旧車の泣き所?!フューズ、リレー電気系の確認
旧車の泣き所?!フューズ、リレー電気系の確認
ちょっと別件で30年選手の旧車の電気系レストアを行うプロフェッショナルとの会話でエンジンの電装系トラブルになる原因について助言して頂きました。
自分の乗っているE46も既に21年。立派な旧車ですね。(苦笑)
BMWは外車の割に電気系は比較的しっかりしている方だと思います。20年前のE46世代ぐらいだと内部配線は電流容量に合わせてしっかりとしたスケアの配線を使用している印象があります。
30年選手の旧車、特にイタリア系などの外車は電気系で色々とトラブルになる事が多く、使われている配線が細すぎて焼けてしまっていたり、そもそも作った時点で電装系にトラブルを抱えている車も多いらしいですね。
エンジンの電装系では、やはり電気的接点があるもので良くトラブルになるのはリレー、ヒューズの経年劣化は避けられないようです。
自分の車もこれまワイパーリレーやエアコン関連のリレー等を交換してきましたが、エンジン電装系はほとんど手付かずだつたので確認してみることにしました。
まずはエンジンの電装系に電気を供給するDMEリレー。このリレーはE46でも車種により若干違いはありますが、アイドリングコントロールバルブ、インジェクター、エアフローセンサー、クランクシャフトセンサー、カムシャフトセンサー、O2センサーのヒーター、マフラーの開閉バルブ、冷却水サーモスタット、DISA、VANOSソレノイドバルブ、チャコールキャニスターベントバルブ、2次エアーポンプのリレー、燃料ポンプリレー、これらの電気供給はこのリレー1つを経由して行われてます。まあ、肝心かなめのリレーですね。
写真をご覧いただくと、リレーの足に焦げがあるのがわかります。酸化+焦げという感じでしょうか?
リレーを開けて内部の接点(銀端子)の状態も確認してみましたが、あまり焦げてはいませんでした。理由としてはこのリレーが動作した後、色々な物に電気を供給するので、このリレーがオンになる時点では、一気に大量の電流が流れるわけはないので接点はあまり焦げないようです。
以前、他のリレー(エアコンだったと思います。)はかなり接点部分が焼けていた覚えがあります。
リレーの足は、リューターに真鍮ブラシを付けて磨いて綺麗にしました。ほぼ鏡面仕様かな?(笑)
焦げと酸化で接点面は少なからず抵抗を持ちやすくはなっていたと思うので、綺麗に磨いておくだけでも少なからずメリットがあるかと思います。
磨いた後はパーツクリーナーを含んだ布で綺麗にふき取りました。接点復活剤などは、その場限りでは良いのですが、後々埃を吸い寄せるのでこのような場所には使用しない方が良いかと思います。(リレーの中などの密閉空間ならば問題ないと思います。)
続いて確認したのはグローブボックス内部のヒューズ。E46からヒューズボックスが車内のグローブボックスに設置されるようになったので水分による腐食や錆は少なくなりましたが、それでも21年経過した50Aのヒューズの足は上記の写真の通り、かなり焦げのような酸化が進んでいました。
こちらもリューターで磨いて綺麗にしました。明らかにヒューズ足の接点抵抗が増えている状態になっていましたが、金属表面軽く磨けば接点抵抗はほぼなくなります。
一応、グローブボックスのヒューズを確認して問題のありそうなヒューズを何本か足を磨きました。かなり地味な作業ですが時間が合って暇な時にすべてのヒューズを磨くのは暇つぶしになって良いかと思います。(笑)
あまりここにヒューズがある事を知っている人は少ないかもしれませんが、エンジンのDMEボックスの中にエンジンにかかわる肝心かなめのヒューズが4つ程あります。上記のように5つのヒューズキャリアとしてまとめられています。取外し難い場所にありますが、意外と簡単に取り外すことが出来ます。
ヒューズキャリアの蓋を開けると5つのヒューズが入っており、一番左側はスペアヒューズで右から4つが実際にエンジン電装系(先の青いDMEリレーを経由してこれらのヒューズを経由する)で使用されています。
焦げはありませんでしたが、1つづつ取り出してリューターでヒューズの足を磨きました。
ヒューズ自体は切れているわけじゃないので大きな問題にはなりませんが、DMEボックス内部に増設設置してあるMotec本体の電源供給ヒューズがヒューズの内部まで酸化が進んでいました。エンジンルーム内のDMEボックスなので湿気や水分で酸化が進んでしまったんだと思いますが、この状態のヒューズは新品に交換しました。
気休め程度かもしれませんが、電装系のトラブルにならないように接点を持つものは定期的に確認が必要ですね。車の定期点検、車検点検ではこんな所までは確認しませんので、古め車を乗る人は要確認事項だと思います。
以上、「旧車の泣き所?!フューズ、リレー電気系の確認」でした。