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インジェクター交換(16ホール)

インジェクター交換(16ホール)

突然ですが、ちょっと色々と訳あって2年前ぐらに発見したインジェクターをebayで購入し装備しました。今回購入したインジェクターは16ホールでBOSCH製。BOSCH製で16ホールはかなり珍しく、しかもこれまで装備したインジェクターで最も大容量の630ccです。

前回のデンソーインジェクターは360cc、その前がHKSの480cc、ノーマルのインジェクターは220ccぐらいしかありませんので容量的には3倍ですね。

今回のインジェクターの交換は諸事情あっての交換なのですが、実はここ数年色々とインジェクターを探した中で最後の手段って感じのインジェクターだったりします。(最終手段w)

ドイツで自分と似たような感じでM54B30エンジンへフォースインダクションしている人とE46 Fanatics経由でインジェクターについて色々とやり取りしましたが、最終的にM54B30エンジンのノーマルのインジェクターで燃料ポンプを変更して燃圧を4.5kぐらいまで上げて使用しているような事を言ってました。インジェクター噴射容量が足りたとしても、最大噴射量80%Maxぐらいで使わないと何かあったときかなりリスキーだと思うんですがね...。

そんな中、どこかのフォーラムでE46M54Bターボな人が使用している非常に興味深いインジェクターがあったので今回はそのインジェクターを入手しました。

 

ebayで購入したインジェクター

ebay経由でアメリカのインジェクター屋さんから10日で届きました。

一応マッチドインジェクターを売りにしているインジェクター屋さんで、6本の噴射量の誤差はかなり少なく、インジェクター噴射量がそろっているハズ。物によっては新品でも全然噴射量が異なる「はずれ」インジェクターなんてのもあるので、本当はかなり重要な部分ではあるんですが意外と軽視されがちなパーツですね。

今回装備したインジェクターの型番は伏せますがE46に取り付けるにはちょっと一筋縄ではいかない形状のインジェクターです。(笑)

BOSCH製のインジェクター16ホール
早速ですが手元に届いたインジェクターのノズルをマイクロスコープで撮影してみました。中央に4つの穴、周りに12個の穴がついている形状でノズル形状的には4ホール+12ホールといった感じでしょうか?

中央の4つの穴が楕円になっていて噴射角度が付いているのがわかるかと思います。周り12ホールは燃料の霧化目的用ですかね?

インジェクターノズルの噴射角度の計算

今回、ノーマルのインジェクターの噴射角度を(M52TUBとM54Bエンジンのインジェクターはノズルが細工されている。エンジンを傾けてシリンダーを垂直にしため、吸気バルブが25°傾いている)計算してみたんですが、インジェクターサイズで計算すると10mm短い(ノーマルのインジェクターはロングノズル、今回使用したインジェクターはショートノズル)ので、何とか吸気バルブには命中出来そうな、出来なさそうな。(苦笑)

ノーマルインジェクターのノズル部分

実際にインテークマニホールドに装備する場合、ノーマルインジェクターはノズル部分が約27mm埋まっていて、

BOSCH製のインジェクターノズル部分の採寸

今回装備するインジェクターは12.5mmだけ埋まるので、その差約15mmぐらいでしょうか?15mm遠い位置から吸気ポート目指して燃料を打ち込むといった感じに仕上げました。ポート噴射エンジンの場合インジェクターから噴射された燃料は吸気バルブの傘の部分に当てると吸気バルブが燃料で冷やされるので良いという話もありますが、一番重要なのは噴射した燃料が空気と混ざる時間(噴射距離?)との事。燃料が噴射して空気と混ざるためには噴射距離がある程度ないとよく混ざらないという事でしょうかね?ポート噴射の場合、インジェクターが噴射する場所は常に負圧になっているのでほぼ強制的に吸気バルブに吸い込まれるわけですが、燃料と空気のまじりあうには噴射した燃料をある程度の距離飛ばすのが重要みたいです。

 AVO/Motec Japan

ちょっと無理なお願いしてお盆休み前にAVO/Motec Japanさんにご対応して頂きました。(高橋社長、大島メカニック感謝!)

取り外したデンソーのインジェクター

これがこれまで装備していたデンソーの12ホールインジェクター。ノーマルのシーメンス製のインジェクターとはかなり形状が異なるので装備が大変でしたが、約2年でお役御免。ノズル先端は目視の範囲では特に汚れはありませんでした。

新しいインジェクターの装備中

一応、今回購入したBOSCH製のインジェクターの形状は純正のインジェクターと同型サイズですが、ハーネスの形状等を色々と細工しないと取付られなかったため、装備するのにかなり時間がかかってしまいました。

インジェクターのDeadTimeはインジェクターの型番からMotec本社に問い合わせして計測データを出してもらいました。Dead Timeが合っていなくてもMotec上で調整して詰めてしまえば特に問題は無いのですが、Dead Timeを合わせる事で始動性が良くなり、インジェクターのオンタイムが正確になると排気ガスのHCが低減されるようでDead Timeが正確になるだけで排気ガスの臭いが大きく変わります。(あくまでも経験則です。)

 

インジェクター装備後、30分間程テスト走行して全域で燃料調整を行ってもらいました。

前回の12ホールインジェクターよりも始動性は良くなったかな?

走行時のフィールは多孔子インジェクターの特性のままなので大きな違いはありませんが、今回の16ホールインジェクターは中央の4つの穴から吸気バルブ目指して確実に噴射されているので、ちょっとエンジン特性がリニア感が増した感じがします。

以上、「インジェクター交換(16ホール)」でした。

 

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