OBD2コネクターの移設、グローブボックスの修理(前期型 BMW E46)
OBD2コネクターの移設、グローブボックスの修理(前期型 BMW E46)
前期型のE46では、運転席下にあるOBD2コネクターは使用することができません。
何のために付いているのか、さっぱりわかりませんが、OBD2の規格がまだ暫定だったためにコネクターだけは付けた、っという感じでしょうか?
後期型のBMW E46からはOBD2ポートの場所もよりアクセスしやすい場所に移設され、コネクター自身も使用できるようになり、BMWが従来から使用していたDLCポート(エンジンルームにある丸型のコネクタ)も廃止されました。
このブログで過去に紹介したこちらの記事の改造を行う事で、車の室内にあるOBD2ポートが使用可能になり、E46後期で使用できるOBDツールがOBD2コネクター経由で使用可能となります。
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BMW E46前期モデルでODB2コネクターを使えるように出来ました!
しかしながらOBD2ポートの場所が右ハンドル車の場合フットレストの上の奥にあるため、OBD2ポートが使用できるようになっても、アクセスが簡単ではありません。
そこで、こちらの記事では、OBD2の延長ケーブルを使用してOBD2ポートへの機器の接続が簡単に行えるようにしました。
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延長ケーブルで比較的簡単にはアクセスできるようになったものの、両面テープ止めなので、OBD2ソケットの脱着を行うと簡単に剥がれてしまいます。
そこで、今回はOBD2ポートの移設をグローブボックスの中に移設してみることにしました。
OBD2コネクターの購入
まずは、OBD2のコネクターをパーツで調達します。こちらの商品を使用しました。
関連リンク:
初期型のBMW E46のODB2ポートは、4,5,7,16の4本線のみ結線されているので、ピンがかなり無駄になってしまいます。
通常のコネクターと同じで、カシメと挿入したカシメを固定する青い板が付属しています。
OBD2ポートは運転席に外側下にあるグローブボックスの中に移設するので、グローブボックスの脱着の際にケーブルを外せるようにグローブボックスの外側付近までのケーブルに4Pの基盤コネクターを接続し、ワイヤーはすべてヒシチューブで覆いました。
使用したOBD2コネクターですが、正直あまり頑丈ではなさそうです。
そのため2mm厚の黒のプラバンを2重にしてネジを固定する部分に補強を入れることにしました。
写真は、OBD2コネクターを取り付けるネジ穴がある部分幅に切りだした宇pラバン。
年代ものの田宮セメントです。(多分、21年前ぐらいに購入したものです。)
マスキングテープで仮止めしてプラバンの厚み、位置を確認してプラバンに穴を開けます。
実は、グローブボックスには少し角度が付いているのでOBD2コネクターを浮かして取り付けないと、OBD2コネクターに接続する機器が干渉して取り付けができなくなってしまいます。
そのため、プラバンにて4mmほど足かせして取り付けて対策します。
グローブボックスにはこんな形で取り付けました。
写真のグローブボックスは逆さに撮影していますが、向かって右側はETCを取り付ける台座です。
車両側のOBD2コネクターの配線を分岐してグローブボックス付近まで延長しました。
猛暑の中、この部分の半田付けは相当大変です。(苦笑)
配線はコネクターから一度切断しヒシチューブを使って綺麗に覆いました。
また今回グローブボックスの吸音・防熱・防振材がボロボロなので張り替えることにしました。
19年経過しているので、さすがに経年劣化しています。
吸音・防熱・防振材を止めている両面テープもかなり劣化していたので、シール剥がし剤などを使用しなくても綺麗に剥がすことが出来ました。
吸音・防熱・防振材は、両面テープ付きの軟式スポンジを使用しました。
関連リンク:
サイズに合わせて切りだして、ETCやOBD2コネクターのネジを覆うように一枚で貼り付けました。
この状態で手持ちのOBD2コネクターツールを2つ程接続して干渉しないかチェック。
プラバンで補強したので、少し力が入ってもしっかりと固定されて、高さも良い感じに仕上がりました。
グローブボックスをよくよく見るとネジを固定する穴の部分がかなり劣化しひび割れしていました。
なので毎度おなじみの型取りくん&プラリペアで修復することにしました。
写真は残骸から型取りくんを使用して肩を取ったところです。
関連リンク:
武藤商事 MUTOSYOUJI [ 武藤商事 ] プラリペア 型取りくん
左右共にひび割れがあったので、型取りくんを使用して型を作成してからプラリペアで修復しました。
関連リンク:
MUTOSYOUJI [ 武藤商事 ] プラリペア ブラック PL16B
一晩おいてから、プラリペアで修復した部分に穴を開けました。
プラリペアで修復した部分は十分な強度があります。
車両への取り付けです。
プラリペアで修復した部分の見た目があまりよくありませんが、のぞき込まないと見えない場所なので、塗装せずに表面だけ削るだけにしました。
(そのうち、何か良い方法で綺麗にしてみたいと思います。)
OBD2コネクターにDCANケーブルを接続して、BMW INAPの動作確認を行い正常に動作することを確認しました。
この場所でOBD2コネクタの脱着が出来ると、かなり楽になりますね!
以上、「OBD2コネクターの移設、グローブボックスの修理(前期型 BMW E46)」でした。