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これまでに装備したダイレクトエアークリーナーについて

これまでに装備したダイレクトエアークリーナーについて


語ると色々と長くなるのですが、これまでに装備してきたダイレクトエアークリーナー(通称、毒キノコ)について書いてみたいと思います。

たかがダイレクトエアークリーナーですが、各メーカーそれぞれ特徴があります。

自分の車はNA状態で2種類、スーパーチャージャー装備後は5種類(4社)のダイレクトエアークリーナーを使用してきました。

NAの時はノーマル状態のエアークリーナーボックスを取り外し、遮熱板で囲って取り付けるタイプの物と、吸気配管をバンパーの中まで伸ばして取り付けるタイプのBMWの車種別設定がある既製品を使用していました。

一番はじめに装備したのがECISというメーカーのものでした。

ECISダイレクトエアークリーナー

当時の小さな写真が残っていましたので掲載します。なかなかよく考えられていて純正のフロントグリルの吸気口からの配管も純正パーツで接続できて、エアークリーナーサイズも大きく、交換しただけでパワーが上がることが体感できていたのですが問題点がありました。気温が上がった初夏の5月、箱根ツーリング中、明らかなパワーダウン。そしてアクセルを踏んでも車が前に進まに熱ダレ状態になりました。(当時Motecを装備済みだったので、吸気温度(正確にはエアークリーナー周辺温度)が70℃を超えていたと記憶しています。)
エアークリーナーがエンジンルームで遮熱されているのですが、完璧に遮熱されていない点、またエアークリーナー自体がボンネット熱の影響を受けてしまう高い位置に装備されている点、外気が高い温度の場合、囲まれた狭い遮熱板内部は熱い空気しか吸い込めない状態になり日本の夏場の高温多湿の気温ではちょっと無理があったようです。

この箱根の帰り道、Studie横浜さんでBMW E46専用の「Air-Carbon Cold Air Intake System by OKD」に交換したことをよく覚えています。

BMW E46 Air-Carbon Cold Air Intake System by OKD

そもそもダイレクトエアークリーナーを何の対策もなく取り付けることは、「百害あって一利なし」と言われるパーツなので、吸気温度の熱対策をしっかり考えた製品である必要があります。「Air-Carbon Cold Air Intake System by OKD」は、バンパー内部の空洞部分の空気を吸い込むというもので、路面温度を受けやすい、またエアークリーナーがかなり車両の下の方にあるため浸水問題がありますが、気を付けて走行すれば大丈夫という感じでしょうか?

DSC00034b.JPG

上記の写真は「Air-Carbon Cold Air Intake System by OKD」のエアーフィルタが接続される部分です。(すなわちバンパーの中側です。)カーボンパイプがバンパー内部でステーで固定されています。この部分ならばエンジン熱の影響はほぼありません。

(写真後方カーボンパイプ出口左手にMotecの吸気温度センサーが取り付けてあります。)


Air-Carbon Cold Air Intake System by OKDで使用されていたダイレクトエアークリーナー

「Air-Carbon Cold Air Intake System by OKD」には、K&N製のダイレクトエアークリーナーが使用されていました。ちなみに「Air-Carbon Cold Air Intake System by OKD」で先のECISダイレクトエアークリーナーの用なトラブルにあったことはありませんでした。ネット上でダイレクトエアークリーナーをDIYで装備されている方を多くみかけますが、ダイレクトエアークリーナーをエンジンルームに対して密閉しエンジン熱を100%吸わないように工夫して取り付けるか、完全密閉が無理な場合、可能な限り外気を吸い込み、ダイレクトエアークリーナーに対して外気の流れを作りように遮熱する必要があります。ダイレクトエアークリーナーを装備だけのために大がかりな作業となりますが、エンジンルームに取り入れた外気を流すようにボンネットダクトなど、風通しを考慮する必要があります。(ボンネットにダクトを付けると雨水への対策も必要になります。)

続いてスーパーチャージャー装備後は、5つ(4社)のエアークリーナーを試しました。

HKS.jpg

スーパーチャージャー取り付け直後はHKSさんからパーツとして供給されたスーパーパワーフローを取り付けていました。自分が知る限り供給されたスーパーパワーフローは、パワーフローの後継である2世代目になるかと思います。上記の写真はスーパーチャージャー取り付け後、エンジンに火が入る前の状態の写真で(色々と綺麗な状態です。(笑))、湿式2層タイプのフィルタが装備されていたと思います。

 

