E46M3 エンジンフードグリルの白化を修理
E46M3 ボンネットグリルの白化を修理
私の車はE46 328ciはボディはE46 M3になっています。ボンネット(エンジンフード)のウィンドウオッシャーの噴射部分のグリルの部分が数年前から白化してきており「そのうち何とかしよう」と思いつつ長年放置してきましたが、今回ボンネットグリルを取り外して白化対策、および破損部分の修理を行いました。
いきなりですが、上記の写真はボンネットからグリルを外した状態。取り外しは左右のウィンドウウォッシャー噴出し口の電磁バルブのハーネスとウィンドウオッシャータンクに繋がるホースが電磁弁に刺さっているので抜き、あとはボンネットに爪でグリルが固定されているので、爪を丁寧に外していくだけで簡単に取り外しが行えます。
取り外しの注意点としては経年劣化でプラ樹脂パーツが弱くなっているので破損しないようにする必要があります。実際ボンネットグリルの爪の1つは経年劣化で完全に破損していたので今回修理も行います。
ボンネットグリル、黒樹脂パーツの白化の状態ですが、太陽光の下でこんな感じです。
この状態でバケツに水をためて歯ブラシ等で砂ぼこりを洗い落としました。E46M3のボンネットを装備したのは2004年なので、実に17年ぶりの初脱着になります。
上記は破損した爪の状態です。いつ破損したのかは定かではありませんが、結構前から破損していたと思います。破損した部分はどこにも見当たりません。ボンネットグリルの爪は複数あるので1つぐらいならボンネットグリルが外れることはありませんが、今回この部分はプラリペアで再製したいと思います。
まずは、お湯で熱した型取りくんで原形をとどめている他の爪の方を取ります。
関連リンク:プラリペア 型取りくん
型取りくんが十分冷えたら取り外して破損した部分にははめ込みます。幸いにも同形状(多分)だったので綺麗にはまりました。
続いてプラリペアの黒を使って型取り君の破損個所を修復していきました。
上記はプラリペアで再製後、裏側からJB-Weldで補強して、やすりを使用して成型・加工した後の写真です。元通りとはいきませんが、ボンネットグリルを抑える爪の役割は果たせそうです。
関連リンク:J-Bウエルド オートウェルド 超強力接着剤 AW-20Z
爪の裏側(上記の写真の部分)は厚みがあってもボンネットグリルの取り付けに影響はありませんので、補強の意味でJB-Weldを少し持って厚みをつけてあります。
ボンネットグリルの白化対策にはHoltsの無塗装樹脂パーツコーティング剤を使用しました。
関連リンク:無塗装樹脂パーツコーティング剤 ケイ素コーディング
コーティングを行う前にシリコンオフを使用して丁寧に脱脂しました。穴があるので完全に吹き上げるのがなかなか大変。毛羽立たないウエスを使用して1つ1つ丁寧にシリコンオフを吹き上げました。
関連リンク: 99工房 シリコンオフ
無塗装樹脂パーツコーティング後の状態です。白化した部分がかなり黒くなり、新品とはいかないものの綺麗になりました。
無塗装樹脂パーツコーティング剤が十分乾いたら今度はシリコンルブスプレーでボンネットグリル全体をコーティングしました。無塗装樹脂パーツコーティング剤だけでもOKかと思いますが、シリコンルブスプレーで素材の保護、艶出しを行いました。(シリコンルブスプレーだけでもOKかと思いますが、無塗装樹脂パーツコーティング剤を施工した方が長く白化を防げるかと思います。)
関連リンク:シリコンルブスプレー
ウィンドウオッシャーノズルを元に戻すと白化状態の比較ができますね。もともとの素材が異なるので同じ色というわけにはいきませんが、色の違いがよくわかるかと思います。
ノズル部分はシリコンルブスプレーだけで白化対策しました。
ボンネット側のボンネットグリルの部分がかなり泥(砂ぼこり)が溜まっていたので綺麗にしました。
ボンネットグリルを外しての洗車など行ったことがありませんので17年ぶりですね。(笑)
ボンネットグリルを元に戻しました。一応再製した爪は大丈夫そうです。
再製した爪の部分です。ボンネットグリルを裏側からマットブラックで塗装してもよかったのですが、破損した部分がわかるようにそのままにしておきました。一応、再製した爪がボンネット側にひっかかっているようです。
白化対策前の写真を撮り忘れたので比較が出来ませんが、かなり綺麗になりました。
白化対策を行った違う角度からのボンネットグリルの状態です。
E46M3のボンネットグリルパーツ自体はまだ入手可能なので、交換してもよかったのですが、今回は白化対策と破損修理をDIYで行ってみました。
以上、「E46M3 エンジンフードグリルの白化を修理」でした。