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CCVのダイアフラム部分の移植(BMW E46)

CCVのダイアフラム部分の移植

長年ブローバイガスと戦っておりますが、純正ノーマルのCCVのワンウェイバルブを工夫して過給機エンジンにも使えるように移植してみる事にしました。スペース的な問題で今回初の試みです。

BMW E46 6気筒用CCV

上記がE46の6気筒エンジンの純正CCVです。下半分がサイクロンセパレーターになっていて上半分がダイアフラムになっておりインマニの負圧で下半分のサイクロンセパレーターでオイル分離されたブローバイガスを吸い込みます。(実際にはあまりオイル成分は分離されません。CCVの不調はM54Bエンジンでオイル食いの原因にもなったります。)エンジンブレーキ時はダイアフラムがほぼ完全に閉じてブローバイガスを殆ど吸い込まない仕組みになっています。大気圧(アクセル全開時)はダイアフラムはほぼ全開となります。

本体中央にある細いホースの繋がる部分はM52TUBのヨーロッパ使用の燃圧バルブ制御の負圧として使用されていますがM54エンジンでは燃料供給方式がかわったのでこの部分にはキャップがされています。

今回このCCVバルブの上半分のみを使います。まずは内部のダイアフラムを手持ちの新品と交換。

CCVのダイアフラム

上記がダイアフラム部分となります。M52TUBまたはM54BエンジンでCCVを交換する理由は上記のダイアフラムの破損(破ける、プラ部分が割れる)、またはこの部分の詰まりが原因なので一時期はこのダイアフラムのみがネットで売られていましたが、最近はみかけなくなりましたね。M54Bエンジンももう20年近く経過していますから次第にアフターマーケットパーツも姿を消していくんですね...。アフターマーケットでは格安なCCVが売られているのでダイアフラムだけ交換しなくても大丈夫って解釈もあったりするのかな?

作成したCCVのダイアフラム部分の移植

いきなりですがCCVを半分にカットして既存のホースを繋げらるようにアルミパイで作成。CCVはNAエンジン専用で加給圧対策がされておりませんのでCCVのみを装備すると加給圧がCCVを逆流してしまいますので、ポップアップバルブを装備しました。

ポップアップバルブ

毎度のアルミワンウェイバルブのバネ抜きアルミ皿ネジ方式のポップアップバルブです。ポップアップバルブをインマニ側に装備すれば加給圧がかかったときポップアップバルブが閉じてCCV内部が逆流するので、CCV内部にはブローバイ成分(オイルミスト等)はあまりたまらないという想定です。

CCVのダイアフラム部分の全体像

全体像はこんな感じ。CCVのダイアフラム部分は結構な大きさなのでこれまで他車流用のPCVバルブのように簡単に取り付けが出来ません。色々と設置できる場所を考えて、

CCVのダイアフラムを装備してみた

こんな感じに装備しました。あまり見栄えがよくありませんが仕方ないですね。これで加給圧がかからない状態でのクランクケース圧は純正とほぼ同じになります。

バルーンテストをしてみた

装備後、エンジンをかけてバルーンテストを行ってみました。弱い負圧にはなっていますね。ワンウェイバルブをもう1つ付けないとダメかな?本来はアイドリング中この部分は風船が膨らまないぐらいの負圧になるはずなので。風船が膨らみ続けないということは圧力は抜けているということで、しぼみもしないという事は圧力が一定になっているという事ですね。

しばらく様子をみてみたいと思います。

以上、「CCVのダイアフラム部分の移植」でした。

 

 

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