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BMW E46 赤外線キーリモコンを電波式キーリモコンへ

BMW E46 赤外線キーリモコンを電波式キーリモコンへ

数年前、Youtubeな方がE46の前期型でもっとも困る部分である赤外線リモコンキーを後期の電波式リモコンキーに変更する内容が投稿されて少し話題になっていました。

前期型の人しかこの赤外線式の煩わしさ、苦しみ(笑)はわからないと思いますが、電波式と赤外線式リモコンでの受信感度は雲泥の差があります。

一度、電波式を使うと赤外線式のリモコンは本当に面倒にも感じたりします。赤外線式リモコンキーの場合、毎回赤外線受光部であるルームミラーに向けて施錠の行わなければならないのは本当に面倒です。

前期型しか世の中になかった頃、「どの方向に向けて鍵のボタンを押すとドアが開けやすいか?」等がフォーラムなどで話題になった事もありました。

そんなわけで本日、6月22日は車の誕生日。21歳となったので電波式キーリモコンに変更することにしました。

別に車の誕生日に合わせた訳じゃなくって、電波式のブランクキーを日本のアマゾンで頼んだら、1か月近くかかってやっと本日到着したってだけの話ですけどね。(笑)

リモコンの受信部のみを交換する

Youtubeな方が説明している方法は、ルームミラーを丸ごと赤外線式から電波式に交換するという方法をとっておりますが、自分はルームミラーの赤外線受光部を電波式に交換する方法をとりました。(この方が面倒です。)

色々な方のブログなどを参照すると、先のYoutubeな方が赤外線式から電波式にする方法を紹介してからというものヤフーオークションで電波式ミラーの価格が高騰したとか、しないとか…(笑)

自分もヤフーオークションで日々電波式のルームミラーを探していましたがなかなか出てきません。また微妙な年式のルームミラーが出品されていたりするのですが電波式がどうか判断付かないうえに結構高額。新品のルームミラー買うよりは安いんでしょうけどね。

そんな中、電波式の年式のE46のルームミラーが出品されたのですがミラーの根本が破損していてジャンク扱いの物でした。

そこでこのジャンク品から受信部分の基盤を抜き取って自分のルームミラー内部の赤外線受光部と基板を入替を行うことにしました。

電波式受信器部分基板

上記は、ジャンク品のルームミラーから取り外した電波受信器部分です。

(基板のラベルに315MHzと記載があります。)

ジャンク品のルームミラー

ジャンク品として出品されていた理由に写真の矢印の部分が破損していて、ミラー本体の根本が固定されないためミラーとしては使用する事ができません。

実はこの基板の移植を選択した理由としてBMWE46のルームミラーは色々な機能を持った複数のバリエーションがあって、ルームミラーの機能としては、

  • 防眩
  • 無線リモートコントロール
  • 発光ダイオード 盗難防止装置用
  • 統合汎用 リモートコントロール/ガレージオープナー
  • ハイ ビーム アシスタント
  • デジタル コンパス表示
  • ETC
  • 車線逸脱警告

等があります。

自分の車に元々装備されているルームミラーは防眩機能付きの赤外線受光部タイプ。

日本仕様だとETC付きや防眩機能付き等しかない存在しないようですが、ebayなどで探すと色々なルームミラーが出品されていています。海外の中古品を入手する際に注意しなければならないのは電波式のルームミラー周波数帯。

電波式は315MHz、433MHz、868 MHzの3種類があり、日本国内で使用出来るのは315MHzのみ(電波法による制限)みたいです。(日本国内の中古品を入手すれば間違いなく315HHzだと思います。)

当然ですがルームミラーの周波数に合わせた電波式キーも入手しなければ使用する事ができません。

話がそれましたが、今回ヤフオクでジャンク品として入手したルームミラーは電波式のミラーでその他の機能を何も持たないタイプの物だったので、もともと自分のルームミラーについている防眩機能付を残したまま(っといっても防眩機能付を使った事がない(苦笑))リモコンキーの受信部のみを入れ替えることにしました。

 電波式ブランクキーの入手

赤外線式から電波式リモコンキーに変更するには以下の3つが必要です。(エンブレムは無くても良いです。)

  1. 車両側の電波式リモコンキー受信機(ルームミラー一式、または基板)
  2. 315MHz対応のBMWの電波式ブランク(鍵を削ってない状態)キー
  3. キーに張り付けるエンブレム


