ディストリビューションピースのOリング交換(BMW M52TUB/M54Bエンジン)
ディストリビューションピースのOリング交換(BMW M52TUB/M54Bエンジン)
M52TUB、M54Bエンジンのインテークマニフォールドの上部に付いているディストリビューションピース部分のOリング交換を行いました。
ディストリビューションピースを外した時かなり簡単に外れるようになってしまい、インテークマニホールドとの接続部分の6つの穴に付いてるOリングの内径側が少し遊びがあるのが気になったので22年目にして初めての交換です。(苦笑)
この部分からの漏れは無いと思いますがインマニには過給機を取り付けているため正圧もかかるので、念のための交換です。
海外のフォーラムなどを見ると、ディストリビューションピースを外す事ができないほど固く固着してしまっている人もいるようで「どうやって外す?」っと質問している人もいるぐらい取外しが簡単でないのが普通の状態なのかな?
自分のは何度も脱着を繰り返している事もあり緩くなってしまったのかもしれませんが、この部分はノーマルエンジンでもブローバイガスをインマニに吸わせるための部分なので、インマニとの接続部分はどの車両もオイルまみれになりOリングが固着しているケースが多いかと思います。
パーツの調達はいつも利用している山下オートパーツさんに3連休前の金曜日に連絡し、土曜日に入荷したので電車で受け取りに行ってきました。運がいいと山下オートパーツさんが在庫を持っている事もありますので、この類のパBMWのパーツをすぐに欲しい場合などは一度問合せみるとよいかと思います。在庫が無い場合BMW Japanに在庫があれば稼働日であればほぼ翌日に入手できます。(現在はコロナウィルスの関係でBMWパーツの調達にかなり時間がかかるケースがあるようです。)
山下オートパーツさんの最寄り駅。駅から少し住宅街を歩きます。
昔は八丁堀駅からすぐの場所にあったんですが、現在の最寄り駅は京浜急行の雑色駅になります。
こちらがディストリビューションピース部分のOリング6つです。古いOリングがかなり固くディストリビューションピースからOリングを外すのはドライバーを使って取外し、新しいOリングの取付にはシリコンルブスプレーを少し吹きかけて取付しました。オイルゲージの先端のオイルを少し塗って取り付けてもOkかと思います。
取り外したディストリビューションピース本体。現在はインテークマニホールド内部の圧力バランサーのみの目的で使用しています。ブローバイガスはスロットル側からすべて吸わしています。
交換したOリングはディストリビューションピースに対して遊びが殆どなくなりました。古いOリングは経年劣化でかなり固くなり、通常よりも多い回数の脱着を繰り返していたのでOリングが劣化しやすかったんだと思います。
通常ディストリビューションピースを外す事はまずないので大半のエンジンでは交換の必要が無いかと思いますが、吸気関連の不調(アイドリングが不安定)などがあったら確認してみるとよいかと思います。
インテークマニホールドがこの部分からエアーを吸っているか確認するにはアイドリング状態でディストリビューションピースのインマニの接続部分にパーツクリーナーなどを吹きかけてみると、回転が上がるなどの症状が出ると思います。
ディストリビューションピースを外している間、インテークマニホールド側の穴をシリコン栓とシリコンキャップを使って塞ぎ、圧力の変化等のテストを行ってみました。
インテークマニホールドのディストリビューションピース本体が無い状態で、アイドリング時などインテークマニホールド内部がDISAで区切られた状態では、インテークマニホールド内部の空気の流れが大きく変わるので燃料の状態を調べてみたりしました。
以上、「ディストリビューションピースのOリング交換(BMW M52TUB/M54Bエンジン)」でした。