたところ2013年に一度Studieさんで交換済み。それより以前は交換した記憶がないので新車から14年目っと8年目での交換になります。

オートエアコンの場合、常にバルブの開閉が行いながら温度調整をしているのでウォーターバルブのソレノイドの故障か内部のダイヤフラムの破損、冷却水を流しているのでバルブ内部の汚れ、詰まり等でのトラブルが主な故障原因のようです。

今回、ウォーターバルブを交換するにあたり今回はDIYで行ってみることにしました。

まずはパーツ調達。ebayなどにはウォーターバルブ内部のダイアフラムの交換パーツのみも売られていたのですが、ウォーターバルブを交換する際に冷却水が漏れてしまうので冷却水交換前提(冷却水を抜いた状態)じゃないとウォーターバルブの分解作業が出来ないので却下。(前回交換したウォーターバルブ取っておけばよかったのかな?)

国内のネット通販を調べてみるとウォーターバルブは値段がピンキリ。「ここまで値段に差があるの?」って感じで、アリエキスプレスなども含めて調べてみると3,000円~20,000円。もちろん純正パーツは20,000円前後で、安い中華製は交換したけどは「すぐに壊れた」などのレビューも目に付いたので「やはりここは純正品か?」っと悩みつつTwitterのフォロワーさんの@sinjyaさんからFebi製がお勧めとの情報を頂きネット上で調べてみると10,000円前後ぐらいで購入可能。通販サイト上のレビューも良い内容が多いかったのですが、散々悩んだあげく過去にエアフロで痛い目にあっているのと、ウォーターバルブはエアコン動作中頻繁に動作しているものなので、ここはやはり高くても純正を入手することにしました。

関連記事:

安物買いの銭失い!BMW E46 エアフロセンサの交換

パーツ調達は毎度の山下オートパーツさん。メールで連絡してBMW Japanに4つ在庫ありとの事で翌日入荷したので、毎度の山下オートパーツさんまで電車で旅行。(笑)

京急雑色駅

山下オートパーツさんの最寄り駅、京急雑色駅まで何度か電車に乗り換えるのですが、毎度小旅行みたいで結構気にってます。(笑)

雑色駅から山下オートパーツさんまでの道中1

雑色駅から山下オートパーツさんまでの道中2

雑色駅から山下オートパーツさんまでの徒歩で10分以上住宅街を歩くのですが、まあ結構色々あって楽しいです。

山下オートパーツさんに到着

山下オートパーツさんに到着。

山下オートパーツさんでウォーターバルブをゲット!

無事ウォーターバルブをゲットしました。(笑)

購入したウォーターバルブ1

購入したウォーターバルブ2

BMW純正パーツは現在装備されている物と同じで、BOSCH製のメイドインおフランスでした。

ウォーターバルブの場所。この付近に埋もれている

家に戻りってから夜な夜な作業開始。ウォーターバルブは大体上記の赤丸付近にあります。ウォーターバルブ本体の脱着をするために1つのハーネスと2本のホースを外す必要があり、ホースには冷却水が流れているのでウォーターバルブの脱着にはある程度のスペースが必要となります。(ウォーターバルブの脱着時、可能な限り冷却水は漏らしてくないので。)

スーパーチャージャーのサクションパイプ、スロットルバルブ周辺の配管、ブローオフバルブ、アイドリングコントロールバルブの配管、これらを外すためにはインマニからDIAS、タワーバーの取り外しとかなりの大作業です。

スーパーチャージャーのサクションパイプを取り外した状態

スーパーチャージャーのサクションパイプやブローオフバルブを取り外したところ。

ウォーターバルブとご対面w

スロットルバルブへ繋がらるサクションパイプを取り外してやっとウォーターバルブが出てきました。

ウォーターバルブ交換のために取り外したパーツ

取り外したパーツの一部。スロットルバルブ付近の吸気配管まわりとオイルキャッチタンクまわりはほぼすべて取り外しとなりました。

ウォーターバルブへ繋がるホース径は約25mmでした。

ウォーターバルブに繋がる2本のホースのホース径ですが、大体上記の25mmぐらいでした。冷却水の漏れを最小限にしたいので、ホースクランプをアマゾンから事前に調達。

このホースクランプの中サイズで丁度ホースを挟める感じです。ただしホースクランプを使用してもウォーターバルブ内部に冷却水が入っているので一滴も漏らさず交換は不可能です。(まあ何もしないよりは安心かな?)

