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何がトラストだ!ブローオフバルブの負圧漏れ

何がトラストだ!ブローオフバルブの負圧漏れ

先日、Youtubeで海外のブローオブバルブの動作検証動画を見て自分も手元に以前使用していたトラスト製のブローオブバルブ TypeRSがあったので真似してテストしてみる事にしました。

もともとHKS社から供給のあったスーパーチャージャー用のリリーフバルブはかなり貧弱な物だったのでスーパーチャージャーを装備した翌年の2007年頃にトラスト製のブローオブバルブ TypeRSにリターンホースを接続してリリーフバルブとして使い始めたのが最初です。

ブローオブバルブというと音を鳴らす目的の物が大半でどちらかというとファッション性重視だとは思いますがトラスト製は車検対応向けということでリターン用のアタッチメントを別売で用意されており、作りも大変凝っていて人気製品のためコピー品が出回るぐらいのブローオブバルブは有名な製品です。

ブローオブバルブに接続したシリンジとブーストメータ

上記の写真が加圧テスト環境です。テスト方法はシリンジ(注射器)をシリコンホースでブローオブバルブに接続して、先日アリエキスプレスで購入した¥1,200円のブーストメーター(これが想像以上にチェック用に使えて大変重宝しています。)を繋いで、加給圧をかけたり負圧をかけたりしてブローオブバルブ内部のバルブの動きを確認してみました。


 

上記はシリンジを引っ張って負圧をかけた状態です。動画には映っていませんが、シリンジを止めた状態で徐々に大気圧(0bar)にメーターが動いていくのがわかるかと思います。大前提ですが、シリコンホースやシリンジの接続部分に漏れはありませんが、バキュームホース接続したブローオブバルブ内部で漏れを起こしていました。

 

そして今度はシリンジを押して加給圧をかけた状態。こちらもシリンジを押し込んだ状態で放置しておくと圧が抜けて大気圧に近づいていくのがわかるかと思います。

トラスト製TypeRSは現行製品の2つ前の製品で、現在自分が取り付けている1つ前のTypeFVを車から外して同じテストを行ってみたところ、同じようにバキュームホースからの圧力が漏れていることが確認できました。

もしかするとブローオブバルブの経年劣化によるものかもしれませんが、Trust=信頼って意味ですよね?Type FVを装備したのは2013年ぐらいだと思いましたが手元のトラスト製(本物)ブローオブバルブはどちらもバキュームホースからの圧力が漏れていることが確認されました。これではダメですね。Trust製のブローオブバルブは作りがしっかりしていたので気に入っていたのですが、バキューム漏れとかは流石にダメです。

トラスト製ブローオブバルブType-FVの内部

一応、取り外したTypeFVを分解して漏れている箇所を調べてみることにしました。上記の写真はTypeFVの中身です。バネは歴代のトラストのブローオブバルブには2つ入っています。どこかのブログで中古を買って「改造されていたー」なんて書かれていましたけど、前世代のRSもバネは2つです。

内部のダイアフラム部分が避けているとかは見られず、ブローオブバルブ本体の上部の隙間にはOリングが付いていますが、この付近はかなり怪しい。

ブローオブバルブType FVのシール対策を行った場所

そこでブローオブバルブの洗浄の上、上記の3か所を1か所づつ対策を行い確認してみました。

まずは本体のバネを抑える蓋(6本のネジで押さえつける部分)と本体の隙間、Oリングに接しない部分に液体ガスケットを塗ってネジで固定。この状態で先程のシリンジ+ブーストメーターによる加圧テストをしてみたのですが、まだ漏れがあることを確認。

続いて怪しいのがバキュームホースを接続するニップル部分のネジ部分。この部分はPT形状かな?テーパードになっていますがテフロン製(車で使用する場合テフロン以外はダメです。)のシールテープを巻いてネジを固定。再度加圧テストを行ってみましたがやはり漏れました。ちなみにこのニップル部分は標準でシールテープ無しが正解です。説明書が無い人はわかっていないかもしれませんが、トラストのブローオブバルブはメーカーから「分解しない事」っとなっているのでこの部分のニップル部分の締め深さも調整されているのでシールテープが巻かれていないのが本来の姿です。

となると漏れる場所は、バネ圧を調整する上部のネジの根本。「まさかここから漏れない」と思っていましたが、原因は調整用のネジ部分からの漏れでこの部分もテフロン製シールテープを使用してみたところ、ばっちりバキューム漏れはなくなりました。

もしかすると調整用のネジでネジの位置が決まったら、ブローオブバルブ本体からのネジの長さを測ってから、ネジをシールテープを巻いて漏れ対策をしなければいけないかったのかもしれませんが、Type-RS、Type-FVを16年近く使用してきた間、ずーっと漏れが発生していたのかもしれません。

Greeddy ブローオブバルブ TypeFVの説明書

一応、Type-FVの説明書等が残っているので、確認してみましたがシールの必要な事などの記載は見つかりませんでした。

トラスト製のブローオブバルブは人気商品なので結構な人がDIYで取り付けていると思いますが、私の持っているTypeRSとTypeFV両方でバキューム漏れが確認されました。もしトラスト製ブローオブバルブを装備されている方でこのブログを見た方はご自分のブローオブバルブのバキューム漏れが無いかシリンジによるテストを行ってみるとよいかと思います。

以上、「何がトラストだ!ブローオフバルブの負圧漏れ」でした。

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