BMW E46 シャーシダイナモ計測
- 2020/07/03 16:26
- カテゴリー:AVO/MoTeC JAPAN(ショップ), その他
- タグ:#bmw, #e46
BMW E46 シャーシダイナモ計測
インジェクター交換を行ってから随分と時間が経過しましたが、新しいシャーシダイナモMainLine Pro Hub がAVO/Motec Japanさんに導入され、サービス実稼働が始まったので、早速Motecの燃料・点火全域調整とパワーチェックを行ってきました。
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こちらが新規導入のシャーシダイナモ。4輪対応(4WD対応)で、1200馬力まで計測可能。当初言わずと知れたダイノパックを導入しようと思っていたそうですが、このシャーシダイナモはダイノパックより低価格でこれまでの車軸シャーシーダイナモと比較して様々なメリットがあるそうです。一番はメリットは静音とのこと。シャーシーダイナモ自身から発生する音や振動が静かなため、パワー計測しつつMotecの設定を行っている最中に車からの情報(音)が判別できるそうです。また後発なシャーシダイナモということもありセットアップが大変短時間で行えるとのことです。
ローラー式のシャーシーダイナモの場合、車両を抑える必要がありますが、ホイールを取り外してハブに直結なので、Youtubeなどに上がっているシャーシーダイナモ失敗集みたいになる事は絶対ありません。(笑)また何よりローラー式だとタイヤバーストの心配がありますが、ハブ直結式だとその心配がないのが良いとの事です。
車を入れて早速セットアップ。時間にして15分ぐらいでしょうか?
上記の写真がシャーシーダイナモセットアップ完了の状態です。
当然ですが車は動きませんので強制冷却をします。ラジエーターにはファン、エアフィルターに向けてはエアコンです。(笑)
数週間前、インジェクターのDeadTimeを再設定してもらいましたが時間の関係で燃料全域の調整が出来ていなかったので、シャーシーダイナモの計測前に何度か回してMotecの燃料全域調整を行ってもらいました。Motecの場合、インジェクターのDeadTimeは正確にでなくても燃料噴射量の設定で調整できてしまいますが、インジェクター特性に合わせて燃料噴射量の調整を行うとより正確にセットアップが行えます。以前取り付けた12ホールインジェクターは国産車のインジェクターだったので、車種と型番を元にMotec本社側に問い合わせたところ、細かな計測データを持っていたのでそのデータをインジェクターDeadTimeに設定しました。
ちょっと問題が発生
Motecの調整中、4000回転、5500回転付近でノッキングが発生。これまでも発生していて気が付かなかっただけなのか、ピストンヘッドにカーボンが堆積によるものなのか、NAエンジンを加給している事によるものなのか?ノッキングに関して色々な要素が考えられますが、どちらにしても全開というわけにはいきませんでした。
この日計測を行った時点で、21年、249,000km走行している1基目のエンジンなので随分くたびれてきたかな。(苦笑)
前回にはできませんでしたが、一応、パワー、トルク、一切垂なく綺麗なカーブです。
こちらがBefore/Afterのパワー数値。
こちらがトルク。
5年前よりもパワーもトルクも落ちているように見えますが、使用したシャーシーダイナモは前回よりも辛口。パワーの方は、車軸計測なので係数である1.2を掛けると344馬力ぐらいになるので、ほぼ前回と同じぐらいでしょうか?(といっともレブリミットまで回しきれていませんけどね。)
上記は、3回目の計測データです。
実は、この新しいMainLineというシャーシーダイナモは、MotecのCANを直接読み取る機能があり、たまたま自分の車にはMotecSLM(シフトライト)が付いていたのでCANコネクターで割り込ませる事が出来たので、3回目の再計測を行ってもらいました。
水温、マニホールド圧、燃圧なのどの情報をシャーシーダイナモ側で表示できました。(M100系では初めてだったのかな?)
ちょっと計測結果があまりはっきりしませんでしたが、昨年末~コロナウィルスで外出自粛していた事もあり、この半年間あまり長距離を走る事が無く近距離ばかり走っていたのでエンジンの中が汚れやすかったかな?
エンジンフラッシングとオイル交換は3月に行いましたが、ちょっと汚れやすい走らせ方をしていたような気がしています。
燃料添加剤もしばらく使っていなかったので、しばらくケミカル系を使用してエンジンクリーニングを行っていきたいと思います。
以上、「BMW E46 シャーシダイナモ計測」でした。