転ばぬ先の杖!BMW E46イグニッションコイルの交換
転ばぬ先の杖!BMW E46イグニッションコイルの交換
自分の車での点火系は、ホットワイヤー(懐かしいなー)を装備したり、プラズマダイレクトを装備したりしてきました。
ホットワイヤーはE46初期の頃、車のチューニングパーツで結構流行ってましたね。
その後プラズマダイレクトなるものが出てきてからホットワイヤーを外して2009年ぐらいまでプラズマダイレクトを使い続けました。
2009年頃まで使い続けた理由の1つにに知人のE90のプラズマダイレクトが壊れたという話を聞き、壊れた理由は特に特定できなかったとの事。
自分のプラズマダイレクトは初期モデルの悪名高いLED付きの物で、知人のE90よりも長く使用していたので、取り外してメーカーに劣化具合を調べてもらいに出した所、「ノーマルよりかは良いけどかなり劣化している」との返答。
(結局、調べてもらったプラズマダイレクトは返却されないまま。こういういい加減な事するメーカーなので、製品云々の前に、メーカーを信用していません。)
自分の車は点火系はDMEで行っていないのでプラズマダイレクトに交換しても点火が粗々しくなるだけなので、うたい文句のパワー・トルクアップなどはあまり体感できないので、このタイミングから初期に装備していたイグニッションコイルをそのまま装備していました。
月日は流れ、すでに車購入から19年を迎えようとしているので、プラズマダイレクトを装備していた6~7年を除くと、イグニッションコイルは12年間近く使い続けています。
イグニッションコイルの電気的な構造を見る限り劣化する要素はありませんし、雨天にさらされることもないパーツですが、熱による劣化、その他イグニッションコイルで使われている素材の経年劣化は避けられないので、今回、転ばぬ先の杖ということでイグニッションコイルの全交換を行うことにしました。
なので交換理由は、特にエンジンの不調があって交換するとかではありません。
E46の先駆者のブログを拝見すると、エンジンが不調になって簡易診断機で動作不良のイグニッションコイルを特定して、故障した箇所のイグニッションのみを交換するような記事を拝見しますが、エンジンの電装系は一式交換がセオリーなので6本全交換すべきかと思います。
理屈は不明ですが、部分交換をすると、交換した以外のイグニッションコイルが次々故障するとか...。
イグニッションコイルの内部抵抗に差がでればなんとなく故障しそうな気もしますが、多分偶然に故障したんだと思います。
イグニッションコイルの調達
色々なところでE46の初期型で使用できるイグニッションコイルが販売されていますので、単純にどのOEMメーカーの物を選択するか?になります。
自分は下記のイグニッションコイルを購入しました。
一応、販売先の情報を見るとイグニッションコイルは丸型と角型があって、どちらも装備可能との事。
丸型はBREMI製で、角型はBOSCH製との事。
自分の車に装備されているのはBREMI製ですが、やはりBOSCH製があるならば少し高額でもBOSCH製を選び、上記の角型を6本購入しました。
(実は、購入検討中はBOSCH製の方が1,000円ぐらい高額でしたが、突然同じ価格になりました。)
BOSCH製を選択した事をTwitterでつぶやいたら、詳しい方がBREMI製の方がパワーが出るそうですが、立ち上げのノイズでDMEを壊すのもBREMI製との事を教えてくれました。
一応、ETKで調べると、
BREMI 12 13 1 748 018
BREMI 12 13 7 599 219
BOSCH 12 13 1 703 228
の3種類のパーツ番号があって、どれも使用可能&現行製品のようで、BREMI製が2種類、BOSCH製が1種類純正採用されているようです。
と言っても、Motecな私はBOSCH製のパワートランジスタでイグニッションコイルの点火を行っているので、どう考えてもBOSCH製の方が相性良さそうかな?というのが本音。(笑)
点火系のあらゆる調整がMotec側で行えるので、どんなイグニッションコイル使ってもほとんど関係ないんですけどね。
イグニッションコイルが届いたけどBOSCH製じゃない!
