DIYでインジェクタークリーニング
- 2018/12/08 17:42
- カテゴリー:その他
- タグ:#インジェクタークリーニング
DIYでインジェクタークリーニング
こちらの記事の後、紆余曲折を経てインジェクター問題は振出に戻ってしまいました。
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現在HKSの480ccのインジェクターを装備し、電スロ化後取り外したアイドリングコントロールバルブも元に戻し、一応何とか安定した状態となっていますが、根本的なインジェクターの噴射角度問題は解決出来ていません。
その後、色々と調べた結果、インジェクターによる混合気をより細かくできる12穴インジェクターで、自分のエンジンに合うロングノズルのインジェクターを探した所、日本デンソーのインジェクターでよさそうなものがあるということで、色々と調査を続けました。
結果ら言うと、トヨタ車向けに作られた日本デンソーのインジェクターでロングノズル、ハイインピーダンス、12ホール、さらにインジェクター容量が400cc以上の物は数種類しか発見できなく、そのうちの1種類をヤフオクで見つけたので、4気筒用のインジェクターを2台分入手してみました。
入手したインジェクターは想像以上に汚れていた
ヤフオクに掲載されている写真でも、あまり状態は良くなさそうだったのですが、落札後、手元に届いたインジェクターの状態を確認して唖然^^;
上記のような状態でパーツクリーナーで軽く洗い流してみましたが、こびりついた汚れはビクともしません。
多分マニホールド内部にインジェクターノズルが飛びているので、その部分にブローバイガスなどが付着しこのような汚れかたになったのだと思います。
インジェクターのノズルの先端部分、12個の穴があるのですが、穴の存在は確認出来ますが、びっしりワニスがこびり着いている状態です。
この状態のまま使う気にもなれませんので、DIYでインジェクター洗浄を行ってみることにしました。
インジェクタークリーニングの方法
ここ数年、巷でもインジェクタークリーニングサービスなどを行っているようで1本あたり結構な金額でインジェクター洗浄を行っているようです。
実際に業者に出した場合、超音波洗浄して、インジェクターの噴射テストをして噴射状態を確認する(業者によっては複数本のインジェクターの噴射容量を計測してくれる)ますので、面倒な方はプロにまかせてしまうの良いかと思います。
前置きが長くなりましたが、インジェクタークリーニングは眼鏡などを洗う超音波洗浄機を使用して行いました。
使用したのは手持ちのシチズンの超音波洗浄。
5分のオートタイマーとステンレス製のカップが付いているので、ステンレスカップにインジェクターを差し込み使用しました。
で、問題のインジェクターを洗浄する液体ですが、色々とネットを検索すると超音波洗浄機で推奨してい「水と洗剤」を使用している方や、パーツクリーナー、KUREのガソリンタンクに入れるフューエルシステム インジェクタークリーナー、キャブレタークリーナーと様々でした。
流石にインジェクターに水は抵抗があったので、内装のベタベタを落とした時に使用した無水エタノールを使用してみました。
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超音波洗浄機のみでインジェクターノズル表面についた汚れは落ちると思いますが、結局のところインジェクターを開閉させなければ内部の汚れが落ちません。
そこで、インジェクターを開閉させる回路を設計。
単純にタイマーIC555を使用して、MOS-FETを駆動して0.5Hz(1秒間のうち約0.5秒間開いたままの状態)、Dutyサイクル60%の回路を作成しました。
上記が実際に作成したインジェクター開閉回路図。
回路図のインジェクターに接続する部分ついているダイオードは1Aぐらいの整流ダイオードならばなんでもOKだと思います。(起電圧防止保護回路です。)
ぶっちゃけ、手持ちのパーツで作成したのでありあわせです^^;
0.5Hzってかなりゆっくりな開閉ですが、なんで遅く開閉させたかというと、超音波洗浄機の中に漬けている間、なるべくインジェクターが開いている時間が長い方がよいかと思ったからです。
高速にカチカチと動いても同じなのかもしれませんけどね。
この回路は555タイマーICとインジェクターを駆動するMOSFETが動作する電圧で、インジェクターが動作するまで徐々に電圧を調整する必要があるので、こちらもいつも使用している安定化電源に接続して電圧調整をしながらインジェクターを動作させました。
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シガーライター電源もとれるのでこの手作業をする人には必需品かな?(笑)
1つあると色々と便利で、アマチュア無線機の電源などには定番ですね。
前置きが長くなりましたが、さっそく洗浄開始。
デジタルテスターを接続して、安定化電源の電圧を徐々に上げてインジェクターが4.2Vで動作することを確認。
8本のインジェクターの先端の金属部分がつかるまで無水エタノールを入れて、超音波洗浄機の5分オートタイマーで1本つづ自動開閉装置を付け替えながらインジェクターを洗浄しました。
8本なので、40分以上かかりましたが、上記の写真のようにかなり綺麗になりました。
ちなみに、無色透明な無水エタノールはここまで汚れました^^;
(紅茶ではありません。(笑))
しかし目視確認でノズル先端の12ホール部分はまだかなり汚れていたので、今度はKUREのインジェクタークリーナーに漬けて試しに1本だけ超音波洗浄を行ってみましたが、状況変わらず汚れがほとんど落ちませんでした。
KUREのインジェクタークリーナーがそもそもガソリンタンクに入れて使用するものなので用途が違いますね。
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そこで今度はパーツクリーナーを超音波洗浄液として使用してみることにしました。
使用したのはAtoZさんのパーツクリーナーです。
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パーツクリーナーはまとめて購入しておいた方がお得というか便利ですね。
超音波洗浄機に付属していた専用ステンレスビーカーにパーツクリーナーを噴出して、インジェクターのノズルが沈むぐらいの量を入れて超音波洗浄機を動作させるとインジェクターの先端から汚れが出てくるのが目視できました。
はじめからパーツクリーナーだけでも汚れが落ちたかもしれません^^;
上記が洗浄後のインジェクターノズルです。
相当綺麗になり、写真では見難いのですがインジェクターノズルの先端付近の汚れもかなり落ちています。
更に汚れの状態を確認するためパソコンに接続できる手持ちのマイクロスコープで8本すべてのノズルの状態を撮影してみました。
マイクロスコープで撮影するとホールにこびりついた汚れの落ち具合がはっきりと確認でき、8本インジェクターのノズルの先端にある12個の穴の中まで非常に綺麗になりました。
インジェクターの噴射テストは実際に燃圧をかけたガソリンで噴射してみないとできませんので、DIYではここまでがインジェクター洗浄の限界ですかね?
インジェクターをヤフオクで購入したときは、どこまで綺麗にできるか心配でしたが、新品まではいきませんが見た目綺麗な状態まで汚れを落とすことが出来ました。
以上、「DIYでインジェクタークリーニング」でした。
※この記事の内容はすべて自己の責任の範囲でご参照ください。この記事を参考にしておきたトラブル等、一切の責任は当方は負いません。