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1,000円弱でBMW E46 AUC(有害物センサー)の修理

1,000円弱でBMW E46 AUC(有害物センサー)の修理

こちらの記事でDIYでレトロフィット配線を行って取り付けたヤフオクで入手したAUCセンサー(有害物センサー)ですが早速壊れました。(苦笑)

Webで検索するとAUCセンサーの交換記事が結構多くヒットするので、良く壊れる(経年劣化で壊れる?)センサーなので入手時から「中古品なのでそんなに寿命が長くないだろう...」なんて覚悟はしていたのですが、取り付けてからひと月経たずに故障。(涙)

 

AUCセンサーのエラー内容

上記はINPAでIHKAユニットのエラー内容です。センサーとヒーターが破損しているエラーが2つ出ています。AUCセンサーの内部ではセンサーをヒーターで温めて動作する仕組みのため、上記を見る限りセンサーが完全に壊れてしまっています。以下、DeepL翻訳の内容。

30 AUCセンサー
エラー頻度:10
U字型バッテリーのショート
現在発生しているエラー
エラーコード: 1E 41 0A 4E 44 C3 98 11 03 70

32 AUCヒーター
エラー頻度:10
アースへのショート
現在発生しているエラー
エラーコード: 20 42 0A 4E 44 C3 98 11 03 70

長期間汚れたままセンサーが保管されていて、取り付けて火を入れたら内部のセンサーとヒーターが寿命を迎えたっといった感じでしょうか?

せっかくオートエアコンの自動外気・内気切り替えが使えるようにしたのですがいきなり壊れてしまってがっかり。AUCセンサーが動作しなくても手動でエアコンの内気・外気を切り替えれば問題なくエアコンは使用できるのでAUCセンサーの破損は放置する人も多いようですが、せっかくなのでAUCセンサーの側を再利用して内部のセンサーのみ交換修理してみる事にしました。

AUCセンサーを分解

AUCセンサーを分解してみると内部に上記のガスセンサーがあります。日本のメーカーFIGARO社(大阪の会社のようです。)のTGS822というアルコール検出センサーが使用されています。このセンサーのデータが公開されていましたので拾ってきました。英語版日本語版があります。

BMW E46 AUCセンサー内部のセンサーを取り外した

このセンサーは内部で半田付けされていて裏側は樹脂で埋められているので樹脂部分をリューターで削って内部の半田表面を発掘して、壊れたセンサーを破壊しつつ基盤からセンサーの足を半田を溶かしながら取り外しました。

AUCセンサーの内部のピンアサインですが、調べた結果、以下のようになっています。

BMW E46 AUCセンサー内部の配線

AUCセンサーは本体4ピン(IHKAに繋がるハーネス)、センサーは6ピンですが、センサーの1-3、4-6はセンサー内部で接続されているだけです。

BMW E46 AUCセンサー内部、センサー実装面

センサー本体が取り付けられていた側はこんな感じです。

内部で使用されているFIGARO TGS822は日本製ですが日本国内で売られているところは見つからず。似たような形状で同寸のアルコールセンサーが秋葉原の千石電商や秋月電子で売られていますが電気特性が異なるので利用出来ません。毎度のアリエキスプレスで検索してみると送料込みで1000円ぐらいで売られているので注文し8日で手元に届きました。

アリエキスプレスで購入したFIGARO TGS822

FIGARO TGS822

ちょっとピンボケですが、FIGARO TGS822センサー本体。

FIGARO TGS822の裏側

6ピンのピンアサインですがピン番号の記載が特にありません。通常1ピンの場所をマークがあるのですが、先のTGS822の説明書のPDFにも記載ががありません。PDFの等価回路を見る限りセンサー内部の回路図を見る限りピン番号の並びさえ合っていればどこが1ピンでもOKです。(すなわちセンサーがAUC本体に押し込める場所に装着すれば問題ありません。)

AUCセンサーにTGS822を半田付け

早速半田付けして半田面は再び何かで埋めようと思いましたが、サビが乗るような感じでもないのでそのままにしました。

TGS822を取り付けてAUCセンサー完成

で、元通り完成です。

AUCセンサーを新品で購入すると10,000円前後するのでセンサーだけの交換ならば1,000円ぐらいで済みますね。

早速車両に取り付けてみます。まずはAUCセンサーを外した状態でエアコンユニットIHKAのエラーを確認。

AUCセンサーのエラー内容の確認

先程のエラー内容と異なりセンサー接続されていないという内容になっていmす。

IHKAのエラーが消えたことを確認

センサーを取り付けてエラーの消去を行い、IHKAのエラーが無くなった事を無事確認。これで自動外気・内気切り替えが動作するようになりました。

以上、「1,000円弱でBMW E46 AUC(有害物センサー)の修理」でした。

 

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