の3つが必要になります。

車両側の受信機はジャンク品を入手出来たので電波式315Mhzのブランクキーを検索してみると、日本のアマゾンにブランクキーが販売されていましたので、キーに張り付けるエンブレムと一緒に注文。

購入したのはこちらのブランクキー

しかしエンブレムが高額でびっくり!でした。(笑)

注文後、エンブレムは国内からすぐに届いたのですがブランクキーは中国発送のため5/24日に注文して、届いたのは本日6/22で約1か月間程かかりました。

コロナウィルスの影響で通常より倍ぐらいの時間がかかっているようですね。

ブランクキーが届いたので、早速ルームミラーに基板の移植作業を行いました。

元のルームミラーを取り外す

まずはルームミラーの取外し。

取外しは意外と簡単で窓側の根本を時計方向にねじるだけで取り外す事ができます。

ルームミラーを取り外した状態

ルームミラーの根本のカバーを先に外しておいた方が良いかもです。カバーを取り外してルームミラーと車両を繋ぐ配線コネクターを取り外します。

(破損する事は無いと思いますが、特に力をかける事などはなく、比較的簡単に取り外す事が出来ます。)

ルームミラーの防眩機能センサー

取り外してきたルームミラー。防眩機能(明るさを判別する)ための受光部が上記の部分です。

ルームミラーのコネクターの比較

取り外したルームミラーの配線コネクターとジャンク品のコネクターの配線の比較。左側が取り外したルームミラーです。コネクターが全ピン結線されており、右側の防眩機能が無いコネクターは電波受光部のみのピンしか配線されていません。

BMW E46 リモコンキーの赤外線受信機と電波式受信機の比較

リモコンキーの赤外線受信機と電波式受信機の比較。大きな方が電波式で基板の一部がアンテナになっています。(↑手前が赤外線、奥が電波式)

リモコンキーの赤外線受信機と電波式受信機の比較(コネクター側)

基板コネクターは同一でそのまま抜き差しで使用可能でした。(↑手前が電波式、奥が赤外線)

赤外線式受光部を電波式受光部に交換

問題は赤外線式受信基板の部分に電波式受信基板が綺麗に収まるか?(取付可能か?)です。

互換性があるとは思っていませんでしたが、ミラー側の爪を少しだけ削ったらぴったり基板が固定されました。

ルームミラーの防眩機能基板部分

ちななみこちらがルームミラーの防眩機能部分。こちらはそのまま再利用します。

基板を入れ替えてルームミラーを元に戻す

基板を入れ替えたルームミラーを取付た状態です。

BMW E46 電波式ブランクキー

そしてこちら本日届いた電波式のブランクキー。一応2本購入しました。

電波式キーに貼るBMWのエンブレム11mm

こちらがキーに貼るエンブレム。これは純正なのかな?11mmのこのエンブレム1枚1,245円もしました。(苦笑)まあエンブレムが無いとさまにならない感があるのでこちらも2個購入。

ブランクキーを分解

電波式キーを分解してみました。
ブランクキーには内部の基盤が入っていない格安の物もあるので315MHz対応の電波発信機が入っている物か確認する必要があります。電波式キーを分解したら電池もセットされており、イモビライザーチップ(トランスポンダーチップ)まで入っていました。(付属していたチップはPCF7935ASでした。E46のEWSには一応対応しているトランスポンダーチップのようです。)

今回イモビライザーチップは既存のキーからイモビライザーチップを移植するのでブランクキーに付属のイモビライザーチップは使用しません。イモビライザーチップも車両のEWSユニットへ再プログラム(イモビライザーチップの登録)をするツールが売られているので(AK90+などで検索)、イモビライザーチップを既存の鍵から取り外して移植したくない場合は、それらを使用すれば可能かと思います。

ブランクキーと既存の鍵

ブランクキー2つを車両に登録作業を行いました。

以下の方法で行いますが、複数のキーがある場合、同時に行う必要があります。

  1. ドアのカギ穴に鍵を刺して施錠してから解錠(必ず行う)
  2. 運転席に乗ってドアを閉める(必ず行う)
  3. 赤外線鍵(イモビライザーチップが入った元の鍵)を使用して一度車をオンにしてオフ。その後赤外線キーを抜く(必ず抜き取る)
  4. ブランク鍵の解錠ボタンを押したまま施錠ボタンを3回押した後、解錠ボタンを離す

