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Motec M100系のアイドリング制御の変更

Motec M100系のアイドリング制御調整

久しぶりのMotecネタです。

ブローバイの経路などアイドリング制御に関係するハード部分が大分落ち着いてきたので本腰を入れてアイドリング制御の調整を行こないました。

これまで本腰入れて調整していないわけじゃないんですけどね...。

現在の問題点は、ここ最近気温が急に低くなった事が原因で走行中にクラッチを切った状態&アクセルオフ、設定速度以上の速度が出ているとアイドリング制御のイニシャルパラメーターの値にアイドリングバルブの開度を保持してしまい、そのときのバルブ開度が吸気温度に影響して高くなってしまいます。

極端に高くなるわけじゃないんですが、エアコンコンプレッサーの負荷も気温低下で減っていることも影響して夏場と比較すると200~300回転くらいは違うかな?

スピードが落ちれば(アイドリングパラメーターのアクティブグランドスピード以下)アイドリング回転数制御に切り替わるので、車速が落ちるまで車を転がせば特に問題ないのですが、途中でクラッチを繋ぎたくなるケースも多々あるので、アクセルをオフしてクラッチを切ったら目的のアイドリング回転数に制御するように設定を変更することにしました。(要するに車速を無視させる)

まずは現状の設定。

Motecアイドリング設定

現在PIDはこんな感じ。Iは低めに設定してP&Dで目的の回転数付近へアイドリングバルブを制御してIパラメーターで微調整をするって感じでしょうか?Iが大きすぎるとアイドリング回転数に近づくとバルブを閉じようとする制御が強くなるのでIは0から徐々に上げていくのがコツのような気がします。

さてさて問題のActivate Grand Speedはゼロに設定。AVO/Motec Japanさんのアイドリング制御マニュアルには「Activate Grand Speedをゼロにすれば速度によるアイドリングバルブの制御がされなくなる」っと記載されていますが、実際には、

トラクションコントロール設定

トラクションコントロールのSlip Calculation Modeをゼロに設定しないとActivate Grand Speedをゼロにしても車速によるアイドリング制御がかかってしまいます。(正確にはゼロにすると完全停止するまでアイドリング制御が行われなくなります。)

関連記事:

MotecM100系のGround SpeedとDrive Speed(グランドスピード、ドライブスピード)について

 

逆にアイドリング制御でActivate Grand Speedを使いたい人はトラクションコントロールのSlip Calculation Modeを「1」にしないと制御されません。

この状態で、Idle Inital Positionのバルブ開度は、

イニシャルポジション設定

アイドリング制御パラメーターのActivate TP(スロットル開度)とActivate RPM(回転数)のみで制御されるので、アクセルを全閉した状態でクラッチを切ると、車速に関係なくアイドリング回転す制御(目的のアイドリング回転数)が行われます。

一応、Activate Grand Speedはパラメーターとして「100」(単位はkm/hまたはmph)まで設定できるので街乗りで車速を無視してアイドリング制御を行いたい場合(クラッチを切って転がすような人)は、Activate Grand Speedを「100」に設定してSlip Calculation Modeを「1」のままにした方がGrand Speedを参照できるので都合がよいのかな?

アイドリング設定も随分と慣れましたがPIDのIの値とIdle Max/Min Integration Limitの関係が未だにいまいちわかりません。Idle Min Integration Limitの値をプラス値に設定すると例外処理されるのでPIDのIの値に対する制御幅だと思っているのですが、どうにもはっきりしていません。Iの値を計数としてNomarlポジションに+/-する範囲がIdle Max/Min Integration Limitだと思っているんですけど、極端な値を入れても反応が薄くてよくわかりません。(苦笑)

自分としては、どちらにしてもアイドリング制御で車速を完全に無効にした方がマニュアルトランスミッションには都合が良い事が多い気がします。

保土ヶ谷PA

今日は設定を行いつつ、保土ヶ谷PAや

大黒PA

大黒PAに移動して様子をみてきました。

今年は夏から秋を飛び越していきなり冬になったような感じの天候なのでアイドリング制御設定もなかなか難しいですね。

気温が急に下がったかと思えば、今日の昼間は21℃ぐらいまで気温が上がったのでエアコン(冷房)がかかった状態での調整も行えたので、結構細かく設定することが出来ました。

こうやって自分でアイドリング制御を行ってはじめてわかった事ですが、自動車メーカーがエンジンを開発するというのは本当に凄い事ですね。

 

話がそれましたが、以上、「Motec M100系のアイドリング制御調整」でした。

 

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