在庫があったのですぐにイグニッションコイルが届きました。
想定したサイズよりも大きい箱なので、もしかしてスパークプラグコネクターも付いている?っと思いつつ中身を確認。
しかしその前に、このイグニッションコイルはBOSCH製じゃなくってDELPHI製でした。
DELPHIは、最近のBMWでは純正採用されているメーカーですね。
というか、そもそもBOSCH製じゃなくってDELPHI製だろうなーなんて事は上記の説明書きにある販売元のオンライン在庫確認で確認出来ていたので、想定内です。(笑)
でもオンラインショッピングに嘘の内容が記載されているのはNGなので早めにBOSCH製の記載はなくした方が良いと思いますよ、株式会社エスオーエルさん!
中身を確認したところ、スパークプラグコネクターも付属してました。
角型で特に印字等はされていません。
イグニッションコイルの交換
この猛暑続きの中、7月だというのに夕方になっても気温が一向に下がらない中、流行りの足裏をアルコールウェットシートで拭いて、虫よけスプレーを使用し、更に車の側に蚊取り線香を焚いて、交換作業に臨みました。(笑)
(結果的に4か所も刺されましたけどね。)
イグニッションコイルの交換作業は非常に簡単で、エアコンフィルタとカバーを取り外して、エンジンカバーを取り外すせばイグニッションコイルにアプローチできます。
上記はエンジンカバーを外した状態です。
タワーバーは邪魔ですが、取り外さなくてもイグニッションコイルの交換は可能です。
自分が使用しているエンジンカバーは今は亡きF-Carbonのカーボン製エンジンカバーです。
会社もすでに無くなっているし、E46のM52TUエンジンのエンジンカバーのアフターパーツは、E46現行当時からこれ以外見たことがありません。(笑)
イグニッションコイルの取り外しは、M10のボルトを緩め、コネクターを止めている金属プレートを上にひきあげて、コネクターを引っ張れば外すことが出来ます。
自分の場合だけかもしれませんが、定期的にスパークプラグの交換を行っているので、特にコネクターの固着もなく簡単に外すことが出来ました。
関連記事:
BMW E46 スパークプラグ、オイル交換(225,883Km)
写真のイグニッションコイルをよく見ると、BREMI社のドイツ製で製造は1999年5月31日なのがわかります。
今回のDELPHI製は、過去に中国産との記載がありました。^^;
取り外したイグニッション&スパークプラグコネクターの比較。
角型ということもありイグニッションコイル自身が少し大きめですね。
ちょっと角型の方が重量がありそうな感じがします。
角型の方が表面積が少しあるので、熱が発生するイグニッションコイルには若干良いかもしれませんね。
6本すべて交換しました。
イグニッションコイルを取り付けているネジですが、E46現行の頃からしばしば話題になるイグニッションコイルの1番と6番のみにアース線が装備されています。
当時、すべてのイグニッションコイルにDIYでアース線を付ける人などもいましたが、特に変換は無かったようです。
しかしなぜ、1番と6番のみにアース線が付いているんですかね?
永遠に謎のままにしておきます。(笑)
エンジンカバーを戻す前に、エンジンの動作チェック。
MotecのMDDのDIAGNOSTICSを表示して、電気的にエラーがないか確認。
特にエラーが無いのでカバーとエアコンフィルタを戻して交換完了です。
昨夜、テスト走行に首都高一周してきました。
特にこれまでと変わった感じはありませんが、若干おとなしくなったかなー?なんて感じはします。(笑)
トラブルでの交換ではありませんので、何も変化が無いことが一番ですね。
取り外したイグニッションのインピーダンス計測
取り外したイグニッションコイルの内部抵抗をデジタルテスターで計測してみました。
手持ちのデジタルテスターで計測できる限界が0.0xΩまでなので、厳密に計測できたわけではありませんが、19年経過したイグニッションコイルの内部インピーダンスはすべて0.08Ωでした。
抵抗値が増えていることも無く、当然ですが断線もなく、優秀ですね。
今回ここで紹介したイグニッションコイルの交換は、BMW E46の初期モデルの内容となります。
交換作業は工具さえ持っていれば、さほど難しくないのと後期型のE46以降、共通するイグニッションコイルを装備するBMWではほぼ同じ手順で交換可能かと思います。
いつまで乗り続けるか?によるかもしれませんが、高年式車両で、15年オーバーな車両は電気系でコイルを使用するもの(リレー、イグニッションコイル等)は少しづつでも交換した方が、トラブル防止になるかと思います。
以上、「転ばぬ先の杖!BMW E46イグニッションコイルの交換」でした。