ちなみにウォーターバルブ自体は3つのゴム足でボディにひっかけているだけなので上に持ち上げるだけで外す事ができ、ウォーターバルブのハーネスは簡単に取り外し出来ます。

ホースクランプでホースを挟んだ状態

ウォーターバルブの下あたりにタオルを配置して漏れた冷却水対策を行い、ウォーターバルブの上側のホースをホースクランプで挟んで即座に交換。ホースバンドを緩めるだけで冷却水が漏れてくるので予め交換用のウォーターバルブをそばに用意してホースをすぐに交換できるようにしておきました。

上記の写真は下側のホースをホースクランプで挟んだ状態の写真ですが、下側の方から冷却水が流れてくるので下側のホースを繋ぎ変える方が冷却水が漏れやすいです。(バルブが開いたままになっていれば上側のホースを外しても冷却水が漏れてくるので要注意)

交換完了したウォーターバルブ1

交換完了したウォーターバルブ2

無事、ウォーターバルブの交換が完了しました。ウォーターバルブに繋がるホースがクリップでボディに固定されているので元に戻してから、取り外したパーツの組み立て作業を行いました。

スロットルバルブ周辺の配管とブローオフバルブ、スーパーチャージャーのサクションパイプを元に戻したところ

スロットルバルブ周辺の配管とブローオフバルブ、スーパーチャージャーのサクションパイプを元に戻したところです。バンドの締め忘れが無いか繰り返しチェックしつつ作業継続。外すのは比較的に簡単ですが、組み立てはかなり慎重に進めました。

あとはタワーバーをもとに戻すだけ

オイルキャッチタンク、エアフィルター、ブレーキブースター負圧ホースなどをもとに戻してあとはタワーバーを元に戻すだけ。今回はかなりの大作業でした。

ウォーターバルブの交換後、組み上げ完成

ウォーターバルブ交換後、組み上げが完成したら今度は冷却水のエア抜き作業を行いました。

まずはエンジンはかけずエアコンファンを最小に設定してエアコン温度を32℃MAXに設定にすることでウォーターバルブを全開状態にさせます。(予め一応バッテリーを充電しておく方が良いかと思います。)

この状態でサブタンクキャップと横にあるエア抜きバルブを開けて、エア抜きバルブの部分がなみなみになるまでサブタンクに冷却水を注入後、その後エア抜きバルブを閉じてからサブタンクのキャップを閉じます。(今回はウォーターバルブの交換なのでエア抜きバルブの部分がなみなみでしたらそのまま次の暖機作業を行います。)

これで冷却水の経路内部に噛んだエアーは、理論上ウォーターバルブ交換時に入ったエアーのみになります。

続いて冷却水を回します。エンジンをかけて冷却水が全経路を回るにはサーモスタットバルブが開く87℃以上の水温にする必要があるので少し時間がかかります。こちらの方法を使うとデジタルで読めるので確実かな?

関連リンク:BMW E46 水温デジタル表示方法

87℃以上になってもサーモスタットバルブがいきなり開くわけじゃないので、87℃の水温を超えてからしばらく(5~10分ぐらい)暖機してエンジンを止めます。

エンジンが冷えてからサブタンクの水量を確認。以下の写真のようにMAXのままならばほぼ大丈夫ですが、

一晩おいてエンジンが冷えたのでクーラント量を確認

サブタンクの量が減ってる場合、かなりエアを噛んだいる証拠なので再度同じ作業を行う必要があります。

今回は冷却水交換ではないので大量のエアを噛んではいないので一度で大丈夫でした。(冷却水交換の場合、プロでもエア抜きは何度か繰り返すそうなので念入りに行う必要があります。)

取り外したウォーターバルブ

取り外したウォーターバルブの状態を確認してみました。

ウォーターバルブを分解

内部のダイアフラムや電磁バルブ部分のパッキン等は問題なく漏れもありませが、電磁バルブ内部の上記の写真の部分にサビっぽいものが付着しており電磁バルブの動作がうまく行っていない(ひっかかり、固着していた)かったようです。

ウォーターバルブ交換後、エア抜きアイドリングした後に10分間ぐらい走行してきましたが、無事エアコンから暖かい風が出てくるようになりました。

今年の夏場、エアコンが冷えない事が何度かあって、冷風の温度を計測してみても正常。原因が特定できなかったのですが、今思えばウォーターバルブの動作不良が原因だったのかな?ウォーターバルブは閉じれなくなると冷風が出ず、閉じたままになると冷風しか出てこない状態になるので、ウォーターバルブ自体が電気的に通電して動作していても、今回のようなバルブの固着による物理的な動作不良で温度調整が出来なくなったりします。

以上、「BMW E46 ウォーターバルブ交換」でした。

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