その後、一度ドアロックがオン・オフとなり鍵の登録は終了です。

続いて複数の鍵がある場合、4をそのまま繰り返します。

落ち着いて行えば一発です。電波式の鍵でドアロックの確認、鍵に付いているトランク開閉ボタンも使える事を確認出来ましたので、続いてブランクキーを削ってもらうために近所の合鍵屋さんへ行ってみました。

合鍵屋さん全滅ToT

近所の駅付近に数店舗合鍵を作れる店があったので、「数件回れば大丈夫だろう」なんて思いつつも4店舗回って、すべての店舗で「この形状の鍵は出来ません」っと断られてしまいました。

その場でネットで検索したところ、東京都 世田谷 等々力にあるこちらのお店に伺ったところ合鍵の製作に対応して頂けました。

関連リンク:

ロック・キーパー

等々力の店舗に伺った際、「車屋さんですか?」って聞かれたので、「いや個人で...」っと伝え、この一連の赤外線式から電波式に変えたい長~い話を手短に話し「今日、やっとブランクキーが届いたので...」という話をすると店舗の方は結構経験ありの様子。(笑)

まず言われた事は、

  • 持ち込みの鍵は素材が固いので削るのが大変。鍵によっては失敗する場合もある。
  • 持ち込みの鍵(ブランクキー)の形状が元々ひし形になっている事があるので正確に削れない場合がある。(鍵になる部分の精度が悪い事が多いそうです。)
  • 工賃は1本、4000円(税別)

でした。

やはり中国から通販で買った車のブランクキーのコピーは何度か経験があるらしく、こちらの店主やたらと詳しい...。どうもこちらの店舗車屋さんから依頼を受けて対応しているっぽい感じでした。(ディーラーとかですかね?目黒通りは外車ディーラーの顔的な場所ですからね)

合鍵屋さんの話を総括すると、持ち込みのブランクキーは精度が悪い場合があるから、リスクがあるよって事を承知の上でならば合鍵を作るよ、っという事です。

その場で2本お願いし、

作成した合鍵

無事、合鍵を作成してもらえました。(写真だと削れいているかよくわからん。)
ロック・キーパーの店主、ご対応ありがとうございました。

電車で等々力まで出向いたので自宅に戻ってからロック・キーパーさんに作って頂いた鍵でドアのカギ穴による開閉が出来るか確認。

イモビライザーチップが入っていないので、エンジンはかかりませんが鍵を刺してキーシリンダーが回せるか?鍵の抜き差し具合は大丈夫か?確認しました。

イモビライザーチップの移植

続いて、これまで使用してきた赤外線の鍵からイモビライザーチップを外します。

赤外線の鍵の中身

赤外線の鍵を開けて中の基盤を取り出します。

鍵内部のイモビライザーチップの場所

イモビライザーチップは写真の赤い矢印の部分にチップ単体が取り付けられています。このチップは車両側から電波を飛ばして、その電波を電源としてチップが起動し、車両と通信してはじめてセルが回るようになる仕組みになっています。なのでイモビライザーチップはチップ単体のみで電源等は必要とせず、鍵内部の基盤に単体で接着剤で固定されています。

イモビライザーチップを剥がした状態

チップの隙間からカッターの刃を入れて少しずつ剥がしていきます。

決しで無理に剥がさず、チップが破損しないように剥がしました。

イモビライザーチップとエンブレムを貼って完成

新しい電波式の鍵の内部にイモビライザーチップを両面テープで貼り、先ほどのエンブレムを接着剤で固定して電波式リモコンキーの完成です。

電波式のリモコンキーに無事交換完了

いやー実に電波式キーは快適ですね!

電波式になるだけで車の鍵の開閉のストレスが本当になくなります。

しかしなんとなくですがポケットの中でも開閉出来てしまうので、これまでより鍵扱いは丁寧ににしないと鍵が開きっぱなしなんて事になりかねませんね。

そう考えると赤外線式の鍵も良い所はあるのかな?(笑)

以上、「BMW E46 赤外線キーリモコンを電波式キーリモコンへ」でした。

関連記事:

BMW E46 電波キーのカバー(パンツ?)

 

 

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