HKS スーパーパワーフローリローテッド

上記はHKSさんのスーパーパワーフローリローテッドへ交換したときの吸気温度計測時の写真です。フィルタは乾式3層が付いています。カーボン柄のカバーは自作しており、可能な限りエンジン熱を遮熱するようにしてみましたが、写真のようにデジタル温度計を取り付けて計測してみたりしたのですが走行中(車が動いている状態)以外は、どうしてもエンジンルーム熱の影響を受けてしまいます。

スーパーパワーフローリローテッド

上記は自分が購入したスーパパワーフローリローテッドのパッケージです。当時、映画Matrixが流行っていたので、こんな名前になったんでしょうか?!(笑)

スーパーパワーフローリローテッド

スーパーパワーフローリローテッド
カーボン柄のカバーはこんな感じで150mmのスーパーパワーフローリローテッドのサイズ、ネジ位置に合わせて作成しました。

BLITZ SUS POWERとHKSスーパーパワーフロー比較

上記の写真は、BLITZのSUS PowerコアサイズC4とHKSさんのスーパーパワーフロー(初期に装備していたものをフィルタのみ湿式2層に変更)です。
スーパーパワーフローリローテッドとパワーフローの違いは、エアーフィルタのカバーの格子が大きくなったり、銀メッキになったりでしょうか?

性能的な差をほとんど感じられませんでした。上の写真のBLITZのSUS Powerは、ジョイント部分を設計しアルミ削りだしで業者に依頼して作成しました。

BLITZ SUS POWER装備

取り付けた状態の写真が残っていましたので掲載します。とにかくスペース的にギリギリです。紫色のダクトはフロントグリルからの空気があたるようにしてあります。BLITZのSUS Powerは、吸気音がマフラーの音よりもうるさくなるという吸気音フェチ向けですが、正直お勧めできません。BLITZのSUS Powerは収塵能力がほぼありませんので(通称、茶こしと言われるぐらいです。)サーキット向けとか関係なく装備には相当気を遣う必要があります。BLITZのSUS Powerを自分が取り外した理由は、作成したアルミジョイント部分の内部を指で触って埃が付くぐらい収塵性能がなかったのが理由です。吸気抵抗が一番少なかったのは間違いありませんが外気の取り込みを細工すれば(スペース的な余裕があって、SUS Powerの手前に何等か目の粗いフィルターなどを装備する等)使用可能かと思います。

HKSさんのスーパーパワーフローはスポンジタイプのフィルタで、交換用フィルタが数種類あり2層湿式、3層乾式があります。湿式、乾式、一通り試しましたがやはりこちらもBLITZのSUS Power程ではありませんが、湿式2層タイプのフィルタは収塵能力が良くありません。(めったにありませんが、自分の経験では海岸線などで砂嵐のような天候のでの走行は恐ろしくてできません。)

その後、キノクニさんから販売されているRANMAXダイレクトエアークリーナーを装備したのですが、装備後若干ボンネットと干渉してしまうため取り付けを諦めました。

キノクニ RANMAX ダイレクトエアークリーナー

RANMAXダイレクトエアークリーナーはフィルタがコットン(紙)タイプなので収塵能力は抜群に性能が良いです。本体がアルミ製なので私のように狭いスペースに収めるにはエアークリーナー本体と干渉しないように調整するのがかなり難しかったです。ラバータイプの本体とサイズ展開がもう少し複数あると良いんですがね。

その後、取り付け可能なサイズのダイレクトエアークリーナーを色々と探し回った結果、現在のGreen Air Filterに落ち着いています。

DSC_4879.jpg

自分の車の場合、ダイレクトエアークリーナーの取り付けスペースが狭いので、入りそうなエアークリーナーを探して、ボール紙で同じ大きさのものを作成して、干渉しないか調べた上で購入しています。(なのでサイズ詳細が書かれているメーカーの物しかためていません。)ちなみにですが、Green Air Filterは紙ベースのダイレクトエアークリーナーで、日本で有名なK&N製品と同じです。オイルを付着させて埃を吸着するタイプで今のところ一番優秀です。

もしダイレクトエアークリーナーが手元にある方はすぐに実験可能ですが、Green Air Filter、K&Nなどのダイレクトエアークリーナーにドライヤーの熱風を当ててみると不思議な事に熱風が冷やされてエアフィルター内部に流れてくるかと思います。ダイレクトエアークリーナー本体のフィルター部分にある金属メッシュが熱を吸着し冷却効果があります。(ちなみにHKSなどのスーパーパワーフローはほとんど熱風のまま素通りしてしまいます。)

ダイレクトエアークリーナーについては各社一長一短がありますが本来の目的である収塵能力を重視したものを選ぶことをお勧めします。

以上、「ダイレクトエアークリーナーについて」でした。

 

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