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16ホールインジェクターから12ホールインジェクターへ戻す

16ホールインジェクターから12ホールインジェクターへ戻す

こちらで装備したBOSCH製の630ccのインジェクターですが、装備した夏場(8月中旬)は気が付かなかったのですが、気温が日に日に寒くなってくると冷間時に燃料がシリンダーへ入るのが遅れるのが原因でアクセルを開くと同時に回転落ちする現象が多発し始めました。

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Motecログ

上記は、Motecのログをi2で問題とされる部分を拡大したものです。

スロットルを数%開けた直後、本来回転数は上がらなければならないのですが、一時的に100~300回転落ちている(一番上の赤いグラフが回転数)のがわかるかと思います。

この症状はエンジンが温まってしまえばほとんど出ないのですが、この現象が出たときに半クラッチで繋ごうとするとエンストするかしないかの状態に至ることがほとんどで暖機せずに走行開始するのがかなり難しい状態になります。

Motecマイスターの話では、吸気バルブに対するインジェクターからの燃料の噴射向きが良くない場合に同じ症状が発生するとの事。実際、M52TUB/M54Bエンジンはインジェクターの先端が25度のベント角度がついているので、他のインジェクターを流用した場合、どうしても燃料の入りが悪くなるのは避けられないため、Motecマイスターの話そのものの状態のワーストケースになっています。

BOSCH製の630ccのインジェクターにする前のデンソー製のインジェクターではこのような現象はあまり感じられなかった(同じような症状が発生しないわけじゃないです。)ので、デンソー製の12ホールインジェクターに戻す事にしました。

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インジェクターを外した状態

作業は毎度のAVO/MotecJapanさん。前回のパーツが残っているので自分でや作業してもよかったんですが、その他、色々と質問もあったので忙しい中対応して頂きました。

取り外したBOSCH製インジェクター

取り外したBOSCH製のインジェクターです。
このブログを読んでいる人は「これだけ頻繁によくインジェクター交換するなー」なんて思う人もいるかと思いますが、実際そんなに簡単な事ではありません。

交換したすべてのインジェクターは容量がまったく異なる物ばかりなので、こんなにポンポンと交換して調整しているのが楽に思っている人もいたりするかもしれませんね。(笑)

純正ノーマルのインジェクター容量は205cc/min、HKS製の大容量インジェクターは480cc/min、デンソーインジェクターは390cc/min、そして今回のBOSCH製は630cc/minとすべて噴射量、およびインジェクターの燃圧に対するデッドタイム(無効噴射時間)が異なりますので、すべての領域で燃料マップの書き換えが必要となります。

デンソーインジェクター

こちらがデンソーインジェクター12ホールインジェクターです。

デンソー多孔インジェクターに戻してから、先のMotecのi2で示したログの回転落ちはほぼ皆無になりました。

多分デンソーのインジェクターの方が噴射した燃料がうまく吸気バルブに届いているんだと思いますが、確実でパーフェクトな角度で燃料が届いていないかと思います。

エンジン始動後のコールドスタート時、ポート噴射エンジンの場合、燃料がポートの壁に付着してどうしても排気ガスに生ガス(HC)成分が増えてしまうので、触媒も冷えた状態ということもあり、特に始動直後の生ガス臭くなる傾向があります。16ホールインジェクターの場合、生ガス臭いのがかなり強烈だったのであまり良い場所に燃料が当たっていなかったんだと思います。

12ホールインジェクターの方が生ガスの臭いはほとんどしないかな?

そんな訳でインジェクターを元に戻してしばらく様子をみることにしました。

以上、「16ホールインジェクターから12ホールインジェクターへ戻す」でした。

 

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