Motec用パソコンのUSBポートの修理
Motec用パソコンのUSBポートの修理
先日、AVO/Motec Japanの高橋社長の所へ伺っていた時、高橋社長から「ノートパソコンのUSBポート治せる人いない?」という話になり「ここにいるけど?」みたいな会話になりました(笑)
高橋社長ぐらいになるとMotecの調整台数が半端ない回数で、そのたびパソコンのUSBポートの脱着を繰り返しているのでUSBポートのコネクター部分の接触不良がだんだんと激しくなってきたりします。
自分もこれまでにデスクトップパソコンで数台、USBポートのコネクターの交換をやった経験がり、そういえば自分のMotec用のノートパソコンもUSBポートが接触不良を時々おこすようになった事を思い出し、修理することにしました。
USBポートは仕様は基本的に見た目同じですが、USBポートを取り付けている基板側はそれぞれ形状が異なったりします。
USB3.0になるとノイズに強くするためハーネスのピン本数も異なったりするのでちょっとハードルが高くなりますが、同じ部品、またはほぼ近い形状のUSB基板コネクターが入手できれば修理可能だったりします。
USB基板コネクターの形状確認
まずはノートパソコンの全バラ作業です。
いきなり全バラ写真ですが、このパソコンはUSBポートが4つあり、問題のあるUSBポートは写真左下のメインロジックボードに直付けされているUSBポートです。
すっかり開発から離れてしまったのでよくわかりませんが、Windowsの最近のドライバー(ソフトウェア)はポート1つに対してドライバーを読み込むはずなので(自分が開発していた頃はWindows2000の頃だったりしますので、今は違うかも)、USBポートを占有するMotecのECUマネージャーのようなソフトの場合、いつも使うUSBポートを決めておいた方がUSBポートの単位でメモリーを消費しないはずなので、Motec用にはいつも写真の左下USBポートのみを使用しています。
USBポートをつなぎ直すと、USBディバイスを認識するのにしばらくかかるのは、このドライバーの読み込みをポート単位で行っていることが理由かと思います。
こちらがメインロジックボードを取り外して裏面からの状態。
ちょっと特殊な形状っぽいのですが、入手可能なUSB基板コネクターで修理可能そうなので、数種類のUSB基板コネクターを秋葉原で入手してきました。
ちなみに、このノートパソコンは4つのUSBポートがありますが、3種類のUSB基板コネクターが使われていました。
USBコネクターの交換
いきなり交換後の写真ですが、いくつか購入してきたUSB基板コネクターの足の部分を切り落としてメインロジックボードとUSB基板コネクター本体を直接半田付けするように固定し、USBポートの位置を調整しながら、綺麗に取付できました。
ちなみに、メインロジックボード上の半田を溶かすにかなりの熱量が必要になりますので、USB基板コネクターの脱着には少し技術が必要です。
技術と言っても、普通にUSBの端子を半田のコテ先をあてても半田が溶けないと思いますので、そいうときは逆に半田を盛り付けして溶けやすい半田を流しこんでから半田吸取り器で吸い上げると、綺麗に半田を吸取る事が出来ます。
すでにディスコンになってしまったようですが、自分は半田吸取り器はGoodのGS-20(写真の青い2本)を使用しています。
関連リンク:
GS-20はメーカーのホームページにも記載がないのでもう入手できないのかな?
後にも先にもこの半田吸取り器が片手で一番使いやすいく、昭和時代から愛用しており(笑)、2本も持っていますが、ディスコンということは、先端の部分も交換パーツはもう入手できないのかな?
本体が細いので、多めの半田を吸取ると目詰まりがよく発生します。
手前にある物(ベージュ色)もGood(太洋電機産業)製GS-108 で、吸引力が強力なので使用用途に合わせて使い分けています。
以上、「Motec用パソコンのUSBポートの修理」でした。